【目黒区】学芸大学駅西口から徒歩約1分、昭和な雰囲気で垣根を越えた付き合いが生まれるネオカラオケバー「心酔(しんすい)」を取材してきました
学芸大学駅周辺がユニークな進化を遂げている、と感じているのは私だけでしょうか。立ち飲みのお店が続かない、といわれてきましたが「立呑み 鉄砲玉」が大ブレイク。
その後も次々とユニークなお店が誕生し、学芸大学駅高架下のリニューアルプロジェクトと相まって、目が離せない街となっています。
そんな学芸大学駅周辺にまた面白いお店が誕生。昭和を知らない世代が、昭和の空気感を現代風に蘇らせたカラオケバー「心酔(しんすい)」です。
2025年1月23日(木)にグランドオープン。昭和のバブル時代を20代で経験した私も興味津々、ということでさっそく取材に伺ってきました。
「みんなが気軽に集まれるお店」が欲しい、という想いからスタートした「心酔」

「心酔」を手がけたメンバーの皆さん
「心酔」を立ち上げ、運営しているメンバーは、企画・戦略立案から制作実行までを一貫して幅広く行うブランディングカンパニー・株式会社心電と、オフィスビルのコーヒースタンド立ち上げ・焙煎・ショップマネージャーの経験を経て独立した池田海人さん、アパレルメーカーのPR・リテールを経て独立した奥秋勝也さん。
皆さん、昭和を経験していない若い世代の方々ばかりです。
学芸大学で暮らし、普段から学芸大学周辺で飲み歩いているという仲間たち同士、「気軽に仲間が集まれる店が欲しいな」という想いを日頃から抱いていたそうです。

「心酔」が入っているビル
そんな時に「ここでやれたらいいな」と目をつけていたスナックが集まるビルで「ZETAB(ゼタブ)」というバーを営むマスターから、「隣のテナントが空くよ」という情報をキャッチしました。
このチャンスを逃したくないということで、今回のお店立ち上げプロジェクトがスタートしたそうです。
「心酔」のモットーは「昭和の美学が 令和を磨く」

エントランスサイン
若い世代があまりお酒を飲まなくなっているという時代の流れ。そして最近はクラブで遊ぶ、という若者も減ってきているそうです。
しかし、お酒の場だからこそ生まれる出会いや縁は得難い経験でもあります。昭和の良さは、若者も年配者も、仕事上の立場も関係なく、一緒においしいお酒を飲み、楽しく過ごす場所があった、ということ。

(画像提供:心酔)
そんな活気あふれる昭和の空気感を再現しながら、現代の若者たちに響く場所にしたいということで「心酔」の空間づくりが始まりました。モットーは「昭和の美学が 令和を磨く」。
営業形態はカラオケバーですが、昭和の時代を象徴する「純喫茶」「スナック」「キャバレー」の世界観を存分に取り入れた「昭和DREAM イン ダ ハウス」をコンセプトに空間を装飾しています。
真鍮フレームと白熱電球で彩られたサイン看板、メタリックタイル、ベロアのソファー、大理石のテーブルなどなど。若い世代にとって敷居が高い、でものぞいてみたい「スナック」「キャバレー」のような華美で、バブルな匂いたっぷりの内装に仕上げています。
「純喫茶」を彷彿とさせるステンドグラスとサンメントで縁取られたボトルラック、突板で構成されたカウンター、左官で仕上げられた壁面、レリーフ柄クロスも。
カラオケは最新のDAM。カウンター奥にはスナック感満載のお立ち台も用意されています。
すでに仲間が仲間を呼び、立ち飲みする人まで登場!?

(画像提供:心酔)
1月23日(木)にオープンして以来、連日大賑わいだという「心酔」。仲間が仲間を呼び、7人で来店するといっていたはずなのに、来てみたら14人になっていた、ということもあったそうです。
お店の定員は25人ぐらいなので、座れずに立ち飲みになっていたとか。
今回の内装でテーブル席はスナックらしい背もたれのない丸椅子を採用していますが、実はこれがとても良い効果を生んでいるそうです。自由にいろんな方向に向いて座れるので、お隣のグループと自然に会話が生まる、遠く離れたテーブルの人と一緒に盛り上がるのに好都合。
カラオケボックスでは別のグループ同士混ざりあうことはないですが、ここでは垣根を越えた対話が自然に生まれていきます。よくあるカラオケバーよりも特別な空間で飲めるおいしい時間もまた、「心酔」ならでは。
チャージ1,000円(カラオケ使用料込)+飲み放題1,500円/1時間(乾き物あり、ボトル代・ショット代は別)という値ごろ感(2025年2月現在)も、若い世代には嬉しいポイントなのではないでしょうか。
ビルの3階にあること。お店の中の様子がわからないので、初めて訪れた人はちょっと入りにくい雰囲気に感じてしまいますが、一度足を踏み入れてしまえばまた足を運びたくなる世界。
2~3軒目で利用される方も多いようなので、訪れる際は混み具合をチェックしてからおじゃまするといいかもしれません。1人飲みで訪れても楽しめるお店ですよ。
私もぜひ、プライベートで飲みに行きたいと思います。
■取材協力
↓「心酔」の場所はこちらになります。