【目黒区】女性1人でもふらりと立ち寄れる中目酒場「風見堂」が6月10日(金)オープン、店内で手作りするソーセージは感動の味
肩ひじ張らずにおいしいお料理とお酒が楽しめる、居心地のいい居酒屋「風見堂」が2022年6月10日(金)中目黒にオープンしました。場所は、2022年5月末で閉店した居酒屋「マルゲン商店」の跡地です。
「風見堂」オープンに合わせて開催されたメディア向け試食会に参加。お店オープンまでのいきさつやメニュー、店内の様子などを詳しくご紹介したいと思います!
店名の「風見堂」はオーナーである横田憲昭さんのペンネームから
店名の「風見堂」は、放送作家として活躍していたオーナー・横田憲昭(よこたのりあき)さんのペンネームだった“風見(かざみ)”からつけられているそうです。
物書きだった横田さんのキャリアを感じさせるように、メニューも原稿用紙を使う、店名・料理名を「」カッコ書きにするなど、随所にこだわりが感じられます。
横田さんは放送作家として約4年間活躍。その後、現在オープンさせた「風見堂」の場所にあった居酒屋「マルゲン商店」店主との出会いで飲食店の世界へ。
その後、東京・名古屋などで人気のある居酒屋でキャリアを積み、閉店した「マルゲン商店」の後を引き継ぐ形で、ご自身のお店をオープンさせました。
まさに飲食業始まりの地で、自分自身のお店を開業するという縁で結ばれたスタートです。
「風見堂」はオーナー1人で切り盛りする、ほど良い距離感のお店
「風見堂」の店内はオープンキッチンとカウンター席、4名分のテーブル席、スタンディング席があります。いずれの席からもカウンター越しに気軽に声をかけやすく、ほどよい距離感でくつろげます。
仕事帰りにふらりと訪れてもよし。友人と待ち合わせするもよし。女性1人でも気後れすることなくくつろげる雰囲気です。
お料理は日ごろ食べ慣れているメニューにひと手間、ひと工夫で、お店の個性をプラス
今回の試食会で提供いただいたメニューは以下の通りです。
- フルーツトマトのおひたし
- 酒呑みのためのポテトサラダ
- おでん麻婆豆腐
- 自家製ソーセージ 実山椒
- 風見堂ナッツ(麻辣ナッツ、インドピーナッツ、キャラメルシナモン)
どれも風変りなメニューではありませんが、一つひとつ見ていくと、他では味わえないひと手間、ひと工夫がいっぱいです。定番の具材をそろえたおでんについても、昆布やあごなど数種類から取ったオリジナルの出汁を使っているとのこと。
冬はもちろんのこと、暑い夏でもこのおでん出汁を上手に使ったアレンジメニューを考案されていました。
それではさっそく一品ずつダイジェストにご紹介してきましょう!
おでん出汁で作った「フルーツトマトのおひたし」
一品目は「フルーツトマトのおひたし」です。
フルーツのような甘さが特徴で、やや硬めの食感。トマト特有の青臭さや酸味が抑えられているので、苦手な方でも食べやすいといわれています。
トマトは旨味成分グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸が豊富で、特に加熱するとグアニル酸が増加(参照元:農研機構ホームページより)。パスタなどではトマトだけでもおいしいソースが作れるのはこの旨味成分のおかげです。
「風見堂」のフルーツトマトは、おでん出汁でおひたしにしているそうです。トマトの旨味成分とおでん出汁の旨味成分の相乗効果で、さらなる味わい深さが生まれています。
お酒のおつまみとしても十分パンチのある味でした。
酒好きのことをトコトンわかっていらっしゃる「酒呑みのためのポテトサラダ」
二品目は「酒呑みのためのポテトサラダ」です。サラダの上にトッピングされているのはホタルイカの沖漬け。
ポテトは不思議と沖漬けと相性がいいですよね。
玉ねぎは生のものを使っているので、しゃきしゃきとした食感が楽しめました。ホタルイカの沖漬けの分を引き算した味付け。クリーミーなポテサラとしょっぱい沖漬けのハーモニーがたまりません。
思わずワンカップ酒を注文したくなりました。
出汁マジックで初めての味わい「おでん麻婆豆腐」
