【目黒区】「日本近代文学館」で開催された、長尾奈奈さんの朗読公演「朗読タイムレスストーリーシリーズ(7)」におじゃましてきました

「朗読タイムレスストーリーシリーズ」

(画像提供:ROUDOKU.TALKER.JP)

日本近代文学名作選をオーディオブックで届けている「ROUDOKU.TALKER.JP」。第7回の朗読公演「朗読タイムレスストーリーシリーズ」が2025年7月12日(土)に、駒場公園内にある日本近代文学館2階のホールで開催され、足を運んできました。

日本近代文学館で朗読会
最近、若い世代にオーディオブックの人気が高まっています。家事や移動時間を活用して「ながら聴き」ができるので、読 …

 

最近は老眼が進み、本がなかなか読めなくなっていたので「耳で聴く」名作の世界に心惹かれます。

第7回の朗読公演お知らせ

今回の朗読公演では森鴎外・江戸川乱歩・小泉八雲の名作を楽しませていただきました。

物語の場面が活き活きと目の前で再現されるような”朗読”の世界

チラシとチケット

本好きにとって最大の敵は「老眼」。どんなに読みたくても目が悪くなってしまうと読書がつらくなってきます。耳で聴くオーディオブックが最近充実してきているものの、本好きは「文字」を読むのが好きなことが多いので、なかなか手を出さないということもあるのではないでしょうか。

つい先日、江戸川乱歩の朗読劇を拝聴する機会があり、朗読劇とはこんなに面白いものなのかと実感。今回の公演をとても楽しみにしていました。

現代ではなじみのない言葉を解説した「朗読ガイド」も

朗読観賞ガイド

朗読観賞ガイド(画像提供:ROUDOKU.TALKER.JP)

近代文学というと明治時代から昭和戦前頃までの作品を差します。外国との交流が盛んになり、西欧文化の影響を受け、近代的な国家建設が進む中で、新しい文学が模索された時代。

作品の中には現代の私たちにはなじみのないことばや職業、風俗、社会情勢などが描かれています。そんな言葉や時代背景などをわかりやすく解説したガイドも用意されていたので、若い世代の方でも親しみやすく工夫されていました。

プロの女優・ナレーターが鮮やかに描きだす物語の場面

ナレーターを務めるのは長尾奈奈さん

朗読をされたのは長尾奈奈さん(画像提供:ROUDOKU.TALKER.JP)

今回の公演で朗読された作品は森鴎外「ぢいさんばあさん」、江戸川乱歩「モノグラム」、小泉八雲「雪女」の3作品。朗読を担当されたのは女優・ナレーターの長尾奈奈さんです。

長尾さんは俳優の仲代達矢が主宰する「無名塾」出身。役所広司さんや益岡徹さん、滝藤賢一さんなど著名な俳優さんを輩出している俳優養成所です。

数々の舞台や映画、TV、CMなどへの出演経験があり、オーディオブック声の書店「日本近代文学名作選」のナレーションも務めていらっしゃいます。

「朗読」はただ声を出して読めばよいというわけではなく、作品世界の時代背景を理解し、登場人物の心情などにも寄り添い、思いが伝わるように「声」で描きださなくてはなりません。

アニメや映画のアテレコのように「絵」があるわけではないので、とても難しく、表現力が必要なのではないかと思います。長尾さんの朗読はとても聴きやすく、作品世界へすーっと入り込んでしまうような素敵なひと時でした。

まるで目の前にその時々の場面が浮かび上がるかのような臨場感あふれる朗読。長らく遠のいていた近代文学の面白さを再発見しました。

さっそく自宅に戻り、ROUDOKU.TALKER.JPで高校生時代に国語の授業で研究した谷崎潤一郎作品を購入。拝聴するのが楽しみです。

明治以降の日本の近代文学に関する資料を多数所蔵する「日本近代文学館」

日本近代文学館

日本近代文学館

今回公演が行われたのは京王井の頭線・駒場東大前駅から徒歩約8分のところにある「日本近代文学館」です。「日本近代文学館」は駒場公園の旧前田家本邸 和館の北側にあり、近代文学に関する資料がどなたでも閲覧できるようになっています。

日本近代文学館入口

日本近代文学館は(一社)めぐろ観光まちづくり協会×怪奇ユニット「都市ボーイズ」がお届けしている人気観光バラエティー番組「都市伝説ツアーズinめぐろ2」で取り上げられ、普段は非公開の特別な書庫への潜入取材もされていましたね。

「日本近代文学館」には130万点を超える所蔵資料があり、特に芥川龍之介、太宰治、川端康成など、著名な作家の資料が豊富に揃えられているのが特徴です。

中でも「太宰治文庫」は1987年、1997年、2014年の3回に及ぶご遺族からの資料寄贈があり、原稿・草稿を初めとする計423点に及ぶ資料は、他の追随を許さぬ研究資料の宝庫に。

写真撮影はできませんが、図書・雑誌資料はコピーを取ることも可能で、文学好き・文学を研究されている方には貴重な場所となっています。

「日本近代文学館」内にはカフェ「BUNDAN Coffee&Beer」があります

日本近代文学館内にあるカフェ「BUNDAN」

日本近代文学館1階にはコーヒーや食事、お酒が楽しめるブックカフェ「BUNDAN Coffee&Beer」があります。

シャーロック・ホームズのビールのスープとサーモンパイ

店内にはマニア垂涎の稀少本から日本文学史を彩る名作まで、 約2万冊の書籍があり、どの本も自由に閲覧が可能です。

「芥川」ブレンドのコーヒー

朗読公演「朗読タイムレスストーリーシリーズ」に実際に足を運び、「耳」で楽しむ文学作品の面白さを実感。老眼で遠のいていた「本」を「聴く」ことでまだまだこの先も楽しめるということがわかり、感激です。

皆さんもぜひ一度足を運び、「耳」で楽しむ近代日本文学を体感してみてはいかがでしょうか。第8回目の「朗読タイムレスストーリーシリーズ」の公演は2025年11月8日(土)です。

詳しい内容はまたこちらでお知らせしますね。どうぞお楽しみに!

日本近代文学館の入口

■取材協力

ROUDOKU.TALKER.JP日本近代文学館BUNDAN Coffee&Beer

↓「朗読タイムレスストーリーシリーズ(7)」が開催された「日本近代文学館」の場所はこちらになります。

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