【目黒区】買えそうでなかなか買えない「もりかげ商店」のお菓子、素朴だけど味わい深くここでしか食べられないスイーツ
目黒区には知る人ぞ知るというユニークなスイーツ店があります。店主ワンオペというところも多く、製造数に限りがあるため、人気店はまさに争奪戦!
目黒の元競馬場近くにある、もりかげ商店もその一つです。
オリジナルのお菓子を週末、工房で販売していますが、基本は予約してから訪問するのがベスト。店頭販売は毎週ではなく、通販のみの週もあります。
ゴールデンウイークなどは予約も困難で、入手できなかったのですが、ようやく予約が取れました!
もりかげ商店では未精製の小麦粉や天然酵母などを巧みに使ったユニークなスイーツを販売
もりかげ商店のスイーツは、全粒粉や小麦ふすま、きび砂糖、天然酵母などを巧みに使ったものが多いのが特徴。素材が持つ複雑で奥行のある味わいが感じられる素朴なお菓子です。
30年前、全粒粉や小麦ふすまを使ったパンやお菓子はダイエットやな自然派志向のお店でよく売られていましたが、おいしいと思って食べたことはありませんでした。
しかし、もりかげ商店のスイーツは素材の持ち味はそのままで、旨味を上手に引き出しています。普通なら“雑味”と感じてしまうようなものも、むしろ“味わい”になり、また食べたくなるのが不思議!
甘さも控え目でお茶菓子としてはもちろん、ワインのお供にも合いそうなものも。他では味わえない”もりかげ商店ワールド”といってもいいでしょう。
「もりかげ商店」のSNSをチェックし、工房発売日前にメールで予約!
当日、工房販売もありますが、確実に入手したい場合はやっぱりメールで事前予約がおすすめ。もりかげ商店公式Instagramで発売日と予約可能なお菓子のリストが発表されます。
予約受付は必ず“メール”で!Instagramからの問合せなどは見逃しがあるそうなので、必ずメールにて予約するようにしましょう。
工房販売は基本、金曜・土曜の2日間。お菓子がなくなり次第クローズです。予約販売の他に、当日のお楽しみ系スイーツも並ぶそう。
「もりかげ商店」は大きなサイン(看板)を出していないので見逃さないこと
もりかげ商店の工房は元競馬交差点にあるうなぎの「宮川」手前を(目黒駅を背にして右折)入り、「鯉寿司」のお隣に建つ白い建物1階。
大きな看板などがあるわけではなく、ガラス戸の向こうにミニ黒板が置かれているのみなので、見逃さないようご注意を。
店内は狭いので、密にならないようお客様1組ずつ入ります。販売は店主である森影さんがお1人で対応。予約時に来店時間を告げておき、その時間に来店するようにしましょう。
人気のビターチョコとナッツのタルトやスコーンなどを予約
販売されるお菓子は毎回ちょっとずつ違います。1人ではとても食べきれないため、日持ちがしそうなお菓子を中心に予約しました。今回、私がGetしたのは以下のお菓子。
- 酵母クッキー×1
- カカオニブとナッツのクッキー×1
- 天然酵母スコーン(パルメザンチーズ)×1
- ビターチョコとナッツのタルト×1
予約日当日は、この他にもかりんとう(粗塩)やどらやき(粒あん)、柑橘ピールとホワイトチョコのタルト、ホワイトチョコのケーキ(おからとドライフルーツ入り)、マドレーヌ、チーズプリン、牛乳葛プリンがラインナップ。
お菓子をピックアップに伺った際に、ワインのお供にしたくて天然酵母スコーン(パルメザンチーズ)をもう1個追加!酒飲みの悲しい性です。
小麦の旨味と菜種油の風味が新鮮!「天然酵母スコーン」
まずは天然酵母スコーン・パルメザンチーズを実食!
一般的なスコーンは薄力粉に牛乳、バター、砂糖、ベイキングパウダーでつくります。もりかげ商店のスコーンは薄力粉に全粒粉、小麦胚芽を使用。バターの代わりに菜種油、牛乳の代わりに豆乳が使われていました。
そしてきび砂糖、酒粕酵母。パルメザンチーズの他、塩、黒コショウで風味付け。これはワインに合わないはずがありません。
菜種油の風味がユニーク。粉の旨味や味わいが上手にマッチしていて唯一無二の味になっています。
コーヒーと一緒にビターチョコレートとナッツのタルト
もりかげ商店で人気の高い「ビターチョコレートとナッツのタルト」。せっかくなので豆から挽いたコーヒーと一緒にいただきました。
こちらも牛乳やバター不使用。ナッツはピーカンナッツ、カシューナッツが入っています。甘みはきび砂糖とメープルシロップ。
きっとカロリーは控えめに違いないと自分に言い聞かせ、ペロリと頂いてしまいました。
比較的日持ちがしそうなクッキーは翌日のおやつで!
「カカオニブとナッツのクッキー」は、食感が面白いクッキー。カカオニブはカカオ豆をローストして細かく砕いたもので、チョコレートになる前の状態です。
カカオの高い栄養価(ポリフェノールや食物繊維など)が残されているため、スーパーフードとして注目されています。カカオの学名は「テオブロマカカオ」といい、”テオブロマ”とはギリシャ語で神の食べ物という意味。
カカオ豆が持つほんのりとした酸味や香りがあり、ナッツとはちょっと異なる食感が楽しめる一品になっています。カカオニブとナッツのクッキーは、薄力粉の他に米粉を使っているようです。
「酵母クッキー(南瓜の種入り)」は、スコーンと同じで全粒粉や小麦ふすまを使ったクッキー。サクサクとしてカボチャの種の芳ばしくてパリパリとしたおいしさがマッチしています。
クセになる味。やめられません。どうしよう・・・。
バターや牛乳、卵をたっぷりと使った濃厚なスイーツも好きですが、この素材の持ち味をしっかりと引き出した素朴な味は、他にはない特別なおいしさがあります。
もりかげ商店では、洋風のお菓子だけではなく和菓子などもよく作っています。次回はぜひ、違ったタイプのお菓子を食べてみたいと思いました。
お店まで伺うのが難しい方は、通信販売もぜひ利用してみては?
「もりかげ商店」店舗情報
↓「もりかげ商店」の場所はこちら
※目黒駅から徒歩約16分、学芸大学や祐天寺駅から徒歩約20分です。目黒駅から東急バス「元競馬場前」バス停から徒歩約1分。