【目黒区】日本のホットドッグの歴史がここから変わる!?中目黒「SKOOKUM HOTODOG DINER(スクーカムホットドッグダイナー)」
中目黒に新たなムーブメント!自家製ソーセージを使ったグルメホットドッグを提供するアメリカンダイナー「SKOOKUM HOTDOG DINER(スクーカムホットドッグダイナー)」が2021年10月1日にオープンしました。
ここ数年、1,000円越えのグルメハンバーガーが人気を呼び、中目黒でもたくさんのお店がひしめき合っています。そんな中、グルメホットドッグという新しいジャンルでチャレンジするのがSKOOKUM HOTDOG DINER(スクーカムホットドッグダイナー)。
今回はオーナーである飯田優作さんにインタビュー。お店オープンまでのいきさつやグルメホットドックへの熱い思いなどをお伺いしてきました。
東京・駒沢のアメリカンダイナーで修行、いつかは自分のハンバーガー店を持ちたかった飯田さん
飯田さんは愛知県名古屋市出身。学生時代にグルメ系ハンバーガーブームが到来し、休みの度に東京都内有名店を巡り、食べ歩きしていたといいます。
「アメリカンカルチャー好きの父の影響で、物心ついた時からアメリカへの憧れがありました。20代の頃に食べたグルメ系ハンバーガーのおいしさ、クォリティーの高さはまさに衝撃的。それまでファストフードのハンバーガーしか食べたことがなかったので。
大学卒業後、一般企業に就職したものの、自分でハンバーガー店を持ちたいという気持ちが抑えきれずに退職。食べ歩き経験で味やクォリティーともにNo.1と感じた駒沢にあるアメリカンダイナーに入社しました」と飯田さん。
そちらのお店はすべて手作りするスタイルだったため、料理の基礎を身につけることができたといいます。その後、店長に就任。
業務改善やスタッフ教育などにも熱心に取り組み、「食べログ」の全国ハンバーガー人気ランキングで2018年に1位になるなど、高評価を受けました。
そしてついに2021年初頭にダイナーを退職。自分のお店を開く決心をしたそうです。
ハンバーガーから一転!日本のホットドッグの歴史を変える先駆者になりたい
独立を意識し始めたのが2020年ぐらい。その頃すでにハンバーガー店は全国的にも飽和状態だと感じていたそうです。
そんな時、ふと気づいたのはアメリカ国民食であるホットドッグが、日本ではまだ昔ながらのまま。これといった個性もなく、味も画一的なものだということでした。
「ハンバーガーと並ぶ国民食であるホットドッグには、まだまだ進化できる特性がある。グルメバーガーがブームになったように、ホットドッグも“グルメホットドッグ”として化ける可能性を感じました。
このため、ハンバーガー店ではなく、ホットドッグダイナーとしての創業を決意しました」と飯田さん。
そこで誕生したのがSKOOKUM HOTDOG DINER(スクーカムホットドッグダイナー)というわけです。
「SKOOKUM HOTDOG DINER(スクーカムホットドッグダイナー)」のホットドッグとは?
SKOOKUM HOTDOG DINER(スクーカムホットドッグダイナー)のホットドッグは、ソーセージが主役です。通常のホットドッグは軽食やジャンクフードというイメージが強く、とりあえずお腹を満たすものというイメージがあります。
上の写真はお店の看板メニュー“スクーカムドッグ”です。どうです、このボリューム!
主役はもちろん、1本150g、太さ40mmと極太自家製のソーセージ。粘り気の強い豚の腕肉を使用し、細挽き・超粗挽きの2種類を使い分けて作っているそうです。
この挽肉に追い背脂をすることで、噛むほどに肉汁があふれ出すという贅沢な仕掛け。厚みのある豚腸に手ごねした挽肉を詰めて乾燥させ、皮目の水分をしっかり抜いた後に、桜チップでスモークして仕上げいます。
「毎日お店で手作りすることで、保存料などの添加物を使用する必要がなく、もちろん着色料などの添加物も不使用。肉そのものがおいしいので、何も使わなくても極上のソーセージに仕上がっています」と飯田さん。
自家製ソーセージのレシピは独学で。試行錯誤の末、今のものにたどり着いたそうです。ソーセージの製造は仕込み量により変わりますが、だいたい1日がかりとのことでした。
注文が入ってからパリっと焼き上げる「SKOOKUM HOTDOG DINER(スクーカムホットドッグダイナー)」のホットドッグ
SKOOKUM HOTDOG DINER(スクーカムホットドッグダイナー)のホットドッグで使われているソーセージは、注文が入ってから焼き上げます。
食感をよくするために、仕込みの段階で乾燥させて燻製することが重要だとのこと。ブレンドした背脂により、かぶりついた時にジュワーっと肉汁があふれる仕掛けもおいしさのポイントです。
かぶりついたときにパリっと腸が弾け、スモークの香りが鼻腔を抜ける。超粗挽きの肉塊が口の中で踊り、旨味と肉汁もたっぷり楽しめる極上の一品。これまでのホットドッグとは全く違う新しいおいしさに出会えます。
“スクーカムドッグ”はアボカド×ベーコン×チーズの最強コンビネーション
お店イチオシはやっぱり“スクーカムドッグ”です。自家製ソーセージとアボカド、ベーコン、チーズ、トマト、レタスが最強タッグを組んだ、贅沢な味わい。
こちらで使用しているベーコンももちろん自家製。
注文が入ったら塊から切り分け、ジューシーに焼き上げてトッピングしてくれます。
添加物や着色料が多く使われている市販のベーコン。流通の関係上仕方のないことですが、安心・安全の面で気になるという方も多いのでは?
