【目黒区】恵比寿ガーデンプレイス内にある「YEBIS BREWERY TOKYO」で楽しめるビールは?「YEBISU the JOURNEY」も開始予定
恵比寿ガーデンプレイス内に「YEBIS BREWERY TOKYO」を2024年4月3日(水)にオープンさせたサッポロビール。1回目はオープニングイベントの様子とその全貌を簡単に。
【目黒区】恵比寿ガーデンプレイスに「YEBIS BREWERY TOKYO」が4月3日(水)にオープン、博物館・ブルワリー・タップルームを備えた魅力的な施設に
2回目はミュージアムを中心に紹介してきました。
【目黒区】恵比寿ガーデンプレイス内に誕生した「YEBIS BREWERY TOKYO」。「旧・ヱビスビール記念館」がバージョンアップしていました
3回目となる今回は「YEBIS BREWERY TOKYO」で楽しめるヱビスビールの世界をご紹介していきましょう!
ヱビスビールの“現在”を担う「ブルワリーエリア」
“過去”と位置付けられているミュージアムエリア。“現在”を担うのがこのブルワリーエリアです。
ドイツ製の醸造設備タンクがガラス越しに見えます。このタンク1つで約1キロリットルのビールが醸造できるそうです。
醸造タンクのお隣は醸造責任者であるChief Experience Brewer・有友亮太さんの「MASTER’S BREWERY ROOM」となっています。
有友さんは2012年にサッポロビールに入社。サッポロビール北海道工場でビール醸造を担当した後、酒類技術研究所にて酵母の研究に取り組んできた方。
その後、ドイツへ留学してBrewmaster(ブリューマスター)の資格を取得し、帰国後は新商品開発や研究を行ってきました。運が良ければ「YEBIS BREWERY TOKYO」で有友さんにお目にかかり、ビール造りに関するお話を直接聞けるかもしれませんよ。
ヱビスビールの“未来”を担うのが「タップルームエリア」
そして“未来”と位置付けられている「タップルームエリア」では、「YEBIS BREWERY TOKYO」で醸造されたビールを実際に味わうことができます。ビールを提供するテーブルの後ろ、両サイドに置かれている2本の柱は、旧・恵比寿工場にあったものなのだそうです。
さらにこちらのタップルームには、見つけたら幸せが訪れるといわれている“ラッキーヱビス”が隠れているとか!恵比寿様が鯛を抱えているのが通常のラベルデザインなのですが、カゴの中にももう1匹、鯛が入っているのが”ラッキーヱビス”です。
初めて登場したのは1998年のこと。瓶のヱビスビール数百本に1本の割合で存在するそうで、いつどこで出現するかわからないので「都市伝説」といわれることも。
「旧・ヱビスビール記念館」に置かれていたオブジェにこっそり隠れているということで、一目みたいと訪れる人が続出したとか、しないとか・・・。タップルームを訪れたら酔っぱらう前にぜひ、探してみてはいかがでしょうか。
開業時はタップルームで4種類のビールを提供「YEBIS BREWERY TOKYO」
「YEBIS BREWERY TOKYO」のタップルームでは現在4種類のビールが楽しめます(今後は6種類まで増やす予定)。それぞれの味わいをダイジェストでご紹介していきましょう。
ヱビス ∞(インフィニティ)<通年商品>
「Beer is ∞.(ビールは無限大)」。ビールの持つ無限の可能性を信じ、新たなビールの魅力に挑戦していく「YEBISU BREWERY TOKYO」のフラッグシップとして開発されたビールです。
使用されているホップは、1890年のヱビスビール誕生当時に使用されていたと思われるドイツ産ファインアロマホップ「テトナンガー」を一部使用。過去に想いを馳せながらも現代ならではのおいしさに蘇らせています。
サッポロビールでは約1,000種類ほどの酵母を冷凍保存している酵母バンクがあるそう。今回は、その中から恵比寿工場で使用されていたものを探し出し、いくつか選抜して使用したというわけです。
ヱビスらしい王道感のある飲みごたえに加え、高貴で洗練された苦味と香りが特長。実際に試飲させていただきましたが、口当たりはまろやか、爽やかな香りと苦味のバランスがとれたおいしい1杯でした。
実はこちらのビール、2023年8月25日(金)~9月3日(日)に恵比寿ガーデンプレイスで開催された「YEBISU BEER HOLIDAY」で、「シークレットタップ(プロトタイプ版)」として登場していたそうです。イベント会場ですでに飲んでいた、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
ヱビス ∞(インフィニティ) ブラック<通年商品>
ヱビスビールが黒ビールの製造を始めたのは1894年のこと。「YEBISU BREWERY TOKYO」のもうひとつのフラッグシップ商品がこちらのビールです。
恵比寿工場で使用されていたヱビス酵母と、香ばしく芳醇な黒麦芽に、オレンジのような香りのホップ「マンダリナバーバリア」を組み合わせた、黒ビールらしい深みがありながらもフルーティーなホップの香りがきいた、驚きのあるブラック。
煙々(えんえん)<開業記念販売>
「Beer is Meditation.(ビールは瞑想)」を掲げ、麦芽によるビールの個性を追求したユニークなビール。吟味した燻製麦芽を一部使用し、上面発酵で仕上げています。
一口飲むとスモーキーな香りが鼻腔いっぱいに。ウィスキーのような香ばしさもあり、豊かな余韻が楽しめました。
開業記念のビールなので、急いで飲みに行くのがおすすめですよ。
Foggy ale 2024(フォギーエール 2024)<期間限定販売>
「Beer is uncertainty. (ビールは不確かなもの)」。数千年に渡る長い歴史を持つビールには、さまざまなスタイルが存在します。
ビールの開発はその無数のスタイルが漂う霧の中から1つの答えを見出す作業のよう。2種のホップをドライホッピングしたことによる、トロピカルな香りと、霧のようにかすんだ液色が特徴なのが「Fooggy ale 2024」です。
とろりとした不思議な飲み口ながらも、ビールらしい苦味とフルーティーな香り。ビールとはなにか、どこまでがビールなのか、そう考えさせられる1杯となっています。
4月24日(水)から予約受付開始予定の「YEBISU the JOURNEY(ヱビス ザ ジャーニー)」
「YEBIS BREWERY TOKYO」はもちろん、ご自身で巡っても十分楽しいのですが、ガイド付きで周ればさらに深く楽しめますよね。
ヱビスの歴史を巡るミュージアムと、今まさにビールが醸造されているブルワリーを巡るガイド付きツアー「YEBIS the JOURNEY」が5月中旬頃からスタートする予定です。
タップルーム内のビアストーミングルームエリアで「YEBISU BREWERY TOKYO」のフラッグシップビール「ヱビス ∞(インフィニティ)」も試飲できます。
予約受付開始は4月24日(水)からスタートの予定。参加費は税込1,800円(2024年4月現在)となっています。
見どころを見逃さないようにぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
8年ぶりのリニューアルを行った「ヱビスビール」
ヱビスビールは1890年の誕生以来、プレミアムビールの先駆者として、そのおいしさに磨きをかけてきました。麦芽100%、ヱビス酵母、ふんだんに使用されたバイエルン産アロマホップ、そして長期熟成。
吟味に吟味を重ねた原料とていねいな製法で、旨味あふれるふくよかなコクにさらに磨きをかけ、4月1日(月)にリニューアル発売されたばかりです。
今回のリニューアルでは、ホップの最適な使用方法をさらに追求することで、麦の旨味を際立たせ、洗練させた味わいへ進化させています。
130年を超える歴史を持ちつつも、さらなる「完成形」を目指し、新しいチャレンジを続けているヱビスビール。ぜひ恵比寿ガーデンプレイスの「YEBIS BREWERY TOKYO」を訪れ、体感してみてはいかがでしょうか。
■取材協力
↓「YEBISU BREWERY TOKYO」の場所は恵比寿ガーデンプレイス・センタープラザの奥になります。