【目黒区】目黒の元ガレージをリノベーション、クラフトビールが飲める路地裏バー「ANOTHER8(アナザーエイト)」は“お1人様”でも居心地良し!
JR目黒駅から目黒通りを下り、「ホテルミッドイン目黒駅前」の脇道を入っていくと現れる「ANOTHER8(アナザー8)」。権之助坂と行人坂を結ぶ路地裏にあり、元はガレージだった場所をリノベーションしたクラフトビールが楽しめるバーです。
今回、この目黒にあるANOTHER8が、姉妹店となる「Another8 Corner(アナザー8コーナー)」を学芸大学に2022年5月26日(木)グランドオープンするとのこと。
それに先立ち、目黒のANOTHER8を訪問してきました。地元から愛されるその魅力の一端をご紹介できればと思います。
「ANOTHER8(アナザー8)」は京都にある「BEFORE9」の姉妹店として2017年4月にオープン
ANOTHER8を経営しているのは京都市に本社がある株式会社酒八。滋賀県で日本酒の蔵元を営んでいたことをルーツにする会社です。
酒八が手掛けた1軒目のお店、クラフトビールと日本酒、創作料理が楽しめる「BEFORE9」は、京都・烏丸御池の古い町屋をリノベーションして2016年5月にオープン。
古い梁、壁、屋根はそのままに、新しく現代的な要素を加え、シンプルながら趣のあるお店として地元はもちろん、他県からもわざわざ足を運ぶ人も多い人気店となりました。
酒八では地元の方やビジネスマンの往来が混ざり合う街は、クラフトビールとの相性が良いと考えていたそう。東京にも拠点を持ちたいと考えていたところ、目黒にある元ガレージというイメージぴったりな物件に出会いました。
その出会いを活かし、2017年4月にANOTHER8をオープン。京都のお店同様、一度役目を終えた場所に新しい風を吹き込み、もう一度光を当てるというコンセプトを貫いています。
酒八がこだわる“8”という数字の意味は?
酒八の屋号にも含まれている「8」という数字。その数字には「末広がり」という意味があり、縁起が良いとされています。
しかしそれ以前からも「8」は「聖数字」として日本では尊ばれてきました。聖数字とは聖なるものを象徴的に表すために使われた数のことで、最大値(すべて、無限など)を表すものとして「8」に特別な意味を込めて使ってきたようです。
例えば、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)や八雲立つ、八重垣を作るなど、古代神話にもその数字がよく登場しています。
キリスト教で「7」という数字が特別視されるのと同じことですね。
酒八は運営しているお店の名前にも「8」という数字を使っています。「BEFORE9」も「9の前」ということでしっかり「8」を意識していますね。
さらに、クラフトビールを提供する“タップ”の数も「8」と徹底しています。
「ANOTHER8(アナザー8)」には決まったメニューがほとんどない!?その時の出会いを楽しむ場所
ANOTHER8(アナザー8)のホームページやInstagramを見てもどんなクラフトビールや飲み物がラインナップされているのか、詳しいお料理メニューなどの情報がほとんどありません。
それもそのはず、クラフトビールは無くなり次第の売り切り。常に8種類がラインナップ(訪れた日は1種類ハイボールが入っていました)されていますが、どんなビールに出会えるかはまさに“一期一会”なのです。
参考までに私がお邪魔した日のクラフトビールや飲み物は以下の8種類。
- 駒ヶ岳エール(南信州ビール)
- レモンラードラー(べアレン醸造所)
- 玉<巨峰ブレンド>(京都醸造)
- 樽生ハイボール(サントリー角ハイボール)
- ジャックナイフ(Barbaric WORKS)
- 東北6HOP(Be Easy Brewing)
- ARIES8(VERTERE)
- ラオホ(富士桜高原麦酒)
