【目黒区】八雲で開業して19年のコーヒーロースト「ビバーチェ」、お客様の約9割がリピーターというその魅力に迫りました

八雲にあるコーヒーロースト「ビバーチェ」

目黒区八雲の住宅街にあるコーヒーロースト「ビバーチェ」。東急バス「渋11」系統「八雲高校」バス停下車で目の前ですが、東急東横線・都立大学駅から徒歩約12分、自由が丘駅からは約15分と少し不便な場所にあります。

しかし、ビバーチェのお客様、約9割はリピーターだといいます。一度でもそのコーヒーの味を知ってしまうと、もう他のコーヒーでは満足できない!?ビバーチェを訪れるとたちまちファンになってしまうというわけです。

今回はそんなビバーチェの、地元からこよなく愛され続けている秘密を探ってきました!

2002年の開業以来、サンクスネイチャーバスのエリアサポーターを続ける「ビバーチェ」

ビバーチェはサンクスネイチャーバスのエリアサポーター

(写真提供:サンクスネイチャーバスを走らす会)

以前、自由が丘の街を走る無料のコミュニティバス「Thanksnature bus(サンクスネイチャーバス)」をご紹介したことがあります。実はビバーチェ、開業以来エリアサポーターとしてその活動を支え続けてきました。

オーナーである前田正博さんにうかがったところ、「ThanksNature Bus(サンクスネイチャーバス)」の駒沢ルートが、お店の前を通るのを見かけて自らサポーターを申し出たそうです。

【目黒区】無料の「サンクスネイチャーバス」で駒沢オリンピック公園方面へお散歩

2014年にはバスの利用者100万人達成を記念して「サンクスネイチャーを走らす会」から感謝状が贈られていました。

長年のエリアサポーターとして表彰

「ThanksNature Bus(サンクスネイチャーバス)」はバス停がない場所でも、安全に停まれる場所なら乗降り可能。ビバーチェは自由が丘から駒沢公園までの途中にあるので、こちらのバスを利用してコーヒーを買いに来るお客様もいらっしゃるそうですよ。

コーヒー店開業のきっかけは、第2の人生を夫婦で豊かに過ごしたいと思ったから

ビバーチェのオーナー前田さん

ビバーチェはご夫妻で切り盛りされているお店。オーナーである正博さんの奥様である総子(ふさこ)さんが店長を務めていらっしゃいます。

もともとはお2人とも別々の仕事に就いていたそうですが、第2の人生を夫婦2人で楽しみながら豊かに暮らしたいと思い、コーヒー店をオープン。2002年に某コーヒー店グループの一つとして開業したそうですが、その3年後に「Coffee Roast Vivace」として独立し、現在に至ります。

コーヒーマイスター・焙煎士の資格をご夫婦で取得

お2人とも「コーヒーマイスター」「焙煎士」の資格をお持ちですが、大のコーヒー好き店長・総子さんは、なんと「ブラジルコーヒー鑑定士」の資格をブラジル・サンパウロまで行き、取得したそうです。

ブラジルのコーヒー鑑定士の資格も取得

コーヒーマイスターとは、一般社団法人日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)が認定するもので、コーヒーへの深い知識と基本技術の習得はもちろん、お客様へ豊かなコーヒー生活を提案できるプロのコーヒーマン(サービスマン)であることを意味します。

ブラジルコーヒー鑑定士は、生豆の品質判定や風味、商品価値を見定めることができるプロフェッショナルのこと。現地の養成学校へ通い、基礎からコーヒー豆について勉強するそうです。

総子さんのコーヒーに対する愛情や情熱を感じますね。

1度飲めばわかる!ビバーチェが提供しているコーヒーの魅力

ビバーチェでは焙煎中にコーