【目黒区】9月2日(土)に実施された「目黒区オンライン防災訓練」に参加。災害への備えを見直すよいきっかけになりました

目黒区オンライン防災訓練

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2023年9月1日(金)は「防災の日」でしたね。全国のあちこちで防災訓練や防災に関わるイベントが開催されたのではないでしょうか。

特に2023年は関東大震災から100年目となる節目の年。例年よりも地震に対する備えを強く意識する年となりました。

台風シーズン到来

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9月1日が“防災の日”となったのは、この関東大震災が起きた日であると同時に、暦の上でも台風シーズンを迎える時期でもあるということ。地震だけではなく、台風による災害も意識して1960年(昭和35年)に設定されたそうです(参照元:東京消防庁ホームページより)。

目黒区ではこの防災の日に合わせて9月2日(土)に「オンライン防災訓練」、9月3日(日)に「めぐろ防災フェスタ」を実施。

【目黒区】9月の「目黒区総合防災訓練」は自宅で参加できる「目黒区オンライン防災訓練」、リアル参加型「めぐろ防災フェスタ」の2本立て!楽しく学びながら防災力アップ

さまざまな自然災害が起きた時にどのように対処するのか。行政に寄り掛かるのではなく、自分たちの命は自分たちで守る「自助」、周りの人と助け合う「共助」への意識を高めようという目的で開催されました。

両方の防災訓練に実際に参加し、改めて自然災害に対する備えを見直す良いきっかけに。前編では今回初めて実施された「オンライン防災訓練」についてご紹介したいと思います。

自宅にいながら参加できた「オンライン防災訓練」

めぐろ防災フェスタ・オンライン防災訓練チラシ

(画像提供:目黒区防災課)

目黒区は南北に長く、またその南北を結ぶように東急田園都市線・東横線・目黒線が区内を並行して通っています。9月3日(日)に開催された「めぐろ防災フェスタ」の会場は、東急田園都市線・池尻大橋駅が最寄り駅。

目黒線・東横線沿線に住んでいる方は一度、渋谷駅まで出て田園都市線に乗り換えて池尻大橋まで戻らなければなりません。小さなお子様がいるご家庭やご年配の方は、なかなかハードルが高いといえるでしょう。

防災訓練に行ってみたいけど、交通の面でなかなか足を運ぶのが難しいという場合でも気軽に参加できるのが、オンラインを使ったリモート型の防災訓練。今回は「ZOOM」のアプリを使い、「防災謎解き」「災害備蓄品ミッション」にチャレンジするという内容で「オンライン防災訓練」が実施されました。

30年以内に首都直下地震が発生する確率は70%、10年ぶりに被害想定が見直されました

2022年5月に東京都が首都直下地震が起きた場合の被害想定を10年ぶりに見直しました。

都心南部直下地震が起きた場合、震度6強以上の範囲は区部の約6割。目黒区でも震度6~7の地震が起きると予想されています(参照元:目黒区ホームページより)。

福島沖地震の被害

福島沖地震の被害

私自身は体験していませんが、家族が福島に住んでおり、2022年3月に発生したマグニチュード7.4の福島県沖地震を経験しています。震度6の揺れを体験した家人は避難はもちろん、立ち上がることもできず、激しい揺れに翻弄されるしかなかったそうです。

家の中はタンスやキャビネットなどが倒れてめちゃくちゃ、庭にあった蔵は2棟とも半壊、給湯器の給水管が破裂、屋根の軒下は落ち、壁が崩れ、廊下がゆがむなど、2011年の東日本大震災を上回る被害が出ました。

地震が起きた時間帯にもよりますが、被害を大きくする要因はやはり火事。関東大震災の時も、死者・行方不明者は約10万5千人、そのうち約9万2千人は火災による死者です。

地震への備えはもちろんですが、いざという時に自分はどこにいるのか、そこからどのように行動するかも重要であるということを再認識しなければなりません。

「オンライン防災訓練」、まずは災害が起きた時にどのように行動するかをチェック

オンライン防災訓練

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「オンライン防災訓練」、私は9時からスタートの回に参加。MCの方からまず最初に聞かれたのは防災に対する意識や知識についてです。

最初の質問は新型コロナ期間を除き過去5年間「防災訓練」に参加したことはありますか(学校・職場での訓練は除く)?