こちらのベーコンは添加物・着色料不使用。お子様でも安心して食べさせることができます。
「ホットドッグに使用しているパンは食感や大きさ、コストにかなり時間をかけて精査しました。柔らかすぎず、硬すぎず、トーストしたときの歯切れの良さ、甘すぎないパン。
主役であるソーセージを引き立たせるパンになっています。
スタンダードドッグを除くホットドッグに使用しているソースは、オリジナルBBQソースを使用しています。日本人の味覚にマッチするバランスのよい味を追求しました」と飯田さん。
一切妥協せず、隅々までこだわりが貫かれているグルメホットドックです。
店内はアメリカンカルチャー好きの飯田さんが造り上げた居心地の良い、フレンドリーな空間
SKOOKUM HOTDOG DINER(スクーカムホットドッグダイナー)は、スタイリッシュなガラス張りのビル1階にあります。オープンキッチンからはソーセージを焼き上げる豪快な炎が立ち上り、芳ばしい香りが漂うライブ感あふれるつくり。
コンクリート打ちっぱなしのやや無機質な空間ですが、ヴィンテージ感のある木材を上手に組み合わせることで、温かみのある居心地の良さを感じさせてくれます。
古き良きアメリカンダイナーの雰囲気をさりげなく演出しつつも、ごちゃつかずにスタイリッシュでさりげない仕上がりが素敵です。
店内には大きなモニターを複数設置。新型コロナが落ち着いたらぜひ企画したいのが、ホットドッグと親和性の高いスポーツイベントだそう。
NBAやメジャーリーグのビッグタイトルがある日は、ぜひホットドッグとビールを片手にお客様と一緒に盛り上がりたい。アメリカの食文化をエンタテイメントとして楽しめる場を提供したいとおっしゃっていました。
飯田さんが店名“SKOOKUM(スクーカム)”に込めた思いとは?
「SKOOKUMとは、もともとインディアンの言葉で“最高の・特別な”という意味があります。自分たちの商品を“最高のホットドッグ”と呼ぶからには、その名に恥じないおいしさやエンタテイメント性にこだわっていきたい。
グルメバーガーのように新しいカルチャーとして日本に根付かせていきたいと考えています」と飯田さん。
出店を中目黒に決めたのも、新しいカルチャーに対して寛容で、それをけん引していくパワーがあると感じたからだそう。
「住宅として普段の暮らしが営まれているエリアでありながら、オフィス街であり、観光地であり、自然も豊かとバランスの良さにも惹かれました」。
実際のお店を訪れ、スクーカムのホットドッグを食べたお客様はまずはそのボリュームに驚嘆するといいます。
単なるファストフードではなく、食事としてしっかり楽しめるおいしさやクォリティー。『こんなホットドッグ、今まで食べたことがない』とおっしゃっていただけるのは、とても嬉しいとのことでした。
普段使いできる街の食堂でありたい「SKOOKUM HOTDOG DINER(スクーカムホットドッグダイナー)」
ダイナーとは食堂ということ。グルメホットドックだからといって特別な時に食べるものにしたくないと飯田さん。
「ランチや仕事終わりの一杯、ワンちゃんのお散歩のついでになど、日常のありふれたワンシーンで気軽に利用して欲しい」とおっしゃっていました。
ふらりとひとりで、友人やご家族と一緒になど、誰もが気軽に立ち寄れる場所。
実際に取材させていただいて、飯田さんもスタッフの方もとても気さくでフレンドリー。かしこまらずにくつろげるお店だと感じました。
“スクーカムドッグ”とオニオンリングを実食!忘れられない味でした
実はSKOOKUM HOTDOG DINER(スクーカムホットドッグダイナー)に伺った日は、お昼から2件の取材をした後。お腹がパンパンでその場で食べることができませんでした。
撮影後にテイクアウトし、自宅でいただいたのですが、本当においしくてびっくり!出来立てではないのにこのおいしさとはいったい・・・。
お店で作りたてをいただいたら、さぞもっとおいしかったのではと思います。オニオンリングも味付けがしっかりしていて、玉ねぎの甘さが存分に引き出されていました。
チリが大好きなので、次回はチリドッグとクラフトビールをぜひ頂きたいと思います。
SKOOKUM HOTDOG DINER(スクーカムホットドッグダイナー)では、クラフトビールを豊富にラインナップしているとのこと。アメリカンビールの代表的な銘柄・バドワイザーを生樽で楽しむことができるそうですよ。
サイドメニューとして、長さ100㎝のぐるぐるソーセージや、オリジナルBBQソースをたっぷりとまとったスペアリブや、ジューシーなプルドポークなどなど。仕事帰りにちょっと1杯も楽しみなお店です。
アメリカンカルチャーの自由で壮大で格好いいところに惹かれるという飯田さん。
中目黒でアメリカの食文化であるホットドッグの進化系を模索しながら、日本の新しいカルチャーとして根付かせていきたい。そしていずれはアメリカへ進出して、グルメホットドッグを逆輸出したいという野望も。
皆さんもぜひ、SKOOKUM HOTDOG DINER(スクーカムホットドッグダイナー)へ足を運び、グルメホットドッグを召し上がってみてください。これまでのイメージを一新するおいしさに出会えますよ。
↓「SKOOKUM HOTDOG DINER(スクーカムホットドッグダイナー)」の場所はこちらになります。