【目黒区】自分だけの隠れ家にしたい!味もエンタテイメント性も抜群、中目黒「鮨 たつ也 よしかわ」
中目黒の山手通り、裏路地に2022年5月26日(木)オープンした「鮨 たつ也 よしかわ」。目印となる大きな看板もなく、うっかりしていると見落としてしまうぐらい、大人の秘密基地のようなたたずまいです。
メニューは“大将のお任せコースのみ”と聞くと「敷居が高そう」「1人だと気後れする」と思ってしまうかもしれませんが、勇気を出して訪れてみてください。びっくりするほど気さくで目配りの行き届いた大将の人柄に、最高の夜を過ごせること間違いなし。
今回は、メディア向けに開催された試食会に参加してきました。味はもちろんのこと、“食のエンタテイメント”で存分に魅了してくれたひと時をご紹介したいと思います。
「鮨 たつ也 よしかわ」中目黒店は、恵比寿・麻布十番にある「鮨 よしかわ」ののれん分け
「鮨 たつ也 よしかわ」は株式会社そらが手掛ける飲食店のひとつ。1都5府県に21業態、84店舗を展開している会社です。
2018年恵比寿にオープンした「鮨 よしかわ」の大将である、吉川貴将(よしかわ たかまさ)さんの下で修業した石田達也(いしだ たつや)さんが満を持して独立(のれん分け)。中目黒で開業したのが「鮨 たつ也 よしかわ」です。
正統派江戸前握り鮨を受け継ぐ「鮨 たつ也 よしかわ」
「鮨 たつ也 よしかわ」の店内に入ると、まず目に飛び込んでくるのがどっしりとした存在感を放つ、特注の檜カウンター。一枚板で仕立てたというカウンターには全部で13席あります。
ゆったりとくつろぎながら目の前で大将のパフォーマンスと会話が楽しめるのが魅力。来店したお客様ひとりひとりに目配りしつつ、タイミングよくお鮨を提供できる絶妙な席数とつくりになっています。
「鮨 たつ也 よしかわ」では、Makuakeで定額コース会員を募集中!
今回の試食会では、Makuake会員向けのオールインクルーシブコース「大将おまかせコース」を体験させていただきました。
現在、「鮨 たつ也 よしかわ」ではMakuakeで定額コース会員を募集中です。こちらの定額コース会員になると、“スペシャリテ付きオールインクルーシブコース(税込16,500円)”を注文する権利が付与されます。
一品目に提供される大将こだわりのスペシャリテ(日替り)は、Makuake会員のみの特典。さらに、大将がその日仕入れた最高の食材で作る特別なお鮨をコースで提供してくれます。
またドリンク(お酒)は飲み放題。コース終了後、お腹に余裕がある場合は追加料金なしで「おかわり鮨」をお願いすることもできるという太っ腹企画です。
さらに一般の方は利用できないプライベートバーカウンター(ウェイティングバー、アフターバー)で、ゆったりお酒を楽しめる(追加料金なし)のもMakuake会員のみの特典となっています。
一つひとつの食材を紹介しながら、料理が出来上がるプロセスもエンタメに
コースをスタートさせる前に、大将から本日使用する食材の紹介。1品目に使う雲丹がたっぷりと詰められた箱を見せてくれました。
大将が切り分けているのは大トロに大葉を巻いて天ぷらにしたものだそう。中はレアのままで、これがどのようにお鮨として仕上がるのか、解説しつつ手は止まりません。さすがプロ!
まずは大将の《スペシャリテ》からスタート、あっと言わせる食感に一瞬で心を奪われました
先ほど見せてもらった大トロの天ぷらに、エシャロットと雲丹を乗せて、柚子胡椒ソースで味付けした《スペシャリテ》が出てきました!
