【目黒区】2025年が良い年になりますように。「年越しの大祓(おおはらえ)」と初詣におススメの神社特集
年末に行われる「年越しの大祓(おおはらえ)」は、罪や穢れを祓い清めるための大事な行事。6月30日には半年分の厄を落とす「夏越しの大祓」、12月31日は1年分の厄を落とす「年越しの大祓」が神社でおこなわれています。
この行事は、古事記や日本書紀に見られる伊邪那岐命(いざなぎのみこと)の禊祓(みそぎはらえ、黄泉の国から戻った時に海水で行った)を起源とし、古くから行われてきました(参照:神社本庁のホームページより)。
そして大祓とともに大切な行事は「初詣」。1年で一番初めに神社へお参りに行き、新しい一年の幸せや目標を神様へ届ける日です。
まずは家の近所にある氏神様へお参りするのが基本。大祓の基本的なマナーと、目黒区内にある神社をご紹介していきましょう。
人形(ひとがた)に積みや穢れを移してお焚き上げをお願いする「大祓神事」
池尻大橋駅近くにある「上目黒氷川神社」からいただいた大祓のご案内を例にしてご紹介しましょう。
大祓では、大祓詞(おおはらえことば)を唱え、人形(ひとがた)と呼ばれる人の形に切った白紙などを用いて身についた半年間の穢れを祓います(車用に車形もあります)。
<形代の書き方>
各ご家庭で男性・女性、それぞれ1枚にまとめて連名で名前と年齢を記入します。年齢は現在の年齢でOK(代筆可)。
形代で身体をなで、息を3回吹きかけて罪・穢れを移します。形代が入っていた袋に入れて、初補料(1,000円~)を入れて社務所窓口に持参。
車の形代には車種・ナンバーを記入。
形代は12月15日(日)から配布されています。上目黒氷川神社は「年越大祓」の神事を12月30日(月)の19時から行うそうなので参列希望の場合は、18時45分までにお集まりください。
境内にて参列者全員で祝詞を奏上するので暖かい服装で。神事に参加されない場合は、30日(月)の17時までに窓口まで。
ほとんどの神社で、「年越の大祓式」を執り行っていますので、ぜひお近くの氏神様をおたずねくださいね。
中目黒駅から上目黒地域を鎮守する「上目黒氷川神社」
素戔嗚尊・天照大神・菅原道真をお祀りする上目黒氷川神社。氏子地域は駒場・青葉台・東山・上目黒・大橋地区となります。
2023年に御鎮座450年を迎えるにあたり、上目黒郷土祭り「一心行列」を行いました。
上目黒氷川神社には末社として「冨士浅間神社」があり、上目黒1丁目、目切坂上にあった「目黒元富士」が遷座しています。かつての富士講を追体験できる登山道も。
初詣に富士山登山を疑似体験するのもいいですね。
上目黒氷川神社の左義長神事「どんと焼き」は、2025年1月11日(土)13時から行われる予定。どんと焼きは古いお守りやお札から神様を抜く「お御霊抜き神事」として行います。
古いお札やお守りなどの返納は12月下旬から2025年1月11日12時まで受付です。初穂料を添えて神社にお納めください。
※お寺のものや神事に関係のないものは受付不可。燃えないもの(鈴など)は分別して持参。
↓「上目黒氷川神社」の場所はこちらになります
“酉の市”で有名、目黒を古くから鎮守してきた「目黒大鳥神社」
大鳥神社は、日本武尊(やまとたけるのみこと)を主祭神とする目黒区最古の神社。806年に社殿が造営され、国常立命と日本武尊の御妃である弟橘姫命を合祀しています。
室町時代の江戸図には「鳥明神」として描かれており、当時の江戸図に書かれた9つの神社の1つ。毎年11月に行われる酉の市で有名です。
境内で大祓形代(ひとがた)を用意されているので持ち帰り、12月20日~30日の間に初穂料とともに神社へ収めてください。
新年のご祈祷を受付しております。
申し込みはお電話にて。
03-3494-0543
受付時間は9:00〜17:00までです。— 大鳥神社 (目黒最古の祈願所) (@ootorijinjya) December 22, 2024
なお、新年のご祈祷については1月1日(水・祝)~5日(日)、11日(土)・12日(日)・13日(月・祝)で受付中。これ以降を希望される方、法人の方は電話にて問合せくださいとのことでした。
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旧・中目黒村を鎮守してきた中目黒八幡神社
中目黒八幡神社の主祭神は誉田別命(ほんだわけのみこと=応神天皇)で、天照大神を合祀しています。旧中目黒村の鎮守として親しまれており、中目黒駅から徒歩約8分と閑静な住宅街の中にあります。
