【目黒区】自由が丘の熊野神社で夏越の大祓!茅の輪くぐりで半年分の厄を落としてきました

自由が丘・熊野神社で夏越の大祓

自由が丘にある熊野神社は、和歌山県の熊野本宮から御神霊を拝受して祀られたとも伝わるパワースポットです。賑やかな自由が丘にありながら、別世界のような緑豊かで落ち着いたたたずまいの場所。

自由が丘で人気のカステラ屋さん「黒船」の並びにあります。

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創建は不詳ですが、鎌倉時代頃といわれており、御祭神は熊野神社同様に「速玉之男尊(はやたまのおのみこと)」「伊弉冊命(いざなみのみこと)」「泉津事解之男尊(よもつことさかのおのみこと)」となります。

御祭神についてちょこっと解説!

「伊弉冊命(いざなみのみこと)」は日本書紀や古事記にも登場する国生みの神様の1人。夫は「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」で、火の神様である「迦具土命(かぐつちのみこと)」を生んだ際、火傷を負い亡くなってしまいます。

黄泉の国へ旅立った伊弉冊命(いざなみのみこと)恋しさに追いかけた伊弉諾尊(いざなぎのみこと)。変わり果てた妻の姿を目の当たりにし、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)は驚き、逃げ出してしまいます。

怒り、追いかけてくる伊弉冊命(いざなみのみこと)に向けて髪にさした櫛の歯や桃の実を投げて退散させたと書かれていることから、桃には邪気を祓う力があるといわれています。鬼退治の桃太郎ですね。

「速玉之男尊(はやたまのおのみこと)」「事解男命(ことさかのをみこと)」は日本書紀にのみ登場する神様。伊弉冊命(いざなみのみこと)が伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と“離縁”する際に吐いた唾から生まれた神といわれています。

熊野本宮大社

熊野本宮大社(写真はイメージです)

以下、熊野神社のホームページを参考に、それぞれの御祭神のご利益を簡単にまとめました。

  1. 伊弉冊命(いざなみのみこと):万物を生み出す強い生命力の持ち主。子孫繁栄や夫婦円満、延命長寿、縁結び、安産、家内安全など
  2. 速玉之男尊(はやたまのおのみこと):みなぎる生命力を表すとともに穢れを祓う神様
  3. 事解男命(ことさかのをみこと):「解(サカ)」は「離(サカ)」や「解する(理解する)という意味で、悪縁切りと学問の神様

夏越の大祓(なごしのおおはらえ)とはいったいどんな行事?

夏越の大祓とはどんな行事?

「夏越の大祓」とは、6月30日に行われる行事で半年分の災厄を祓う神事です(引用元:神社本庁ホームページ)。毎年、12月31日の大晦日には必ず神社にお参りし、1年の厄を祓いに行くという方も多いのでは?

12月に行われているのは「年越の祓」とも呼ばれ、罪や穢れを祓う大切な行事になっています。

「夏越の大祓」は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の禊祓(みそぎはらい)を起源としているようです。6月30日は1年の半分、折り返し地点ということで心身についた穢れを“人形(人の形に切った白紙)”に移し、無病息災を祈るというもの。

夏越の大祓で使われる紙の人型

穢れを移す人形(写真はイメージです)

夏越の大祓の約1週間ぐらい前には、わらや茅を束ねた茅(ち)の輪が神前に立てられます。神社を訪れた際は、この茅の輪を「水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶというなり」と唱えながら三回くぐると良いといわれています。

自由が丘の熊野神社にも茅の輪が立てられています

熊野神社本殿前に立てられた茅の輪

茅の輪に使われている“茅(かや)”はしめ縄としても使われています。古来から身についた厄を祓うものとして伝えられていることから、神聖なものとして扱われてきました。

諸説あるそうですが、備後国(現在の広島県東部)に蘇民将来(そみんしょうらい)という人物がおり、旅の途中で宿を求めて訪れたスサノオノミコトを貧しいながらももてなしたといいます。

スサノオミコトはお礼に「疫病が流行した際は、茅の輪を腰に付ければ災厄を逃れることができる」と教えてくれました。その後その地域で疫病が流行した際、茅の輪を腰に付けた蘇民将来の家族だけは助かったそうです(備前国風土記より)。

それから茅の輪を腰に付ける信仰が広まり、現在の大きな茅の輪をくぐることで罪や穢れを祓うことが出来るという信仰へつながったといわれています。

茅の輪は8の字を描くようにくぐります

茅の輪は8字を描くようにくぐる

お作法は神社や地域により異なる場合があるそうですが、自由が丘の熊野神社での茅の輪くぐりは左回りからスタート。8の字を描くように3回くぐった後、本殿へ進みお参りします。

茅の輪くぐりを終えたら本殿でお参り

神社本庁のホームページでは「水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶというなり」と唱えながらとありますが、「祓いたまへ、清めたまへ、守りたまへ、幸(さきわ)へたまへ」という祝詞でもOKだそうです。

目黒なら大鳥神社、池尻大橋の上目黒氷川神社などでも夏越の大祓が受けられます

目黒区最古の神社・大鳥神社

目黒通りと山手通りが交わる交差点にある大鳥神社は、目黒区最古の神社として知られています。こちらの大鳥神社でも夏越の大祓を行っています。

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罪や穢れを移した人形を30日までに奉納し、御祈祷をお願いして欲しいとのことです。

また、池尻大橋駅から徒歩約5分のところにある上目黒氷川神社でも茅の輪が立てられています。

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氏神様へお参りするのがよいので、できればご自宅近くの神社を選び、足をお運びください。

2021年6月30日に境内で夏越大祓祭を斎行するそうですが、コロナ禍ということもあり神職のみでの実施とのこと。形代に罪穢を移し、受付に預けます。

この際に茅の輪守を渡されるので玄関先につるしてください。家に入るたびに、厄が祓えますよ。

新型コロナウイルス感染症はまだまだ沈静化しそうにありません。残り半年を無病息災で乗り切るために、皆さんもぜひ「夏越の大祓」で半年分の厄を祓っておきましょう。

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【目黒区】1年間の折り返し地点、「夏越の大祓」で残り半年の無病息災を祈る

目黒区の夏越の大祓情報

↓自由が丘の熊野神社の場所はこちら

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