【目黒区】2024年の締めくくり、目黒区内で除夜の鐘がつけるお寺6選
12月31日の大晦日の夜から元日の1時頃にかけて、各お寺で行われている“除夜の鐘”つき。一般的には大みそかのうちに107回つき、日付が変わったら108回目をつくそうです。
108回という回数は、1人の人間につき108個あるといわれている“煩悩(人自身を苦しめる心)”を消し去るという意味合いがあります。鐘が1つなるごとに1つ消え、新年を清らかな心で迎えることができる、というものです。
今回は、目黒区内で除夜の鐘がつけるお寺を6カ所ご紹介。菩提寺や檀家を務めている方はもちろんのこと、ぜひご近所のお寺に初詣に出かけて、1年の幸せを祈りましょう。
日栄上人によって開山された日蓮宗の寺院「実相山 正覚寺」
伊達家三代目藩主綱宗の側室である三沢初子さんの帰依により、伊達家と縁の深い寺院として知られている「正覚寺」。1619年(元和5年)に日栄上人により開山された日蓮宗のお寺です。
毎年、日蓮上人の命日に営まれる御会式は、華やかな万燈火に彩られ、幻想的な雰囲気に包まれる有名な行事の一つとなっています。
池田ご住職にお話を伺ったところ、12月31日(火)は23時30分から除夜の鐘を打ち始めるとのこと。整理券は23時から配布します。
整理券をお持ちの方がすべて打ち終えたところで終了です。また、鐘つき堂の中の階段が急なため、足腰の悪い方はご遠慮いただいていますとのこと。
1月1日(水・祝)から3日(金)までは一年の安寧を祈り、鬼子母神堂にてご祈祷を行います。この期間は御開帳され、参詣者には家内安全を念じた木札を授与するそうです。
この期間は24時間開門されているとのことでしたので、お出かけの際、お気軽にお立ちよりくださいとのことでした。
神社とお寺では参拝ルールが少し異なります。正覚寺のnoteで詳しくご紹介されていますので、初詣に行かれる前にぜひ参考になさってはいかがでしょうか。
↓「正覚寺」の場所はこちらになります。
開運出世大黒様で有名な「松林山 大圓寺(大円寺)」
徳川家康をモデルに彫られた開運出世大黒天で有名な「大園寺」。JR目黒駅西口から行人坂を下った途中、ホテル雅叙園東京の手前にあります。
ちなみに”行人坂”という名前の由来は寛永時代、出羽三山の1つ湯殿山の修行僧たちが坂の途中にお堂を建てて修行に励み、彼らを「行人(ぎょうにん)」と呼んだことから付けられたといわれています。
大圓寺は17世紀前半に大海法印が大日如来を祀って道場としたのが始まりとのことでした(参照:「目黒観光大百科」一般社団法人 めぐろ観光まちづくり協会発行)。
12月31日(火)の大晦日は、国重要文化財である釈迦如来像の御開帳、新東京百景指定の五百羅漢石仏群ライトアップも実施。鐘をついた方には縁起物授与、甘酒の接待も行われます。
2025年の甲子(きのえね)は2月24日(月)で、大黒天の縁日。この日も忘れずに足を運びましょうね。
【大圓寺の除夜の鐘】
日時:2024年12月31日(火) 23時40分から第一鐘スタート~
↓「大圓寺」の場所はこちらになります。
23区内で現存する最古の木造建築である本堂で知られる「天台宗 経王山 文殊院 圓融寺(円融寺)」
目黒区碑文谷にある圓融寺は目黒区指定文化財の仁王門を守る“碑文谷の黒仁王さん(東京都指定有形文化財)”で親しまれています。国指定重要文化財である本堂は23区内に現存する最古の木造建築。
本尊の阿弥陀如来像は仏像彫刻家の第一人者である松本昇さんの作。日野法界寺・国宝 阿弥陀如来の様式を模して造られたものです。
除夜の鐘は12月31日(火)の22時~翌11時30分頃まで。整理券は108打限定となるので、当日21時30分から先着順にて配布されます。
できるだけ多くの方がつけるよう、家族・グループは一緒につくようご協力ください。
【圓融寺の除夜の鐘】
日時:2022年12月31日(土) 22時~翌11時30分頃
※108打限定で当日の21時30分から先着順で、鐘楼前にて整理券配布
関東最古の不動霊場で、日本三大不動のひとつ「天台宗 泰叡山 目黒不動尊(瀧泉寺)」
目黒不動尊は808年開基、関東最古の不動霊場で、日本三大不動のひとつです。毎月28日に「目黒不動尊大縁日」があり、地元から親しまれています。
ちなみにお正月の「山手七福神」巡りでは恵比寿神をこちらでお参りできますよ(大黒様は大圓寺です)。
目黒不動尊の除夜の鐘は完全予約制・有料(事前振込)となっています。申込は12月30日(月)締切で定員になり次第受付終了。
当日は12月31日(火)23時45分集合で、0時からつき始めます。
【目黒不動尊(瀧泉寺)の除夜の鐘】
日時:2022年12月31日(土)
※11月28日より予約受付開始
「目黒のらかんさん」として親しまれている「天恩山 五百羅漢寺」
目黒不動尊の北西に位置する「五百羅漢寺」。300体を超える五百羅漢座像が有名です。
京都出身の禅師・松雲元慶が創り上げた羅漢像を安置しています。こちらには「MEGUROレジェンダーズ」の「ばくおう」「きりん」のモデルになった、「獏王像」が飾られていますよ。
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除夜の鐘は御守付きの鐘つき券(108回限定)を電話で予約し、12月31日(火)19時~20時までに鐘つきを行います。当日券(18時~20時に購入可能)もありますが、前売りで残った分のみとなるので、事前予約をおすすめします。
事前予約希望の方は、五百羅漢寺・2階にある寺務所で購入可能(12月1日~31日、9時~16時30分受付)。予約して当日引き換えもできます。
除夜の鐘つきは18時30分から並び、19時から順についていく予定。詳しくは公式ホームページを参考にしてください。
※2024年は年越しそばの販売はないのでご注意を。
新年は1月1日(水・祝)~7日(火)まで無料で特別に開放(8日以降は通常拝観となり、拝観料が必要です)。お近くの方はぜひお参りください。
【五百羅漢寺の除夜の鐘】
日時:2024年12月31日(火) 19時~21時30分
※鐘つき(御守付き・有料)
↓「五百羅漢寺」の場所はこちらになります。
「祐天寺」という駅名にもなっている「明顕山 祐天寺」
江戸中期に活躍した浄土宗の高僧・祐天上人の遺命を受け、弟子の祐海上人が建立した「祐天寺」。表門は国登録有形文化財となっています。
累塚(かさねつか)の隣にある梵鐘は祐天寺と徳川家との関係を今に伝える歴史資料として目黒区指定有形文化財(工芸品)に指定。鐘楼は国の登録有形文化財(工作物)です。
2024年12月24日(火)9時から鐘つき券を祐天寺佑光殿玄関で配布。1人1枚のお渡しで、1枚で大人(中学生以上)2名、子ども2名分となります。
【祐天寺の除夜の鐘】
日時:2024年12月31日(火) 23時45分~
↓「祐天寺」の場所はこちらになります。
年末年始は地元で過ごす予定という方。目黒区がご実家で年末から帰省する予定という方。ぜひ、お近くのお寺に足を運び、年末年始を健やかにお過ごしくださいね。
2025年も良い年になりますように。