中目黒八幡神社では12月28日(土)18時~から年越大祓を斎行。形代(人形)は28日(土)の16時までに授与所へ持参してください。
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伊勢脇町会・祐天寺町会の鎮守「烏森稲荷神社」
烏森稲荷神社は中目黒駅と祐天寺駅の間ぐらい、住宅街の中にある小さなお社です。上目黒2丁目の一部である伊勢脇町会と、祐天寺1丁目の一部である祐天寺町会の鎮守で、主祭神は蒼稲魂命(うかのみたまのみこと)。
創建年代は不詳とのことですが、下馬引沢村の新堀新左衛門が寿福寺の境内に祀ってあった稲荷神をこの地に移したという説、宿山稲荷講の人達が江戸新橋の烏森稲荷へ参拝に行った時に、狐が白い馬になってついてきたのでそれを祀ったという説、新橋の烏森稲荷が分かれたという説があります。
烏森稲荷神社が兼務する上目黒天祖神社も創建年代は不明。古くから伊勢森といわれてきた地に鎮座しているお社で、天照大神が主祭神です。
上目黒天祖神社周辺はもともと、“伊勢脇”という地名で1932年(昭和7年)に目黒区誕生まではその名が残されていました。伊勢脇のいわれは、上目黒天祖神社に伊勢神宮の祭神である、天照大神をお祭りしていたこと。
境内を俗に「お伊勢の森」と呼んでいたところからきているそうです。
↓「烏森稲荷神社」の場所はこちらになります。
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旧上目黒五本木組の鎮守「十日森稲荷神社」
十日森稲荷神社は、学芸大学駅と祐天寺駅の中間ぐらい、駒沢通り沿いに面した場所にあります。五本木五町会の氏神です。
旧・五本木の旧家である島崎佐五衛門(竹山とよぶ)の邸内にあった屋敷神を現在の場所に移したもので、現在の本殿は1984年(明治17年)に建築、拝殿は1957年(昭和32年)に建てられたものです。
小さなお社ですが地元からは敬愛されている神社です。
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碑文谷村の鎮守として親しまれている「碑文谷八幡宮」
碑文谷八幡宮の主祭神は、中目黒八幡神社と同じ誉田別命(ほんだわけのみこと=応神天皇)です。鎌倉時代、源頼朝に仕えていた畠山重忠の守護神を、その家臣・榛沢六郎が交付し宮野佐近が奉祀したといわれています。
境内には碑文谷という地名の起こりとなったといわれている「碑文石」を展示。中央に「大日」、左右に「勢至」「観音」の梵字(ぼんじ)が刻まれています。
↓「碑文谷八幡宮」がある場所はこちらになります。
旧武蔵国荏原郡衾村の鎮守「八雲氷川神社」
八雲氷川神社の主祭神は、素盞鳴尊(すさのおのみこと)・櫛稲田姫命(くしいなだひめみこと)・大国主命(おおくにぬしのみこと)の三柱。地名である「八雲」は「やくも」と読み、「やぐも」のように濁りません。
八雲・東が丘・柿の木坂・自由が丘・緑が丘・平町・大岡山地区を守る神社です。創建年代は不明だそうですが、1757年(宝暦7年)に「鎮守氷川宮」の鳥居建立や1787年(天明7年)の「鎮守 氷川宮お宮」の文章が残されていることから、それ以前ではないかと推察されています(参照:「目黒観光大百科」一般社団法人 めぐろ観光まちづくり協会発行)。
境内にあったご神木のアカガシをけずりとり、煎じて飲むと咳や腹痛が治ると信じられていたようで、木の皮をはがす人が絶えませんでした。こちらのご神木はすでに枯死。
現在は根株のみが保存されています。
年越大祓は12月28日(土)18時から斎行されます。詳しくは神社までお問合せください。
↓「八雲氷川神社」の場所はこちらになります。
和歌山県の熊野本宮から分祀された「自由が丘熊野神社」
自由が丘熊野神社は、和歌山県の熊野本宮から御神霊を拝受したといわれ、主祭神は速玉之男尊(はやたまのおのみこと)・伊弉冊命(いざなみのみこと)・泉津事解之男尊(よもつことさかのおのみこと)の三柱をお祀りしています。
旧武蔵国荏原郡衾村(ふすまむら)の谷畑(やばた)の鎮守として、現在は自由が丘・緑が丘一帯を氏子とする神社です。
年越大祓は12月30日(月)の9時からスタート。詳しくは授与所にお問合せください。
初詣は1月1日(水)午前0時~1時頃まで、升酒・甘酒のふるまいがあります。無くなり次第終了となりますのでお早めに。
↓「自由が丘熊野神社」の場所はこちらになります。
以上、目黒区内でおすすめの氏神様をご紹介しました。形代のお納め時期は神社により異なります。お出かけ前に確認してからお出かけください。
初詣は大勢の参拝客でどの神社も混雑が予想されます。気を付けてお出かけください。