【目黒区】めぐろ観光ボランティアガイドの井上裕美子さんにインタビュー!街歩きとガイドの醍醐味をご紹介します

目黒観光ボランティアガイドさんにインタビュー

目黒区民の皆さん、2022年1月23日(日)に第1回目となる「目黒観光検定」が実施されるのをご存じですか?

実は目黒区内には見どころがたくさん。でも、何も考えずに出かけてしまうと面白いポイントを見逃してしまう可能性が!

普段何気なく歩いている街に、いろんな魅力が眠っていることにぜひ気づいて欲しい。そんな思いでめぐろ観光まちづくり協会が企画したのがこの目黒観光検定です。

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さらに、目黒の魅力をいろんな方に紹介できるボランティアガイドを育成できればという狙いもあるそう。そこで今回は、目黒区内で実際に活動されているボランティアガイドの井上裕美子さんにインタビュー!

ボランティアガイドを始めたきっかけや実際に街歩きツアーをガイドされての感想、そして井上さんイチオシの目黒区スポットについて語っていただきました。

めぐろ観光まちづくり協会ではベテランガイド!黎明期を支えたメンバーです

めぐろボランティアガイドの井上裕美子さん

ボランティアガイド・井上裕美子さん

井上裕美子さんが目黒区のボランティアガイドを務めることになったきっかけはどのようなものだったのでしょうか。

『用事があって、目黒区コミュニティ中央センターを訪れた時に、めぐろ観光まちづくり協会ボランティアガイド募集のチラシを見つけたんです。

1歳の頃から目黒区に住んでいて、途中離れた時期もあったのですが、通算で60年以上はここで暮らしてきました。目黒への愛着もありましたし、その魅力を伝えることで社会貢献できることに大変興味を覚えました。

さっそく協会へ問合せをし、すぐにガイドとして採用していただいて今に至ります』と井上さん。

めぐろ観光まちづくり協会が発足した2009年(平成21年)。ボランティアガイドを組織していこうと考えたのが2010年頃で、井上さんが手を挙げたのもそのタイミングだったそう。

つまり、井上さんはまさに、めぐろ観光まちづくり協会の黎明期を支えたベテランガイドといっても過言ではありません。しかし、黎明期だった故にいろいろなご苦労があったようです。

研修ゼロ日!?いきなりボランティアガイドデビューでしたがとても思い出深いものに

めぐろ観光まちづくり協会主催の街歩きツアー

めぐろ観光まちづくり協会街歩きツアーより

『私はめぐろ観光まちづくり協会の3人目のボランティアガイドになりました。私以外の2名のガイドは立ち上げからずっと関わってきた方なので、どのように街中をガイドするかきちんと理解されていたと思います。

しかし、私は特に研修などを受けていませんでした。

2010年の秋に“協会発足1周年を記念する街歩きツアーをするのでガイドをお願いしたい”と、めぐろ観光まちづくり協会から連絡をいただきまして、右も左もわからぬまま当日を迎えてしまいました』と井上さん。

当日、集合場所である洗足駅に到着すると、1周年記念行事ということもあり、大勢の方が参加されていたとか。めぐろ観光まちづくり協会の方から、ガイド用の白いジャンパーとメガホンを渡され、いきなり街歩きスタート。

本当に緊張されたそうです。

『初ガイドデビューは洗足周辺の観光スポットを巡る街歩きコースでした。実業家である渋沢栄一さんが描いた“田園都市構想”の理想を最初に実現した街が洗足。

その縁の場所として目黒区隣接の品川区にある和洋折衷の洗足会館(現在は新築され、マンションの一部となっている。)や皇后雅子さまのご実家、富士見台公園で天皇皇后ご成婚記念樹のハナミズキや三合塚などをご案内しました。

洗足・いちょう通り

洗足・いちょう通り

最後に、目黒区に2か所だけ残されている古民家のひとつ、宮野古民家園へ行き、参加者の皆さんと一緒に栗ご飯を食べたのを覚えています』。

いまではきちんと研修制度もでき、準備を万全にしてガイドに臨めるようシステムが整っていますが、当時はまだまだ黎明期。いきなりデビューはかなり大変だったようですが、いまではいい思い出になっているそうですよ。

ガイドとしてのキャリアを積むために「丸の内検定」「東京シティガイド検定」を受検

ボランティアとはいえ、きちんとわかりやすく目黒の魅力を伝えられるようになりたい。そう思った井上さんは、2008~2014年まで開催されていた「丸の内検定(主催:大丸有エリアマネジメント協会)」を受験されたそうです。

また、東京観光財団が主催する「東京シティガイド検定」に2011年チャレンジし、合格者で組織されているNPO法人東京シティガイドラブにも所属。ガイドとしてのキャリアを磨いてきました。

目黒区内にある名所の中でも、都が管理している旧前田邸は東京都認定『旧前田侯爵邸ガイドボランティアの会』の資格がないと案内出来ないそうです。

目黒のボランティアガイドとして活躍する魅力・やりがいは“めぐろ愛”を共有できること

『めぐろ観光まちづくり協会の方からは、“ボランティアなので仕事として報酬はでませんよ”といわれたのですが、お金のためにやりたかったわけではありません。

何よりも自分が愛している目黒の街のことを、大勢の方に知ってもらいたいと思っていました。ガイドを通じて社会貢献ができるのが魅力的だと思ったんです』と井上さん。

品川・目黒区にまたがる林試の森

品川・目黒区にまたがる林試の森

ボランティアガイドを始めるまでは専業主婦。家の外へ出て活躍できる場が得られたことは、とても生きがいを感じたそうです。特に目黒の魅力を発信し、共感してもらえた時は非常に嬉しく、感動したとのこと。

