【目黒区】サポート付き貸し農園「シェア畑」が全国で約1,500本のひまわりを育てて「ひまわりプロジェクト」に協力中。目黒区内でも3ヶ所の農園でひまわりを育てています
気軽に畑を借りて野菜作りが楽しめる畑のレンタルサービスを行っている「シェア畑」。農家の高齢化や担い手不足などにより、維持・管理ができなくなった農地・遊休地を有効活用し、誰でも気軽に野菜づくりができる楽しみを提供中です。
「シェア畑」の他、農業ビジネスを展開している株式会社アグリメディアでは、福島にあるNPO法人シャロームが2012年から開始している「ひまわりプロジェクト」に賛同。
障がい者福祉施設の授産製品として“ひまわり油「みんなの手」”を製造するために、ひまわりをシェア畑に植えて、実った種を福島に送る「シェア畑ひまわりプロジェクト」にチャレンジ中です。
2011年の東日本大震災による原発事故でひまわり油の生産が困難に
福島県福島市にあるNPO法人シャロームは、障がいを持つ人も持たない人も、ともに生きる社会を目指して活動してきたボランティア団体。障がいを持つ方々の就労支援や交流仲間づくり、地域づくりなどを行っています。
その活動の一つとして、障がいを持つ若者と農家の方々が協力しながら農作物を栽培するというものがありました。耕作放棄地の有効利用や農家の担い手不足解消も視野に入れた取り組みです。
畑でひまわりを栽培し、収穫した種からひまわり油を製品化。農業授産を取り入れた障がい者支援施設の立ち上げも計画されていました。
しかし、2011年に起きた東日本大震災による原発事故で状況が一変。土壌汚染が懸念される畑でのひまわり栽培とそれを製品化するという計画は断念せざるを得なくなってしまったのです。
県外の支援者が立ち上がり、スタートしたのが「ひまわりプロジェクト」
原発事故により、「ひまわりを育てて種から油をつくる」という計画がとん挫してしまったNPO法人シャロームの現状を知り、手を差し伸べてくれたのが県外の支援者の方々でした。
「来年からは種を送ってください。私たちがひまわりを栽培し、ひまわり油の原料としての種を送り返しましょう」
この温かい提案を受けて、NPO法人シャロームが立ち上げたのが「ひまわりプロジェクト」です。
NPO法人シャロームから食用ひまわりの種を送り、全国の協力者がひまわりを育てる。実った種を福島に送り返し、“ひまわり油「みんなの手」”を製造・販売するというスキームが出来上がりました。
その後、支援者の輪が広がり、現在では数百の法人・団体・個人が参加するようになったとのこと。
株式会社アグリメディアでも自社で展開している全国62個所の「シェア畑」で約1,500本のひまわりを育て、300万個の種を収穫し(栽培数より一株2,000粒として推計)、再び福島に送り返す活動に、この夏取り組み中です。
“ひまわり油「みんなの手」”は伝統的な圧搾絞りの技法で製造され、障がい者福祉施設の授産製品として販売されます。販売から得た収益は、障がい者の支援や福島の子どもたちの社会活動の資金として活用されます。
手厚いサポートで野菜作りが初めての方でも、手ぶらで楽しく始められる「シェア畑」
株式会社アグリメディアが展開している「シェア畑」は現在、全国で約136農園(2023年6月末時点)を展開しています。
区画分けした畑を利用者が“自分の畑”として契約。農具、種、苗、水場など栽培に必要なものをすべて完備しているため、“手ぶら”で来園し、気軽に野菜づくりが楽しめるというシステムです。
また菜園アドバイザーが、苗の植え方や育て方を指導してくれるため、野菜づくりに興味はあるけど「やり方が分からない」といった初心者の方でも本格的な野菜づくりが楽しめるのも特徴の一つ、手厚いサポートも魅力となっています。
目黒区内にも「シェア畑 目黒本町」、「シェア畑 碑文谷3丁目」、「シェア畑 碑文谷1丁目」、「シェア畑 目黒柿の木坂」、「シェア畑 大岡山」の5か所あり、地元の方が野菜作りを楽しんでいるとのこと。
このうち、「ひまわりプロジェクト」に参加している「シェア畑 大岡山」におじゃましてきましたので、シェア畑とはどのようなものかを次回詳しくご紹介します。こうご期待!
★「シェア畑 大岡山」におじゃましてきました★
【目黒区】大岡山にあるサポート付き貸し農園「シェア畑」を訪問、野菜作りの醍醐味と自然と向き合う面白さを教えていただきました
★「シェア畑 目黒本町」「シェア畑 目黒柿の木坂」でぷち農業体験★
【目黒区】9月に目黒本町と目黒柿の木坂にあるサポート付き貸し農園「シェア畑」で無料の“ぷち農業体験会”を実施。予約受付中!
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