【目黒区】お1人様に心地よい武蔵小山「kenohi(ケノヒ)」、体にも心にも優しい定食でほっこり時間を楽しむ
人気店で食事をする場合、気になるのは「お1人様だと申し訳ない」ということでしょうか。もちろん、お店によっては「カウンター席に案内する」「相席をお願いする」ということもあるかもしれません。
しかし、いずれの場合でもお1人様だとさっと食べて、さっと会計を済ませて帰ることが多い気がします。そんなお1人様を優しく迎え入れてくれて、気兼ねなくゆっくり過ごせるお店が武蔵小山・平和通り商店街の中にあります。
一人時間に寄り添う喫茶食堂「kenohi(ケノヒ)」です。ずいぶん前から気になるお店だったのですが、取材でバタバタすることが多く、なかなかおじゃますることが出来ませんでした。
今回も取材前でバタついていましたが、なんとかお昼ご飯を食べてみたいと来店。お店の中は優しい時間が流れていました。
「日常を整える空間と食事」を提供する「kenohi(ケノヒ)」
「kenohi」はお1人様が心地よく過ごせるように、店内は1人で座るレイアウトとなっています。もちろん2人で来店しても構わないのですが、それぞれが思い思いの時間を過ごすことが原則。
店主さんに初めての来店であることを告げると席まで来て、お店のシステムや約束事など丁寧に説明してくださいました。
お水はウォーターサーバーが厨房前のカウンターにあるのでセルフで。おしぼりなどもそちらにあります。
お店のルールとしては、2時間ごとにオーダー(軽食を除く)すれば何時間でもゆっくり過ごしてOK。お腹がいっぱいな場合は、席料を支払って利用することも可能とのことでした。
最近家でご飯を作っていない、ゆっくり食事していない、そんな人にぴったりな「kenohi定食」
リモートワークの一番良いところは、ラッシュ時に電車で通勤する苦痛から解放されること。その代わりにご飯を食べながらついつい仕事をしてしまいがちです。
ふと我に返ると、最近ちゃんとしたご飯を作って食べていないということに気が付きました。
「kenohi」ではしっかりとした食事から軽食、スイーツなどが充実。アルコール類などもあるので、お惣菜をおつまみにちょい飲みもできます。
今回はきちんとお昼ご飯を食べたかったので「kenohi定食」を注文しました。こちらは玄米ご飯に汁物、お惣菜が5品のセットです。
濃いめの味付けに毒された舌をリセット。素材のおいしさをじっくり味わえる定食
私が訪れた日の「kenohi定食」は、ふっくらと炊きあがっている玄米ご飯とあおさの味噌汁、5品のお惣菜が付いていました。簡単にご紹介しましょう。
「蒸し鶏とゴボウのみそ漬け」はしっかりとした歯ごたえも残したゴボウの味噌漬けと蒸し鶏を合わせた一品。「kenohi」で使っているお野菜は基本的に無農薬無化学肥料のものです。
続いて「紅はるかの和風グリル」。紅はるかは甘味が強くねっとりとした食感が特徴のさつまいもです。
実はあまり「甘い野菜」は好きではないのですが、さっぱりとした優しい甘さを感じる味付け。昔、家でおやつに蒸かしてくれたさつまいもの”おいしい記憶”を呼び覚ましてくれました。
続いて「カーボロネロケール胡麻和え」を「東方紅大根ゆかり漬け」です。
「カーボロネロ」とはイタリアトスカーナ地方原産で球にならない派キャベツの一種。ケールの仲間なのだそうです。胡麻和えと相性がよいとのこと。
熱を通すと苦味はあまり感じず、しっかりとした歯ごたえとあっさりとした味わいとなっていました。
ベータカロテン、ビタミンA、ビタミンE、カルシウム、食物繊維、葉酸などが豊富に含まれていて、福井県では特産化を進めているそうです(参照元:福井県ホームページより)。
「東方紅大根」は長崎の伝統野菜。初めて食べます。
みずみずしくシャキシャキした食感でシソの香りとよく合いました。
単独で写真を撮るのを忘れてしまいましたが、ごはんと味噌汁の間にあるのが「赤キャベツの浅漬け」です。
定食それぞれの味付けは素材のうま味や風味を生かして全体的に控えめ。その分、ゆっくりと噛みしめていただくと「この素材はこんな味だったのか」ということを思い出します。
最近、インスタント食品やラーメンなどパンチのある味付けの食事が多かったので、舌をリセットできました。
「kenohi」はゆっくり本を読む時間やぼんやりと考え事を楽しめる空間
リモートワークになり、失われてしまった時間の一つとして「ゆっくり本を読む」ということも挙げられるのではないでしょうか。以前は電車の中が私の貴重な読書時間でした。
通勤時間がなくなり、家でその分ゆっくり読書が楽しめると思っていたのですが・・・。実際は家事や仕事に追われて、だんだん本を読めなくなっている今日この頃。
「kenohi」を訪れ、ほんの少しでいいから「家を離れて一人時間を楽しむ」ということがいかに大切だったかを思い出しました。
今度は取材のついでに・・・ではなく、お1人様時間を楽しみにおじゃましたいと思います。
↓「kenohi(ケノヒ)」の場所はこちらになります。