【目黒区】改札を抜けたらそこはマルシェ会場だった。JR目黒駅ナカが「目黒マルシェ」で華やいだ2日間

JR目黒駅構内で行われた「目黒マルシェ」

年に2回、目黒通りを舞台に開催されている「目黒マルシェ」ですが、2025年3月にJR目黒駅で行われた「目黒駅マルシェ」が大盛況。駅の開業140周年を盛大にお祝いすることができました。

そんな「目黒マルシェ」が再び、2025年6月28日(土)・29日(日)の2日間でJR目黒駅にやってくる。ということで、29日(日)にちょこっと顔をだしてきました。

目黒駅マルシェ20256月開催
年に2回、目黒通りを舞台に開催されている目黒区屈指の人気イベント「目黒マルシェ」。2025年3月にはJR目黒駅 …

JR目黒駅構内のコンコースでは「目黒マルシェ」オープンの準備中

目黒マルシェオープン準備中

私がおじゃましたのは10時30分頃で、「目黒マルシェ」オープンの準備中でした。それでも気の早いお客様が思い思いにお店をのぞき込み、オープンを待ちわびている様子。

オープン前ですが早くもお客様がくいついている!

「目黒マルシェ」最大の特徴は、地元の名店や、各地の手仕事が光る「ほんきもの」を厳選した出店のため、他のマルシェとは一味違うところなのです。

他のマルシェとは一味違る出展者たち

そんな中、今回私の目を惹いたのは「丸米醬油醸造」です。

1864年創業、岡山県倉敷で160年以上続く老舗の丸米醬油醸造

丸米醬油醸造

丸米醬油醸造

タイミングよく「目黒マルシェ」主催者であるヤマモトさんにお会いし、「イチオシです」とご紹介いただいたのがまろやかさと甘味が特徴の「丸米醬油醸造」。岡山県倉敷市で元治元年から160年以上、こだわりの素材と代々受け継いだ技で醬油づくりを続けている醸造所です。

晴天が多い岡山県は、豊富な水源に恵まれ、大きな災害もなく、大豆の産地でもあったそう。恵まれた土地柄ゆえに保存食を作る必要がなく、塩分が低く旨味が強い醤油が好まれてきた歴史があります。

岡山県倉敷ならではの醬油

天領として栄えた倉敷は交通の要であることから兵庫県龍野市発祥の淡口醤油、山口県柳井市発祥の甘露醤油など多様な醤油が各地から集まり、各家庭でも料理によって醤油を使い分ける習慣ができました。

丸米醤油の甘く濃厚な醤油の味は、倉敷の歴史文化により育まれたものです(参照元:丸米醬油醸造ホームページより)。

丸米醬油の歴史

歴史ある醸造所・丸米醬油

300年以上前から米作りをしている丸米醬油。6代目の弥十郎が田の畔に植えていた大豆で醤油や味噌を作ったことから、地域の醤油屋として事業を開始しました。

現在12代目が跡取りとして先代達の思いと伝統の味を受け継ぐため修行をしています。

11代目は岡山県唯一の日本醤油研究所認定「醤油醸造技能者」の資格保有者

醤油職人である11代目は、岡山県の醤油組合でJASの「唎味(ききみ)検査委員」として醤油の官能試験官を務め、数値には出てこない醤油の性質を述べ12万検体ほど自身の感覚を用いて検査をしてきました。

現在では岡山県で1人しかいない日本醤油研究所認定「醤油醸造技能者」の資格保有者です。

40年の経験で培われた技術で作る醤油は、繊細な香りと濃厚な旨味のバランス良い味。日本全国の醤油品評会でも数々の賞を授与されるなど、味の良さはお墨付きとなっています。

「丸米醬油」はしょっぱい関東と甘い九州の間、バランスの良い味

甘さと塩辛さのバランスがよい丸米醬油

北は塩分が高く、南は甘い醬油が好まれます。寒い地域は冬に保存食を作っておかなければならず、肉や魚を塩漬けにして保存しておく習慣と、体温を上げるために塩分が高いものが好まれるようになったそうです。

関東の醤油も塩分が高いのは、江戸の町を早く整備するために徳川家康が考え出した知恵という説、魚介類をよく食べたので臭みを消すのに濃い味付けが好まれたという説も。

関東と九州の間に位置する倉敷は塩分が低く、ちょうど良い甘さでバランスが取れた醤油なのだそうです。

甘いお醤油にはあまりなじみがないのですが、以前島根で購入したお醤油はおいしかったので、今回岡山のお醤油にもトライしてみます。

丸米醬油お試しセット

ちょうどお試しによい「4種の食べ比べセット」がありました。甘いお醤油は卵かけご飯にぴったり。

特に「ダルマだし」は口にいれた瞬間、鼻腔内にお出汁の良い香りが広がる逸品。卵かけごはん、絶品でした。こんがりと焼いた厚揚げや油揚げにも合いそう。

丸米醬油をクリームチーズやマヨネーズに混ぜてディップにしたり、アイスクリームにかけてみたらし団子風もいいかもしれません。

先日は素揚げしたとうもろこしに、濃い口醬油を垂らしていただいたら野菜の甘味を引き立たせてくれて、とてもおいしくいただきました。皆さんもぜひ試してみてくださいね。

奈良・和紙の靴下

この他にも奈良の「和紙の靴下」や「キルギスの白いはちみつ(ジェベックジョル)」、「きまるしょうゆ」など全国から選りすぐりの商品が集結。もちろん、地元目黒で頑張っている名店「田中惣菜店」「フジヤマペッパー」「マイスターブロイ」なども元気に営業されていました。

目黒駅マルシェは楽しい

駅を降りたらすぐ目の前がマルシェ会場となっているのは、ワクワクしますね。目黒通りで行われる「目黒マルシェ」の開催は秋頃の予定。

おなじみのお店に出会えるのを楽しみにしています。

■取材協力

目黒マルシェ有限会社マルニャ物産

↓「目黒駅マルシェ」会場となったJR目黒駅はこちら

号外NETの広告出稿はこちら

号外NETメルマガ

号外netは持続可能な開発目標(SDGs)を支援します

号外netへの提供提供求む!