【目黒区】サステナブルをもっと身近に感じる体験を。大岡山に「BOOK HOTEL 物々語」がオープン
2025年2月に大岡山に竣工した環境配慮型木造賃貸マンション「リビオメゾン大岡山」。手がけたのは日鉄興和不動産です。“リビオメゾン”はブランド初の木造賃貸マンションで、2023年(令和5年)度「優良木造建築物等整備推進事業」に選定。
建物全体を大きな森に見立て、豊かな植栽と草屋根を採用。天然木をふんだんに使用した共用部や室内が、木の香りと温もりで包み込むように出迎えてくれる造りとなっています。
そんなマンションの1室を日鉄興和不動産が、無料の宿泊施設「BOOK HOTEL物々語」として6月1日(日)からオープン予定です(2年間限定で宿泊には条件あり)。

「BOOK HOTEL物々語」の室内(画像提供:日鉄興和不動産)
「BOOK HOTEL物々語」とはどのような宿泊施設なのか、オープンさせた日鉄興和不動産の想いとは?
5月9日(金)に開催された内覧会に出席してきましたので、詳しくご紹介していきましょう。
「BOOK HOTEL物々語」はサステナブルをもっと身近に、自分らしく取り組むきっかけとなる試み
「BOOK HOTEL物々語」は「頑張らないサステナブル」をテーマにした無料で泊まれる宿泊施設。
誰かが大切にしてきた中古品を使ったインテリアで、その“物”にまつわる物語を綴ったZINE(ジーン、個人や少人数で自主的に制作する出版物のこと、雑誌や同人誌と違い、自由な表現やDIY的な要素が強い)を読みながら、ゆったりと過ごせるひとときを提供しています。
サステナブルは大切、でも取り組むのは意外に難しい
SDGsは2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択され、2030年12月31日までの達成を目指す国際目標。政府や企業などが取り組みつつ、個人でもSDGsを意識した行動として、「サステナブル(持続可能)」な暮らしへの理解が求められるようになってきました。

画像はイメージです
しかし、サステナブルに関心は高いものの、なかなか行動に移せない、第一歩を踏み出すハードルが高いという問題が浮き彫りになっていることが電通の調査で明らかに。
「サステナビリティに配慮した生活をしたい」と思う方で、実際に行動に移せていない方は4割強(42.1%)いたそうです(2023年12月7日発表 株式会社電通「生活者のサステナアクション調査」より引用)。
また、日鉄興和不動産が手がけるシングルライフのライフスタイル研究機関「+ONE LIFE LAB」が主導となり、サステナブルな生活に関心が高い「FRaU SDGs」会員を対象にしたワークショップを開催。
サステナブルに取り組むきっかけは「身近な存在からの影響」「サステナブルは社会にも自分にもメリットがあると気づく」ことが重要であるというヒントを得ることができたそうです。
サステナブルをもっと身近なものにするには“頑張らないこと”
最近、リサイクルショップやメルカリなどで不用品を気軽に販売する仕組みが人気。“誰かの手放したいもの”は”誰かの欲しいもの”として、リユースは私たちの暮らしに身近なものになっています。
日鉄興和不動産はこの「中古品の再利用」も立派なサステナブルということに着目。“中古品”と“その中古品に宿る物語”に触れることで、「物を大切に扱い、不要になったら、誰かへ手渡していく」という、“頑張らないサステナブル”を気軽に実感してもらう試みとして、無料宿泊施設「BOOK HOTEL物々語」をオープンさせたそうです。
「生活をすべてサステナブルにしなければ意味がないのでは?」という意見もあるかもしれませんが…。生活の100%のうち1%をサステナブルを心がけるだけでも長い目で見たらかなりの貢献になります。
“ちょっとしたこと”でも積み重ねが大切であり、無理のない範囲で協力することが長続きのコツなのではないでしょうか。
「BOOK HOTEL物々語」に滞在し、自分自身の“物にまつわる物語”を綴ることが宿泊の条件
「BOOK HOTEL物々語」に無料で泊るにあたり、いくつか条件があります。
- 宿泊できるのは1人で1泊のみ
- 事前にオンライン面談を受ける
- ご自身が手放した物とのストーリーを室内にあるノートに綴ること
- 宿泊にあたってのルールやマナーなどをきちんと守ること
「BOOK HOTEL物々語」は「物を大切に扱うこと」「時が来たら誰かへ手放すこと」の豊かさを感じ、それらの行動がサステナブルな生活の1つの形であるという気づきを持ち帰ることを目指しています。

(画像提供:日鉄興和不動産)
室内には自分で綴った物語を1つのZINEとして持ち帰ることができる印刷機・製本機なども設置。思わず人に語りたくなってしまう物との思い出を形にできることも魅力となっています。
TVをあえて設置せず、物語に浸れる環境の「BOOK HOTEL物々語」

「BOOK HOTEL物々語」にはレコードプレーヤーも
「BOOK HOTEL物々語」ではTVを設置していません。ここでしか読めないZINE「物々語」を読む、普段はなかなか書けない自分と“物”とのストーリーを綴るなど、特別な時間にどっぷりと浸れる環境となっています。

ここでしか読めないZINE
「物々語」は室内にある10の備品(寄贈品)について、10名の作家が「大切だったけど手放す時がきたもの」を題材に、思い出の品物への想いを綴ったものです。
他では読めない物語を楽しめるのも「BOOK HOTEL物々語」の特別な体験の1つとなっています。
「BOOK HOTEL物々語」では環境配慮型木造賃貸マンションの快適さも体感

リビオメゾン大岡山(画像提供:日鉄興和不動産)
「BOOK HOTEL物々語」は「リビオメゾン大岡山」の1室にあります。最寄り駅は大岡山駅(徒歩約10分)もしくは、都立大学(徒歩約14分)。

東急目黒線・大岡山駅
閑静な住宅街の中にありつつも、駅まで出れば生活に便利なスーパーや飲食店などがたくさんある、生活するのにとても魅力的なロケーションです。
岩手県釜石市のFSC認証林から伐採した天然木材を使ったインターホン・室名札パネルを設置。共有部分や室内にもふんだんに木材を使用するなど、木々に囲まれた暮らしを体感できます。
屋上には入居者限定(ホテル宿泊者は利用不可)の「草屋根テラス」があり、ベンチを設置。天気の良い日には富士山を望むことができるそうです。
「草屋根」は断熱性に優れているといわれ、夏は涼しく、冬は暖かく節電効果も期待できるのだとか。
構造材にも天然の木材を使用する事で、同規模の鉄筋コンクリートマンションに比べて、CO2排出量を40%削減。木材炭素貯蔵量(CO2換算)はスギ(35年生)換算で1,054本分になります。建物そのものも地球にやさしいマンションとなっています。

「BOOK HOTEL物々語」のリビングスペース
「BOOK HOTEL物々語」は1DKですが、2LDKタイプまでありますのでお2人での暮らしにも最適な間取りとなっていますよ。
お引越し先に大岡山駅周辺を検討されている方にも魅力的な体験になること間違いなし。
サステナブルに取り組む第一歩として「BOOK HOTEL物々語」に滞在し、あなただけの“物”との物語を形として残してみてはいかがでしょうか。
■取材協力
日鉄興和不動産株式会社
↓「BOOK HOTEL物々語」の場所は「リビオメゾン大岡山」内になります。