【目黒区】駒場公園内「日本近代文学館」で4月12日(土)、北原白秋・太宰治作品の朗読公演があります
京王井の頭線・駒場東大前駅西口から徒歩約8分。駒場公園内にある「日本近代文学館」で、「ROUDOKU.TALKER.JP」による朗読公演が2025年4月12日(土)に開催されます。

(画像提供:ROUDOKU TALKER.JP)
「朗読タイムレスストーリーシリーズ⑥」では、北原白秋「この道」「砂山」、太宰治「走れメロス」を上演。北原白秋は2025年で生誕140年を迎え、生誕地である福岡県柳川市でもさまざまなイベントが行われているようです。
オーディオブックや朗読公演を定期開催している「ROUDOKU.TALKER.JP」
主に明治、大正、昭和時代の小説や随筆作品を「声」を通して呼び起こし、現在と交流させる「ROUDOKU.TALKER.JP」。オーディオブックの他に朗読公演を日本近代文学館で定期開催しています。
それぞれの作家が、その時代に紡いだ「ことば」に込めた思いとは何だったのか。この時代に、その「ことば」を聞くことはどういう体験なのか。

画像はイメージです
いま、私たちが話さない「ことば」、 いまも、暮らしのなかで話す「ことば」、それぞれの作家が、その時代に紡いだことばに込めた思いとはなんだったのかを体験するひと時を提供しています。
日本近代文学館で4月12日(土)開催の「朗読タイムレスストーリーシリーズ⑥」概要
「朗読タイムレスストーリーシリーズ」は主に明治、大正、昭和時代の小説や随筆作品を、朗読を通して現在に描き出す朗読公演。2023年7月「山本周五郎『季節のない街』」から始まり、徳永直、岡本かの子、森鷗外、宇野浩二、中島敦、芥川龍之介、菊池寛、宮沢賢治を、目黒・日本近代文学館にて上演。本公演はその第6弾となります。
今回は、1885年(明治18年)に柳川藩御用達の海産物問屋を営む旧家(現・白秋生家)に生まれ、2025年で生誕140周年を迎える北原白秋、太宰治作品の朗読です。
朗読を担当するのは女優・ナレーターを務める長尾奈奈さん。朗読する作品は北原白秋の「この道」「砂山」、太宰治「走れメロス」となります。
北原白秋「この道」
北原白秋が晩年訪れた北海道の旅先と、生まれ故郷である柳川の道の情景を想いつくられた、今もなお愛唱されている童謡「この道」。作曲は山田耕筰さんです。
1926年に児童雑誌「赤い鳥」で発表されました。
北原白秋「砂山」
童謡「砂山」とその随想。新潟で白秋を歓迎する童謡音楽会が開かれ、小学校の生徒らが自身の童謡を歌ってくれました。その帰り際、白秋がまた会をやってほしいというと、では何か新潟の童謡を一つ作ってほしいと頼まれて……。
新潟の海岸の風景をもとに作詞した「砂山」の碑は、白秋と親しかった坂口献吉(坂口安吾の兄)が中心となり、1961年(昭和36年)に建てられました。新潟県護国神社境内にあります。
太宰治「走れメロス」
羊飼いの青年メロスは、妹の結婚式の準備のため、40キロ離れた町へ訪れるが、王が罪のない人を次々に殺していることを知り、激怒します。王を暗殺しようと城に忍び込むが、たちまち捕えられたメロスは、妹の結婚式のため、処刑までに三日の猶予が欲しいと申し出て……。
ギリシャの古典やドイツの詩人シラーの詩をもとに創作された作品。1940年(昭和15年)に発表されました。
朗読 長尾奈奈
仲代達矢主宰の無名塾に二十四期生として入塾。同年『セールスマンの死』で初舞台。以降、舞台、映画と活動の幅を広げています。
主な出演作に、ヴァンニャ・ダルカンタラ監督によるベルギー・フランス・カナダ合作映画『KOKORO』、木村文洋監督による『息衝く』など。
また声の仕事には、佐藤大介監督『狭霧の國』があり、オーディオブック声の書店「日本近代文学名作選」(audiobook.jp)のナレーションも務めています。
【開催日時】2025年4月12日(土) 14時30分開演(14時開場)
【開催場所】日本近代文学館(駒場公園内)
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日本近代文学館
「日本近代文学館」は小説家・詩人の高見順や日本近代文学の研究者である小田切進などが文壇・学会有志に呼びかけ、1967年(昭和42年)にオープンしたもの。
約15,000人の人から資料の寄贈を受け、川端康成や太宰治、夏目漱石、芥川龍之介、島崎藤村、石川啄木、樋口一葉、有島武郎など、日本近代文学を代表する作家たちの手稿や原稿、図書、雑誌など約120万点を所蔵しています。
朗読会当日は日本近代文学館にて、「北原白秋生誕140年 白秋万華鏡」の展覧会が開催中です。ぜひ、あわせてお楽しみください(別途入館料が必要)。
■情報提供
↓「朗読タイムレスストーリーシリーズ(6)」が開催される「日本近代文学館」の場所はこちらになります。