【目黒区】自由が丘熊野神社例大祭が3年ぶりに斎行、目黒ばやしと子どもたちの歓声が響き、活気あふれる週末でした。
2022年9月3日(土)・4日(日)で自由が丘熊野神社例大祭が滞りなく斎行されました。コロナ禍で実に3年ぶりの開催。
【目黒区】2022年自由が丘熊野神社の例大祭は9月3日(土)・4日(日)に斎行、屋台出店やお神楽、御神輿渡御など規模を縮小しつつも開催予定です
久しぶりの賑わいに誘われて9月3日(土)のお昼頃、お祭りの様子を見に行ってきました。昔懐かしい屋台が立ち並ぶ光景。家族連れや子どもたち、大人も大勢訪れており、久しぶりの賑わいにワクワクしました。
簡単に当日の様子をご紹介します。
まずは神様にお参り、花手水(はなちょうず)が華やかできれいでした
手水鉢には色鮮やかなお花が飾られ、お祭りらしい華やいだ気分に。お清め済ませ、神前へ進みます。
神様に供物をささげて祈り、魂を沈める祭祀として行われてきたお祭り。夏に行う場合は、疫病がはやりやすい時期のため、「疫病退散」「厄除け」の意味を込めて行われます。
秋に行う場合は、収穫に対する感謝。11月に伊勢神宮などで行われる新嘗祭(にいなめさい)が代表的ですね。
熊野神社の主祭神は和歌山県の熊野本宮から御神霊を拝受して祀られたとのことなので、「速玉之男尊(はやたまのおのみこと)」「伊弉冊命(いざなみのみこと)」「泉津事解之男尊(よもつことさかのおのみこと)」となっています。
境内のおみくじに「桃」をモチーフにしたものがあるのは、熊野神社らしいですね。
「古事記」の中で、伊邪那岐命(いざなぎのみこと、伊弉諾尊と共に国生みの神様)が黄泉の国で黄泉醜女(よもつしこめ)に襲われたとき、桃の実を投げて追い祓ったという記述があります。
古来、桃には邪気を祓う力があるといわれているので、桃みくじで神意をいただいた後、そのまま飾ることで邪気退散となるそうですよ。
一の宮・二の宮は境内展示、御神輿の渡御を行った町会もあったようです
各神酒所を巡る“御神輿渡御”は行わず、一の宮・二の宮は熊野神社の境内で展示されていました。本来は神様を乗せて(御霊を移して)地域を周り、厄災を鎮め、穢れを清めるものとしてお祭りのハイライトを飾ります。
神酒所(みきしょ)の開設は各町会の判断。神酒所とは御神輿がそれぞれの地域で休憩する場所であり、神酒や神饌をお供えし、おもてなしをします。
熊野神社の正面には「自由が丘商店街神酒所」が開設されていました。

自由が丘商店街神酒所
本来なら氏子の方々で賑わうであろう神酒所ですが、御神輿の渡御が行われないということで、少し寂しい雰囲気です。

旭会の山車と御神輿
旭会では9月4日(日)に事前申込み制で山車の巡行を実施。参加したいお子様を募集していました。
駅中会は9月4日(日)に御神輿の渡御を行ったようです。
目黒区・無形民俗文化財の“目黒ばやし”が境内に鳴り響く
熊野神社の神楽殿では“目黒ばやし”を演奏中。“目黒ばやし”は1978年(昭和53年)に目黒区・無形民俗文化財(民族芸能)に指定されています。
“目黒ばやし”は、小太鼓の「シラベ」2名、大太鼓の「オオドウ」1名、篠笛(しのぶえ)の「トンビ」1名、鉦(かね)の「ヨスケ」1名、計5名の構成で行われるそうです(目黒区役所ホームページより)。
祭囃子の本流といわれる「神田ばやし」の流れをくんでおり、目黒ばやし自緑(じりょく)保存会、目黒門前(もんぜん)ばやし保存会、目黒囃子(めぐろばやし)東が丘保存会が保持団体として認定。
熊野神社の他、碑文谷八幡宮、八雲氷川神社の祭礼で演奏を行っています。
碑文谷八幡宮は2022年、例大祭は神事のみ(お神楽や目黒ばやし演奏などは中止)。八雲氷川神社は9月17日(土)・18日(日)の斎行が決定。
八雲氷川神社では境内の中のみ屋台の出店、目黒ばやしの演奏・お神楽は例年通り行うそうです。
屋台は境内の中のみで、お酒の販売&飲酒は禁止
普段はとても広々と感じる熊野神社の境内ですが、隙間なくぎっしりと屋台が立ち並ぶ様子は圧巻です。
かき氷の屋台では、シロップに蛇口がついていて“かけほうだい”と書かれています。子どもたちがいろんな色をきれいに氷にかけているのを見かけました。
最近のチョコバナナも、普通にチョコレートがかかっているだけではなく、スプレーチョコや御菓子でかわいくアレンジ。色もピンクやブルーのチョコもあって見た目がきれいです。
同行人がじゃんけんゲームに勝ち、もう1本おまけ。私もご相伴にあずかりました。
子どもたちの人気を集めていたのはスーパーボールすくいやおもちゃすくい、金魚すくいなど。変わり種ヨーヨー釣りなんかもありました。
射的の景品もプレイステーションや鬼滅の刃グッズなど、今風なものがずらり。絶対当たらないとわかっていてもやってみたくなりますよね。
屋台で素通りできないのが焼き鳥。炭火でこんがりと焼き目がついたねぎま、最高でした。
焼きそばのソースが焦げる匂い、わたがしを笑顔でほおばる子どもたち。ここ数年失われてきた景色があります。
私たちは昼間お邪魔してきたのでそれほど混み合っていませんでしたが、夕方から夜にかけてはかなりの賑わいだった様子。目黒区内ではこの後、目黒大鳥神社の例大祭が9月10日(土)・11日(日)に。
八雲氷川神社が9月17日(土)・18日(日)に、中目黒八幡神社は24日(土)・25日(日)開催予定。新型コロナウイルス感染症対策に協力しながら、楽しいひと時をお過ごしください。
★2023年の例大祭は御神輿渡御も復活!★
【目黒区】自由が丘熊野神社の2023年例大祭は9月2日(土)・3日(日)で開催、4年ぶりの神輿渡御で「国際親善神輿」も帰ってきます!
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