【目黒区】日本酒や泡、にごり酒などの飲み比べが楽しめる「第28回和酒フェスin中目黒」。7月26日(土)におじゃまして夏酒に酔いしれてきました

和酒フェス2025 夏酒

2025年7月26日(土)・27日(日)で行われた「第28回和酒フェスin中目黒」。中目黒GTタワー前広場は酒好きの人々が集い、大賑わいでした。

第28回和酒フェスが中目黒GTプラザで開催
キリッと冷えた和酒で、夏の暑さを吹き飛ばそう!43蔵200種類以上の和酒が飲み比べできる「第28回和酒フェスi …

今回は春の和酒フェスに続いて、夏の陣も取材。私は26日(土)の午後の回に足を運んできました。

Keiryu 遠藤酒造場
「第27回和酒フェスin中目黒」が中目黒GTタワー前広場で、2025年3月29日(土)・30日(日)の2日間に …

厳しい暑さの中、皆さん飛び切りの笑顔で“利き酒”を楽しんでいた様子。実際に試飲させていただいたお酒やフードなどをダイジェストでご紹介していきましょう。

夏酒の他、泡やにごり酒など、全国から47蔵259種類の和酒を飲み比べ

43蔵200種類以上の和酒が飲み比べできるイベント

春・夏・秋と年3回、毎年中目黒GTタワー前広場で開催されている大人気のイベント「和酒フェス」。好きな酒蔵のお酒を自由に飲み比べできる「飲み比べパス」を事前に購入し、制限時間(2時間10分)内、めいっぱい“利き酒”し放題という、酒好きには夢のような内容となっています。

和酒フェス2025 7月開催のパンフレット

もちろん気に入ったお酒は購入して帰れる(一部、除外もあり)ので、真剣にメモを取りながら利き酒する方もいらっしゃいました。

参加した酒蔵とお酒の一覧

全国から集まった酒蔵と試飲可能なお酒のラインラップに圧倒されます。

文字が小さすぎて読めない

情報量が多すぎて、すべてを把握しきれなかったのでともかくブースに突撃です。

人気の蔵は行列も!制限時間いっぱいまで試飲を楽しむ人々

人気の酒蔵には行列も

開始時間を過ぎて来場したので、すでに大勢のお客様がほろ酔い気分で会場内を周遊中でした。名の通った「一ノ蔵」や「浦霞」などは試飲を待つお客様の行列も。

行列の短そうなブースからランダムに突撃です。

静岡県「富士錦」

富士錦(富士錦酒造・静岡県)

まず1杯目は富士宮市にある酒蔵・富士錦酒造株式会社の「吟醸 富士錦」から。辛口をと希望を伝えておススメいただきました。

自社田で育てた酒米「山田錦」、蔵の井戸に湧いた富士山の雪解け水、静岡酵母で仕込んだ華やか&フルーティな香りの吟醸酒(GI静岡認定酒)です。静岡酵母は酢酸イソアミルを多く生成することで、やわらかな果実香を生み出すのだとか。

富士錦 大吟醸<限定品>

続いて飲み比べさせていただいたのは「富士錦 大吟醸 金<限定品>」です。山田錦を40%まで精米し、昔ながらの手造りで低温熟成してつくられています。

まろやかな口当たりと、すっきりと切れのいい甘みが夏らしく上品な余韻を楽しませてくれました。

どちらもお魚料理との相性が良さそうで、海産物が名物な静岡らしいお酒です。

静岡県「臥龍梅(がりゅうばい)」

静岡県「臥龍梅」

続いても静岡の酒蔵・三和酒造。創業は1686年(貞享3年)で、県内では初亀酒造に次いで長い歴史を誇ります。

三和酒造の「臥龍梅」は静岡市清水区の清流を使用し、雑味のないすっきりとクリアな口当たりのお酒。こちらではちょっと変化球でロゼシャンパンタイプの日本酒「Garyubai Sparkling Rose」を頂いてみました。

Garyubai Sparkling Rose

発酵の過程で突然変異によって赤色になる特殊な酵母「赤色酵母」を使用した、スパークリング清酒なのだそうで、着色料は使っていません。フローラルで華やかな香りと甘酸っぱくすっきり爽やかな酸味が夏酒にぴったり。

お祝い事のギフトにも喜ばれそうですね。

埼玉県「秩父錦」

埼玉県 秩父錦

続いていただいたのは埼玉県にある酒造・株式会社矢尾本店の「秩父錦」です。6号酵母を使用した旨味の強い辛口タイプ「秩父錦 辛口純米 tradition」限定流通商品で、タンク1本を責任を持って仕込み醸造したものなのだそうです。

限定流通酒

ドライな飲み口ですがお米の旨味もしっかり。ぐいぐい飲めてしまう危険なおいしさでした。

日本酒ハイボール「KITEN」

日本酒ハイボール

再び変化球の新商品、日本酒ハイボール「KITEN」です。こちらはサブライムコンサルティング株式会社が2025年8月5日(火)から発売開始したスパークリング日本酒缶のプロモーションで出展されていました。