クラフトビールの種類はフルーツビールやペールエール、IPA、黒ビールというように基本的な種類は置くようにし、初心者からマニアの方まで楽しめるよう幅広く置いているとのこと。国内外から旬のものを把握して仕入れるようにしているそうです。
そしてお料理もその日にあるものが一応メニュー表に記載されていますが、この限りではありません。例えば、今日は「オムライスが食べたい」とリクエストすれば作ってくれるとのこと。
メニューがあるようで決まっていない。まさにその日の出会いを楽しむというのがお店のコンセプトとなっています。
飲み物やお料理は入店時にキャッシュオン形式で
ANOTHER8(アナザー8)の入口はガラス張りで、初めて訪れても入りやすい雰囲気です。
店内に入り、すぐ右手にクラフトビールのタップとお料理を注文するカウンターがあります。入店したらまずこちらで注文と支払いを済ませて店内へ。
テーブル席、カウンター席の他にスタンド席も。これは外国人の方が多い目黒ならではの光景ですね。
店内の入口に近いところからスタンド、ベンチ、カウンター、ハイテーブル、ソファと徐々に目線が低くなるように座席をレイアウト。店内の回遊性を確保しながらも、フラットで開けた空間になるよう工夫されています。
ベンチシートにミニカウンターがついた席などは、お1人様やお2人様で気軽に利用できるので嬉しいポイント。仕事帰りにサクッと飲んで、という使い方が楽しめます。
ドリンクのおかわりやおつまみを追加する場合は、また入口の注文カウンターへ。自分のペースで飲みたいという場合、同行者に気を遣わなくてすみます。
「ANOTHER8(アナザー8)」おすすめのメニューを注文してみました!
それでは早速、クラフトビールとお料理をいただいてみましょう。
お店の方に好みの味を伝えると、おすすめしてくれます。今回は方向性が異なるフルーツビール 「玉<巨峰ブレンド>」 と、比較的コクのある「東北6HOP」をチョイスしてみました。
「玉<巨峰ブレンド>」は京都醸造がつくっているもので、巨峰と赤ぶどう果汁が使われているビールです。ハチから抽出した特殊な酵母で発酵させており、フルーツ感や酸味などを感じさせつつもビールらしさもきちんとあります。
そしてもう1杯は「東北6HOP」です。青森にあるBe Easy Brewing(ビーイージーブリューイング)のもので、6種類のホップを厳選して醸造したIPAタイプ。
苦味がありつつも華やかでフルーティな香りも楽しめる濁りビールです。
おつまみ一品目はANOTHER8で人気の高い「冷製ニラレバ」。レバーとニラは黄金の組み合わせです。
ひんやりとろりとしたレバーの食感。臭みはまったくなく、レバーは苦手という方でもかなりおいしくいただけるはず。リピーターが多いというのもうなずけました。
続いて2品目は「キウイの山椒マリネ」。山椒の香りとスパイシーさがキウイとよく合います。甘い・辛い・酸っぱいが混然となり、お酒が進むこと間違いなしです。
そして3品目は「ひよこ豆のコロッケ with フムス」です。ひよこ豆を使ったコロッケは中東発祥のもので、さらにフムス(ひよこ豆のペースト)が添えられています。
ひよこ豆が大好物なのでこれは嬉しい一品。カロリー控えめでタンパク質もしっかる摂れるので、お酒のお供には最適ですね。
学芸大学に誕生する姉妹店「Another8 Corner(アナザー8コーナー)」は、目黒に比べるとファミリー層も多く利用するということで、少しメニューや内装なども変える予定とのこと。
どんなお店になるのかいまから楽しみです。オープンしたらこちらでまたご紹介したいと思います。
★Another8 Corner(アナザー8コーナー)取材してきました!★
【目黒区】学芸大学にクラフトビールと日本酒のお店「Another8 Corner(アナザー8コーナー)」が5月26日(木)オープン!目黒の「ANOTHER8」姉妹店です
■取材協力
↓目黒にある「ANOTHER8(アナザー8)」の場所はこちらになります。