【目黒区】遠くの紅葉よりも地元の紅葉。中目黒の「正覚寺」で黄金色に輝くいちょうに心を奪われます

(2024年12月撮影)
秋もだいぶ深まり、11月中旬頃から紅葉の見ごろが始まっています。全国的に有名な紅葉狩りスポットはどこも大混雑ですね。
目黒川は桜が有名ですが、桜の木も紅葉します。真っ赤に色づいた桜の葉が川面を彩り、燃えるような美しさを朝夕の散歩で楽しまれているという方も多いのではないでしょうか。
昨年の12月7日(土)に中目黒の「正覚寺」を訪れた際、あまりにもいちょうの紅葉が美しく、また来年も見たいと思いながら帰ったことを思い出しました。見逃してしまったという方は、ぜひこれから見ごろを迎えますので、足を運んでみてくださいね。
大きないちょうの木がたくさん植えられている正覚寺

(2024年12月撮影)
中目黒の「正覚寺」は1619年(元和5年)に開山した日蓮宗の古刹。碑文谷法華寺(現在の円融寺)の末寺として創建されました。
日蓮上人の命日に営まれている御会式(おえしき)、2025年は10月12日(日)に営まれ、荘厳な中にも華やかさを感じさせる行事として執り行われました。
また、正覚寺は仙台藩伊達家とのゆかりが深く、伊達家4代藩主綱村の生母である三沢初子さんが帰依し、寺院の発展に貢献したことでも知られています。

三沢初子さんの銅像(2024年12月撮影)
正覚寺には初子さんのお墓や銅像があり、初子さんが安産・子育てを祈願したといわれる開運子安鬼子母神を祀った鬼子母神堂もあります。

(2024年12月撮影)
(一社)めぐろ観光まちづくり協会のオリジナルキャラクター「MEGURO レジェンダーズ」のメンバーである、正覚寺の「鬼子母神(きしもじん)」が活躍しているのもココです。
三沢初子さんがモデルといわれる「政岡」が登場する歌舞伎の演目「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」。幼い鶴千代君を守る乳人政岡(まさおか)は、わが子・千松の犠牲を耐えてまで忠義を貫くという内容で、お家騒動をテーマにした彩り豊かな名作として知られています。
目黒区内にはもう1か所、祐天寺にある「累塚(かさねづか)」が歌舞伎とゆかりのあるスポットとして知られていますね。
「橋本牧場畜牛供養塔」のそばにも立派ないちょう

(2024年12月撮影)
正覚寺の初子さん銅像のお隣には「橋本牧場畜牛供養塔(目黒区指定文化財)」があります。昭和初期頃まで中目黒駅周辺にもたくさんの牧場があり、牛を育てていました。
こちらの供養塔は大正時代、橋本牧場の経営者が廃業時に建てたものなのだそうです。都市開発の度に慰霊塔は移転を繰り返したそうですが、2007年(平成19年)に現在の場所、正覚寺の境内へ安置されました。

慰霊塔のそばにも大きないちょうの木があり、黄金色に輝いていたのが印象的です。

(2024年12月撮影)
「実相会館」と「鬼子母神堂」の間に植えられている木も美しく紅葉し、都会のど真ん中にいることを忘れさせてくれます。皆さんもぜひ、お散歩がてらお参りに訪れてはいかがでしょうか。

↓「実相山 正覚寺」の場所はこちらになります。