日本酒スパークリング缶

「日常的に楽しめる日本酒」として全国の酒蔵と共同開発を行い、日本酒の新たな魅力を届けられる商品づくりをおこなっていきたいとのこと。アルコール度数が比較的高い日本酒を、もっと気軽に飲んでもらいたいと生み出されたものです。

今回試飲させていただいた「KITEN」は岩瀬酒造のお酒をもとにつくったアルコール度数8%のスパークリング日本酒。日本酒ならではの旨味を感じさせつつ、後味はとてもすっきり爽快です。

夏にぴったりで、ランチタイムにも気軽に食事と一緒に楽しめそうな印象を受けました。

富山県「若鶴酒造」

富山県「若鶴酒造」

そして富山県砺波市にある若鶴酒造。長い時をかけてゆっくりと大地に磨かれた庄川の伏流水を使い、「山田錦」や富山の大地に育まれた「雄山錦」「五百万石」など選りすぐりの酒造好適米を使った酒造りを行っています。

越後流と南部流、それぞれの技術を受け継ぎ、南部流の濃醇さと越後流の淡麗さがこの上ないバランスでとけあった、若鶴酒造独自の味わいが楽しめます。

苗加屋 夏の吟醸酒

今回の出展では「苗加屋(のうかや)」を紹介。ふくよかなコクと力強さ。濃醇な飲みごたえのある極上のお酒は2000年から発売されている地酒として人気の銘柄です。

夏限定の吟醸酒を試飲してみました。

季節限定 苗加屋 夏吟

南砺産雄山錦100%を使用し、精米歩合55%、アルコール度数14度に仕上げています。爽快な飲み口で、お米の旨味や喉ごしの軽やかさ。

もう一杯とあと引くおいしさでした。

フードブースにも立ち寄り、酒の肴とのマリアージュも楽しみました

春におじゃました時は終了時間ギリギリだったため、おつまみを楽しむ余裕がありませんでした。今回はまだまだ時間があるので、おいしい夏酒にぴったりなフードもいただいてみました。

塩からポテトサラダ

塩辛ポテトサラダ

酒飲みのハートを射抜く「塩辛ポテトサラダ」、暑いけど絶対おいしい「牛タン大根」。

牛タン大根

牛タン大根

さらに東中野にある発酵イタリアン「La Libellula D’oro(ラリベルラドーロ)」の「ベーコンの西京漬け」をチョイス。

ベーコンの西京漬け

ベーコンの西京味噌漬け

これが絶品で、ワインはもちろん日本酒にもぴったり。昨年飲んですっかりファンになった福島県双葉郡富岡町の酒造・Ichido株式会社の花酵母カクテル「Enju」を合わせてみました。

福島県の「Enju」

福島県にある大桑原つつじ園の太陽ツツジや、富岡町の「夜ノ森」の八重桜から花酵母を採取して使用。米焼酎をベースにしたほのかな花の香りとフルーティな味わいが楽しめる、飲みやすいカクテルです。

「Enju」の売上の1%は、被災地にて花を活用して活性化を行うプロジェクトや、被災地で花を生産している生産者の方々の支援へと寄付を行っています。

Enjuのお試しセットを購入

大人気らしく購入しにいったら残り僅かでした。250mlサイズの「Enju SAKURA」「Enju TSUTSUJI」の2本セット。

「Enju SAKURA」は桜の花から取った花酵母で醸造した米焼酎にりんご果汁、もも果汁を合わせたやさしい甘さのリキュール。かすかに山椒のキリッとした風味で、ただ甘いだけじゃないおいしさにまとめています。

桜とツツジの花酵母で作られたお酒

「Enju TSUTSUJI」はツツジの花から取った花酵母で醸造した米焼酎にりんご果汁を合わせたリキュール。クロモジのパンチの効いた風味が華やかさに奥行きを出していました。

会場を盛り上げるステージプログラムは「ちんどん月島宣伝社」

ちんどん宣伝社

昭和世代なら懐かしく、平成世代なら初めまして!?派手な衣装を身に着けてカネや太鼓などの楽器を演奏しながら町を練り歩き、お店の開店やイベントなどを宣伝する「ちんどん屋さん」は、大正時代に考案された広告媒体です。

今ではすっかり見かけなくなりましたが、ちんどん月島宣伝社はいまも活躍されている「ちんどん」を使用した、宣伝・パフォーマンスを行う会社です。演奏が始まるとみるみる人だかりができて、皆さん興味津々。

懐かしい雰囲気で大いに会場を沸かせていました。

今回の「第28回和酒フェスin中目黒」では2日間で延べ2,000人以上のお客様が来場。暑い陽射しが降り注ぐ中、大盛況だった様子。

次回は2025年11月8日(土)・9日(日)に開催予定。秋のおいしい味覚とお酒を大いに楽しめそうですね。

■取材協力

和酒フェス実行委員会

↓次回開催の「第29回和酒フェスin中目黒」の会場となる中目黒GTタワーの場所はこちらになります。

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