淡泊な味わいのお豆腐ですが、おでんに入れるとなんともおいしいおかずになりますよね。「風見堂」ではこのおでん出汁シミシミのお豆腐をさらに、麻婆ソースでアレンジした「おでん麻婆豆腐」を提供しています。
中華の味付けだと和の繊細な味わいを打ち消してしまいやすいですが、ほど良いバランスでまとまっています。このままご飯にかけて食べても絶対おいしいやつです。
もちろん、お酒のアテとしても最高。お肉が大きめサイズで食べ応えもあります。お皿に残ったスープまで全部、いただいてしまいました。
手間のかかるソーセージを自家製で、実山椒が和テイストの味わいに
「風見堂」オーナーの手作り、自家製ソーセージです。試食させていただいたのは実山椒で味付けしたタイプ。
以前、フレンチのシェフに教えてもらい、手作りを始めたそうです。スパイスを変えると違う味わいが生まれるのが面白く、いろいろ試作して完成させたメニュー。
肉は豚肉だけで、粗びきにすることでゴロゴロ感と肉々しさを出しているとのこと。
山椒のピリリとした刺激と和の味わいがとっても新鮮!ワインにも合うし、日本酒にも合う。最近では日本製のクラフトジンにこの山椒を使ったタイプも登場しており、和製ハーブとして注目を集めていますね。
当然、ジントニックやサワーなどとも相性がよさそうです。
「以前は広々とした場所に機械を置いて作っていたので簡単でしたが、現在のお店だとスペースに限りがあり、結構大変です」と横田さん。それでもおいしいソーセージを食べてもらいたい一心で頑張っているとか。
味付けは季節により変え、来店する方を楽しませたいとおっしゃっていました。
ソーセージは日持ちがしないし、変色しやすいのでどう工夫されているのかうかがったところ、作り立てをすぐに真空パックして保存しているそうです。
2軒目で「風見堂」を訪れても楽しめるオリジナルフレーバーのナッツ
最後にいただいたのは「風見堂ナッツ」。上写真左がインドピーナッツ、奥がキャラメルシナモン、右が麻辣ナッツです。
味付けは「風見堂」オリジナルブレンドのスパイスを絡めて、じっくりローストして仕上げています。お酒がメインで飲むときはあまり食べないという方でも、こちらをつまみながら楽しめそう。
もちろん、すでにお食事してきて2軒目という方、これから食事に行くけどアペリティフとしてエンジンを掛けておきたいという方にもうれしいメニューです。
今回試食はしていませんが、おでん出汁を使った「あごだし中華そば」もメニューにありました。
スープはおでん出汁×魚介ベースで、自家製塩ダレで仕上げたシンプルなラーメン。澄んだすっきり魚介系のラーメンが好きな私としては、お酒の〆に絶対注文しちゃいます。
お酒にもひと工夫、カップ酒の世界を楽しめます
ビールはサッポロビール赤星の中瓶をラインナップ。そしてレモンサワーは、最後にレモンの皮(ピール)をトッピングすることで、はじけるようなさわやかな香りをプラスしています。
そして注目なのがワンカップ酒のラインナップ。訪れた当日は残念ながら連日の飲みすぎがたたり、ワンカップ酒を注文する余力がありませんでした。
お店ではフルーティな味わいから辛口まで常時7種類ぐらいをそろえているとのこと。1升瓶を買うとどうしても味が途中で変わってしまいますが、ワンカップなら飲み切りサイズ(約180ml・1合)ですのでいつでもフレッシュな味わいをキープできます。
最近では全国各地の地酒カップがたくさん販売されていますので、飲み比べにもぴったりですね。冬になったらぜひ、おでん出汁割り酒が飲みたいと思いました。
お料理を盛り付けるお皿は、開店前に名古屋でコツコツ買い集めたという横田さん。気の利いたデザインでおしゃれ感もあり、お料理がおいしそうに見える素敵な器だと思いました。
みなさんもぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。
★風見堂でカップ酒楽しんできました★
■取材協力
風見堂
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