井上さんご自身、目黒という街を愛しているので、そのことを感じてもらえること、共有できるのは嬉しい体験だったそうです。

また、ガイドの度にいろいろな方に会えるのも楽しみのひとつになっているとおっしゃっていました。

井上さんが感じている目黒の魅力とは?都心に近いのに自然豊かで文化活動が盛んなところ

以前、全国のハウスメーカー・工務店の情報を発信するメディア「おうちパレット」が調べた東京23区の住みやすさで目黒区が第1位に選ばれたという情報をお伝えしました。

その後、リクルート「SUUMO住民実感調査2021住み続けたい街(自治体/駅)ランキング」でも、目黒区は第4位です。目黒という街は一度住むと離れがたく、大変住みやすいと感じておられる方が多いのがわかりますね。

60年以上も目黒区で暮らしているという井上さんも、都心に近いのに自然が残されており、落ち着いた住宅地であること、文化活動が盛んなところも魅力を感じていらっしゃるそう。

『例えば、都立大学にあるパーシモンホールでは本格的なオペラやクラシックのコンサートなどの公演があり、気軽に行けるのが嬉しいです。

目黒寄生虫館

世界で唯一といわれる目黒寄生虫館やいつでも桜を楽しめる郷さくら美術館、日本民芸館など個性的な美術館・博物館がずらり。

江戸時代からの行楽地として栄えてきた歴史が今も感じられるところも、目黒ならではなのではないでしょうか』とおっしゃっていました。

目黒のベテランガイド・井上さんイチオシの目黒おすすめスポット3選

井上さんがおすすめしたい目黒の名所・名跡はどこになるのでしょうか。ベスト3を教えていただきました。

第1位 旧前田家本邸

目黒区立駒場公園内にある旧前田家本邸は、旧加賀百万石前田家の第16代当主である前田利為侯爵の邸宅跡です。昭和初期の和洋両建築のエッセンスを取り入れた優雅な邸宅として一見の価値ありです。

洋館はまるでイギリスへ海外旅行をしたような気分になれるのでおすすめ。現在はコロナの影響で利用が制限されているようですが、結婚式のフォトウェディングにも人気です。

和館の北側には日本近代文学館もあります。

第2位 カトリック碑文谷教会(目黒サレジオ教会)

カトリック教会碑文谷(サレジオ教会)

つい先日、10月14日(木)にめぐろ観光まちづくり協会主催で行われた“街あるきツアー”で訪れたばかり。カトリック碑文谷教会は1954年に建立され「江戸のサンタマリア」に捧げられた教会です。

ロマネスク様式の大聖堂には、ジャコモ・フェラーリ修道士が描いたフレスコ画が飾られ、聖書やキリストの生涯などをモチーフにした美しいステンドグラスなど、手の込んだ繊細な装飾に心を奪われます。ぜひ一度訪れて欲しいスポットです。

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第3位 現代彫刻美術館(長泉院)

中目黒駅もしくは、目黒駅から徒歩約10分のところにある、浄土宗の寺院である長泉院付属の現代彫刻美術館。二十世紀後半以降の日本の彫刻家作品を展示しています。

目黒のばくろ坂上にあるので大変見晴らしがいいこともおすすめポイントの一つ。野外展示場が4か所と屋内展示場があり、2002年にリニューアル工事が行われました。

既にいったことがある、という方もいらっしゃるかもしれませんが、目黒区を代表するおすすめ観光スポット。ぜひ、めぐろ観光まちづくり協会発行「目黒観光大百科」を事前にチェックして、見どころを見逃さないようにしておでかけくださいね。

目黒観光検定を受検し、ボランティアガイドを目指したい方にアドバイス!

めぐろボランティアガイドに向いている人

井上さんのように目黒のボランティアガイドに興味がある、やってみたいと考えている方にアドバイスをお願いしました。

『原則、目黒観光検定に合格された方であれば、どなたでも歓迎します』と井上さん。

ボランティアガイドに向いている方は、目黒という街を愛している方、おもてなしの心をお持ちの方なら問題ありませんとのこと。

街歩きでご案内する場合、限られた時間の中でポイントをお伝えしなければならないので、こんなことをお話したら喜んでもらえるのでは、というところを意識してお話するのがよいとおっしゃっていました。

ガイド中に知らないことを質問されることもたまにあるようですが、そんな時は正直に“わからない”とお応えすればよい。

目黒の魅力をより多くの方に知っていただく“伝えたがり屋”がボランティアガイドの役割。難しく考えずに、飛び込んでみてはいかがでしょうかとおっしゃっていました。

ぜひ、また目黒の街でみなさんにお会いできるのを楽しみにしていますと井上さん。チャンスがありましたら、ボランティアガイドをリクエストし、素敵な目黒の街歩きを楽しんでみては?

めぐろ観光ボランティアガイドの利用案内はこちらです≫

また、めぐろ観光まちめぐり協会が配信しているゆるやかめぐろラヂオ、今回取材させていただいた井上裕美子さんが登場した回「ゆるめぐ vol.34(蟠龍寺の大仏様がフランスへ渡っていた!?)」もぜひ視聴してみてくださいね。

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■取材協力
めぐろ観光まちづくり協会

↓「めぐろ観光まちづくり協会」の場所は中目黒GTビルの地下1階になります

Chikuwa

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