【目黒区】11月22日(土)に西小山で開催された「防災デー」を取材。災害が起きた時に役立つ実践的な情報を楽しく学べる1日でした

防災デー 西小山開催

木密協議会(密集市街地総合防災協議会)主催で2025年11月22日(土)に行われたイベント「防災デー」。西小山にある3会場を巡りながら、防災についての様々な知識が楽しみながら自然に学べるという催しです。

防災デー 西小山
9月1日は毎年防災の日として、全国で災害に対する備えなどを再確認し、啓発イベントなどが行われる時期。折しも「防 …

当日実際に足を運び、イベントの様子を取材してきましたのでご紹介しましょう。

「クラフトビレッジ西小山」のハジマリルームで、新聞紙で作るスリッパを体験!

クラフトビレッジ西小山 ハジマリルーム

「クラフトビレッジ西小山」ハジマリルーム

まずは飲食店などが並ぶ「クラフトビレッジ 西小山」メイン施設に隣接する「ハジマリルーム(多目的スペース)」へ。「防災デー」当日はスタンプラリーを開催しており、各会場でワークショップ等に参加するとスタンプを1個押してくれます。

防災デーのスタンプラリー

3つのスタンプを集めて、再び「ハジマリルーム」に戻ると参加賞がもらえる(先着100名)という流れ。さらにアンケートに回答すると、「クラフトビレッジ西小山」で利用できる割引券がプレゼントされました。

「防災クイズ」などのパネル展示

防災クイズ

スタンプラリーの台紙裏にも掲載されていましたが、防災時の行動で正しいものはどれか、というクイズです。簡単そうで意外に迷う回答もありますね…。

実は正解が1つとは限らないんです。さあ、皆さんは何問正解できましたか?

当日、足を運べなかったという方は、目黒区防災課のページに正解が書かれていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ビニール袋で作るレインコート・新聞紙で作るスリッパ

防災ワークショップ

「ハジマリルーム」では、UR都市機構の協力により、非常持ち出し品で簡易的な防災グッズを作る「ゴミ袋で作るレインコート」「新聞紙で作るスリッパ」、という2つのワークショップを開催中。

実際に新聞紙でスリッパを作ってみました。

新聞紙で作るスリッパ

意外に簡単であっという間に完成。

新聞紙は保温性もある

新聞紙は熱が伝わりにくく断熱性があるので、よく上着や服の下にいれると防寒対策にもなります。外側をビニール袋などで覆えば、床からの冷気もシャットアウトしてくれそうですね。

ビニール袋で作るレインコート

ビニール袋で作るレインコート

お隣では「ビニール袋で作るレインコート」を制作中。ハサミ1つでポンチョ型の簡易レインコートが作れます。

雨や防寒対策にも有効。レインコートの常備がなかった時、緊急用として活用できます。

かーびーの防災サバイバル術・防災ミニ講座

かーびー こと、星野論さんのワークショップ

かーびーさんのミニ講座(画像提供:目黒区)

「クラフトビレッジ西小山」に隣接している「にこまるMINE PARK」では、かーびー(星野諭、ほしのさとる)さんを講師としてお招きし、防災サバイバル術や防災ミニ講座を実施。

いどうしきあそびばとして開放

また、会場は「いどうしきあそびば」としてさまざまなおもちゃが設置されており、お子さんたちはもちろん、大人たちも目を輝かせていました。

手作りの遊び道具も

こちらは防災サバイバル術もしくは、防災ミニ講座(食器作りなど)のいずれかに参加でスタンプを押してもらえました。

防災トイレの組み立て方・使用方法

西小山公園では防災トイレの組み立て方と使い方をレクチャー

3会場目は西小山にこま通り商店街の中にある西小山公園。こちらでは目黒区防災課による、防災トイレの使い方や組み立ての実演を行っていました。

防災トイレへの備え

実は災害時に一番困るのがトイレ。地震の後、約4割が3時間以内にトイレにいきたくなったというアンケート結果もあったそうです。

災害時、水洗トイレは使えなくなるということを想定した十分な備えが必要。1人1日5~7回がトイレの回数の目安といわれ、最低3日分~7日分を目安に備蓄をしておきましょう。

携帯トイレなら100円ショップでも簡単に手に入りますね。

防災トイレのデモ

我が家でも簡易トイレは備蓄しているのですが、実際に使ってみたことがありません。

便座等にビニール袋をかぶせる

便座等に汚れ防止のビニール袋をかぶせる

紹介されていたのは、トイレの便座や段ボールで作った簡易トイレなどにかぶせて、凝固剤を入れて使うタイプのデモです。

さらにビニール袋をかぶせて…

汚れ防止のビニール袋の内側に、凝固剤を入れるビニール袋をさらにかぶせて、その中に凝固剤を入れます。

凝固剤を入れる

ミネラルウォーターで実験

デモではミネラルウォーターをを入れてどのように固まるかを見せていただきました。

凝固剤で固まりました

使用後はビニール袋を縛って可燃ごみとして収集日に回収してもらえます。回収日は災害時対応となりますので、通常と異なる場合も。

それまでは自宅で保管をお願いします。

目黒区では地域避難所の敷地内にマンホールトイレを配備。

災害用トイレ(マンホールトイレ)

災害用トイレ(マンホールトイレ)

マンホールの上に簡易な便座やテント等を設けて、災害時に迅速にトイレ機能を確保することができます。

避難所の場所は「避難場所一覧」で確認することができますよ。

ちなみに目黒区ではペットを連れて避難する「同行避難」を受け入れています。避難所では、人の居住場所と動物の飼育場所は分けて生活(同じ部屋で過ごすことはできません)。

ペットの安全と逃げださない措置が確保できる場合は、自宅で待機させるという選択も検討しましょう。

防災に強い街づくりを目指す西小山駅周辺

西小山公園にある防災品

西小山公園では防災用の貯水槽や、原町一丁目町会が管理する防災道具などを収納する備品倉庫も備えられていました。

古くからの商店街が残る西小山ですが、少しずつ不燃化建て替えが進められており、駅前には再開発で「パークホームズ西小山」が誕生しています。

「パークホームズ西小山」

「パークホームズ西小山」

新しく生まれ変わる一方で、「防災デー」のようなイベントを開催するなど、いざという時に支え合える地域として住民同士のつながりを大切にしているところも西小山らしいと感じます。
昔ながらの街の雰囲気や魅力が現代にも受け継がれていますね。

2025年8月15日発行の「めぐろ区報」特集では、地域の人が主体の「手づくりのまち」 西小山として取り上げられていました。

災害に強い街として「無電柱化」「補助第46号線を活用した防災訓練」「共同マンションとクラフトビレッジ」など、さまざまな取り組みが紹介されています。

西小山の防災マップ

防災マップ(西小山駅周辺)の作成と設置もその取り組みの1つ。「にこまる MINE PARK」と「パークホームズ西小山」敷地内にありますので、お出かけの際はいざという時にためにぜひチェックしてみてくださいね。

12月8日(月)に青森県東方沖でM7.5の地震が起き、八戸市では震度6強を記録するなど大きな被害がありました。まさに災害はいつ、どのようなタイミングで起きるかわかりません。

今回のイベントで日頃の備えはもちろん、地域との繋がりがとても大切だということを実感できた1日でした。
次回また「防災デー」が開催される場合は、こちらでお知らせしたいと思います。

■取材協力

目黒区街づくり推進部 木密地域整備課

★「防災デー」で会場となったのは以下の3カ所です★

↓「クラフトビレッジ 西小山」の場所

↓「にこまるMINE PARK」の場所

↓「西小山公園」の場所

 

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