【目黒区】元競馬場近くにある「目黒グリーン珈琲焙煎所」はレトロな建物を改築した居心地の良いカフェロースタリー
JR山手線・東急目黒線の目黒駅から権之助坂を下り、大鳥神社、多摩大学へと続く目黒通り。通称“家具通り(インテリアストリート)”と呼ばれるインテリアショップが多く立ち並ぶエリアです。
その通り沿いを都立大学方面へまっすぐ進むと元競馬場の交差点があります。今回はその元競馬場交差点にほど近い場所にある「目黒グリーン珈琲焙煎所」を取材してきました!
「目黒グリーン珈琲焙煎所」は元お寿司屋さんの店舗をリノベーション!
古い建物をおしゃれに改築して作られたお店の1階はロースタリーとコーヒー豆を販売、2階は落ち着いたインテリアの素敵なカフェになっています。建物は昔懐かしい三軒長屋のようなつくり。
向かって右端にある「目黒グリーン珈琲焙煎所」は、高度成長期からお寿司屋さんとして使われてきた店舗をリノベーションしたものだそうです。
お店のオープンは2018年11月。地域密着でおいしいコーヒーを提供したいと営業を始め、3年目を迎えています。
お客様に好みを聞き、選んだ生豆は店内にある高速焙煎機でロースト。当たり前のことですが、コーヒーはやっぱり焙煎仕立て、挽き立てが最もおいしくいただけます。
ミルは2台あり、1台は細引き用(アイスコーヒーやエスプレッソ用の豆を挽く)に最適なものを置いてあるとのこと。ミルにも個性があるのできちんと使い分けているそうですよ。
「目黒グリーン珈琲焙煎所」は、入手困難な生豆「ゲイシャ種」を5種類もラインナップ
コーヒー豆といえば、代表的なのはアラビカ種。中でもアラビカ種の突然変異で生まれたといわれるゲイシャ種は、病気に弱く、樹高が4mと高いため、栽培が難しいといわれています。
しかも収穫量が少ないために入手困難。そんなゲイシャ種をパナマ産4種類、エチオピア1種類を揃えているロースタリーはおそらくここだけかもしれませんとのこと。時期によっては欠品することも多いそうなので、購入したい場合は事前に問合せた方がいいですよ。
オーナーの櫻井さんによると、ゲイシャ種の特徴は「強烈な個性で豊かなジャスミンやバニラ、カモミールに近い優雅で甘い香り。複雑な風味とは正反対のシルクのような滑らかな口当たりと程よいさわやかな酸味とまろやかな後味もスッキリしています。一度お試しいただければ他では体験できない豆と実感してもらえるはずです」とのこと。
うーん。気になりますね。次回はぜひ買ってみたいと思いました。
2階のカフェスペースは隠れ家的な居心地の良さ
店舗奥にある狭くて急な階段を登ると、そこは温かみのあるカフェスペース。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、一時期カフェスペースをクローズしていましたが、席数を減らして再開。テーブルを壁側に向けて密にならないよう工夫されていました。
窓の向こうは目黒通りが見渡せ、ちょっと特等席気分。新型コロナウイルス感染症が落ち着いたらぜひ、ここで淹れたての薫り高いコーヒーを楽しみたいものです。
おウチ時間が増えて、おいしいコーヒーを飲むための道具をそろえる人が増加
2階のカフェスペースにはなんと小型のロースターやミルなどが展示されていました。こちらも新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、自宅で本格的なコーヒーを飲みたいというお客様が増え、道具を揃えたい人が増えているためだそう。
ロースターはなかなかハードルが高そうですが、ミルは私もコロナ禍で購入した道具のひとつ。コーヒーを入れる直前にミルで挽くとやっぱり香り立ちが全然違います。
焙煎してもらったコーヒー豆は、自宅に戻ったらすぐに冷凍しておくと香りが長持ちするのでおすすめです。
オーナーの櫻井さんに相談すれば、おすすめの道具やおいしいコーヒーの淹れ方も教えてもらえるので、ぜひたずねてみてはいかがでしょうか。
「目黒グリーン珈琲焙煎所」のおいしいコーヒーは、目黒区ふるさと納税返礼品にもなってます
「ふるさと納税」制度が始まって以来、実は年々目黒区の財源が失われている状態。このままでは、区のサービスが立ち行かなくなるという危機感から、目黒区では区内の事業者とともに魅力的な返礼品の提供を始めています。
ホテル雅叙園東京やウェスティンホテル東京、自由が丘のモンサンクレール、黒船など老舗のスイーツや一流ホテルのディナー券、スパなど魅力的な返礼品をラインナップ。以前取材させていただいた武蔵小山の「マイスターブロイ目黒醸造所」のクラフトビールも返礼品のひとつです。
そしてここ「目黒グリーン珈琲焙煎所」のコーヒーセットも返礼品として選ばれています。目黒ブレンドとオリジナルブレンドの2品、それぞれ500gずつ詰め合わせ。お店まではちょっと遠いという方は、ぜひ目黒区ふるさと納税で応援してみてはいかがでしょうか。
元競馬場まで足を延ばしたなら、交差点近くにあるトウルヌソル像もお見逃しなく!
“元競馬場”という地名の通り、目黒のこの場所には「目黒競馬場」がありました。1907年(明治40年)に社団法人東京競馬クラブにより創立。1932年(昭和7年)に第1回日本ダービーが開催されたのもこの場所です。
その後、住宅地化が進み手狭になったこともあって、1933年(昭和8年)に馬頭観音像とともに府中市に移転。当時の面影を感じさせるのは、目黒通り沿いにひっそりとたたずむ“トウルヌソル像”だけとなりました。
元競馬場までは目黒駅から徒歩約16分ぐらい。インテリアショップ巡りを楽しみながら、歩いてくれば結構な運動量ですね。これからの時期は、目黒グリーン珈琲焙煎所で冷たいアイスコーヒーをテイクアウトして水分補給。
帰りはバスで駅まで戻るのもアリですよ。
開店準備で忙しい時間帯にもかかわらず、快く取材をOKしてくださったオーナーの櫻井さん。ご協力ありがとうございました!