一口食べるととろけるような大トロの脂と海苔の香ばしさ、大葉の風味が口の中に広がります。天ぷらは熱く、雲丹は冷たく。
ぱりぱり、サクサク、しっとり、なめらか、しゃきしゃきなど、さまざまな食感が口の中で一度に弾けます。食材それぞれの個性や存在感を主張しつつも、ひとつとなって奏でるハーモニー。一瞬にして心を奪う逸品です。
最初はお刺身で、ネタの良さをストレートに味わう
握りの前にお刺身が2品、日替わりで提供されます。今回はマグロとカンパチでした。
お刺身には特殊製法で作った『よしかわ』秘伝醤油を刷毛でひと塗り。素材本来の旨味を引き出していました。白身の場合は、『よしかわ』自家製の辛み大根をかけて提供するそうです。
職人技が光る“握り”が登場、シャリはこだわりの赤酢で正統派江戸前鮨
いよいよ握り鮨です。使うネタは豊洲市場から、大将が目利きした天然物。季節を感じさせつつ、大将ならではのアレンジを加えて提供してくれます。
一品目は「雲丹ヤリイカ」。ヤリイカはたたきにしてあります。歯ごたえは残しつつも口の中でとろけるようにほどけていきます。
2品目は炙った金目鯛。香ばしい香りと少しパリッとした食感、上品な脂の旨味がたまりません。
シャリが少し赤いのは、江戸前鮨の特徴で赤酢を使っているから。赤酢は独特の風味があるので、使い方のバランスが難しいのですが、こちらはとても品よくまとまっています。
「酒粕を6年寝かせて熟成させた赤酢」を使用していると大将。市場にはなかなか出回らない赤酢ですが、「鮨 よしかわ」の大将の口利きということで特別に卸してもらっているのだそうです。
鼻にツンとこないまろやかさがあり、 ネタの旨味を上手に引き立たせていました。
そして江戸前鮨といえばやっぱり小肌。それもチャーミングな編み込みになっています。大将の遊び心満載の一品ですね。
4品目は漬けにした生ホタテ。甘さ控えめのタレでバランスをとります。
続いて“太刀魚の焼き物”で小休止。太刀魚は小骨が多くて食べにくいのですが、淡泊でありつつも旨味が多くおいしいお魚です。
大将のていねいな仕事で小骨は全くなく、おいしくいただきました。特製の胡麻味噌だれがベストマッチ。
海苔は大将が最もこだわり選んでいる逸品。群馬県の創業150年以上になる老舗の海苔を使用しています。
潮の香りが高く、口どけが良く、つややかでパリパリの食感が、太刀魚の旨味を存分に引き立たせていました。
再び握り鮨に戻り、今度は甘エビのキャビア乗せです。
こちらもネタになる前の姿を見せてくれていました。
とろけるような甘さとキャビアの塩気がバランスよく、上品な味わいを楽しめました。
続いては本マグロのトロたく。刻んだたくあんとトロとの相性はなかなかです。ぽりぽりとした食感がまたおもしろい。
そして試食会参加者の中からも絶賛の声が上がっていたのがこちらの穴子2種。通常の穴子鮨は甘辛いタレでいただくのが定番ですが、塩味バージョンと2種類で提供してくれました。
江戸前鮨を代表する穴子鮨。ふわっとやわらかな身と焼きの香ばしさ、甘辛いタレもいいですが、塩味も最高です。新しい穴子鮨の魅力を教えていただきました。
握りの最後は本マグロ・エシャロットのせ。エシャロットは1品目のスペシャリテでも使われていましたが、どちらかというと玉ねぎに近い香味野菜です。
味わいはタマネギよりも辛味があり、にんにくのような風味が特徴。マグロの脂とほど良くミックスされ、旨味とさっぱり感のバランスが絶妙でした。
SNSで話題の個性派鮨、「トロと卵黄の太巻き 濃厚赤出汁ソース」
こちらはSNSで話題沸騰の秘伝醤油に付け込んだ卵黄を使った太巻き!「鮨 よしかわ」の看板メニューです。
まん丸な卵黄に、中トロ、赤身、雲丹を乗せて一気に巻き上げます。
大将には海苔の中が透けて見えているのでしょうか。卵黄を崩すことなくキレイに1人分ずつ切り分けていきます。
こちらの太巻きと一緒にサービスされる赤出汁ソースと一緒にいただくのがイチオシとのこと。
濃厚で少し甘い味付けの赤出汁ソースと卵黄のまろやかさが口の中で渾然一体に。濃厚な旨味が溢れ出し、舌を楽しませる一品になっていました。
そして最後はお待ちかね、恵比寿の大将が考案した鰻ドックです。
白焼きにした国産の鰻にシャリを挟み、はちみつ+本わさびを合わせた特製のタレをかけ、パリパリの海苔で巻いていただきます。ふわふわで脂がのった鰻とシャリのまろやかな酸味、特製のタレが組み合わさり、さっぱりとした味わいに仕上がっています。
江戸前鮨の特徴は赤酢を使うことともう一つ、新鮮なネタにひと手間加え、よりおいしさを引き出すための仕事(仕込み)をすること。「鮨 たつ也 よしかわ」では、そのさらに上を行く、意外性や驚きに満ちたひと手間で未体験のおいしさを引き出しています。
他では体験できないユニークな食のエンタテイメントが貫かれていると思いました。
お鮨の味を引き立てる、考え抜かれたドリンクメニュー
お鮨といえばやはり日本酒。好みの味わいを伝えるとぴったりな銘柄を提案してくれます。
辛口が好みの私に合わせて女将さんが選んでくれたのは、長野県松本市の大信州酒造株式会社が醸造する超辛口純米吟醸生「大信州」。
長野県産酒米・契約栽培したものを使用し、北アルプスの天然水で仕込んだもの。辛口でさらりとした飲み口でありながら、コクや旨味、甘味などがバランスよく、おいしくいただきました。
最初のお通しで出していただいたのはザーサイの浅漬け。握り鮨の後半では、ごぼうと玉ねぎの漬物を出していただきました。
日本酒以外にも、焼酎や果実酒、サワー、ハイボール、ワイン、ビールなどもラインナップ。ノンアルコールドリンクも充実しています。
そしてユニークなのが「和カクテル」。“和ヒート”はシソの葉を使って香り付けしたモヒートの和風バージョンです。個性的な江戸前鮨とのマリアージュが存分に楽しめそうですね。
まだまだ出てくる〆の小どんぶりとスイーツ
ほんの一口ということで、最後に出てきたいくらの小どんぶり。
すでにお腹はパンパンですが、ぷりぷりでキラキラのいくらが食べろと誘いかけてきます。口の中でぷちぷちと弾けながらするりとお腹に収まりました。
そして、最後には温かいお茶とデザートが。
甘さ控えめで優しい味わいの抹茶ミルク葛餅です。私はもうこれ以上は無理でしたが、「おかわり鮨」を頼む参加者も。
若いって羨ましい・・・。もし、Makuakeの特別会員になったら、朝からお腹を空かせて「おかわり鮨」を頼んでみたいと思いました。
「鮨 たつ也 よしかわ」では初めて女将さん制度を導入
お食事が終わり、大将と女将さんがお店の前までお見送りに来てくださいました。今回、「鮨 たつ也 よしかわ」では初めて女将さん制度を導入したそうです。
大将の目となり、手となり、一緒にお客様をもてなしてくれる女将さん。お若い方でしたが、とてもてきぱきとホールを切り盛りされていました。
中目黒駅からは徒歩約2分と好立地ですが、裏路地にあること。お店のサインがとても目立たないため、初めて訪れた場合に少し迷ってしまうかも。
一番わかりやすいのは山手通り沿いにあるパチンコ店「ヒノマル 中目黒」の脇を右に入り、最初の路地を右に進むと見つけやすいかもしれません。
予約が取りにくくなるのが嫌なので、誰にも教えたくない。そんな名店の一つになりそうですね。
★株式会社そらが手掛ける新店が中目黒にオープン!★
【目黒区】岐阜県多治見市の人気店「きたひつじ」とコラボした新店「美濃ジンギスカン きたひつじ 中目黒」が11月10日(木)にオープン!
■取材協力
鮨 たつ也 よしかわ(株式会社そら)
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