「参加していない」と回答した方が55%という結果に。

続いて「自助」「共助」の意味は知っていますかという問いかけに対し、60%以上の方が「知っている」と回答。その一方で初めて聞いたという方も30%近くいらっしゃるので、まだまだ防災に対する知識は不足しているといえるかもしれません。

自助:災害発生時、自分自身の身を守ること(家族を含む)
共助:地域やコミュニティという周囲の方々と協力して助け合うこと
公助:都や区、消防・警察・レスキュー・自衛隊など公的機関による救助・救援のこと

続いて、「災害」が起きた時にどのように行動するかについてのクイズです。

地震が起きて家族が家具の下敷きに。足を骨折したようです。果たしてあなたはどのように対処しますか?

1.応急措置方法を知っているので手当てする
2.応急措置方法は知らないが、なんとか手当する
3.救急車を呼ぶ

皆さんはどれを選択するでしょうか。

実は救急車の数、目黒区内の人口279,767人に対し「4台」。東京都の条例で『人口10万以下の市町村にあってはおおむね人口2万ごとに1台』と決められているからです。

果たして地震災害が起きた時に、救急車を呼んですぐに来てくれるでしょうか

「3.救急車を呼ぶ」という「公助」を期待しても、家族や自分自身を守ることは難しいというのが現実です。

この後、万が一骨折した場合の応急措置として、割りばしをまとめて添え木にする、スーパーのビニール袋で腕を吊る方法などをレクチャー。大きな地震が起きた時に、本や鞄などで頭を守る場合のポイントなども知ることができました。

続いての「防災謎解き」では「防災」に関するキーワードを上手に導き出し、冷静に状況を判断するというトレーニング。残念ながら3問中、1問しか解けなかったという体たらくでした。

自宅にどんなものを備えてる?我が家の防災対策グッズをチェック

防災グッズどんなものを備えてる?

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MCの方の呼びかけで、オンライン防災訓練に参加している各メンバーが、自宅でどのような防災グッズを備えているかをモニターの前まで持ち寄り、内容をチェック!

水や食料、懐中電灯など基本的な防災品を備えている家庭が多いようでした。そんな中、一番大切なのはやはり「水」と「トイレ」。

災害が起きた時に水道の断水率は25.2%、復旧まで約30日、トイレの被害率6.5%と予測されています。水がなければ食事をつくることも、トイレを流すこともできません。

100円ショップなどで簡易トイレが販売されていますが、段ボールを使った自作トイレの作り方などもネットで公開されていますので、いざという時のために実際につくっておくのもいいですね。

緊急時のトイレ

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「オンライン防災訓練」に参加し、自宅の防災グッズの見直しと家具転倒防止対策を再確認するよいきっかけとなりました。特にTVモニターが倒れてしまうとニュースの視聴が難しくなるので、簡易的にですが転倒防止対策を施しました。

備蓄していた水の賞味期限チェック、ウェットティッシュ、簡易トイレなどの買い足しなど、普段はほったらかしにしているものをしっかりメンテ。気持ちを引き締め、いざという時に備えたいと思います。

「オンライン防災訓練」に参加できなかったという方はぜひ、防災ブック「東京防災」や防災センター・総合庁舎本館1階区政情報コーナー等で配布されている「防災行動マニュアル(電子版もあり)」などを今一度、確認しておくことをおすすめします。

★フェスタ形式のリアル防災イベントを取材してきました★

【目黒区】区立第一中学校で開催されたリアル参加型「めぐろ防災フェスタ」を取材、関東大震災から100年の節目に改めて“防災”について考える

■取材協力

目黒区防災課

 

Chikuwa

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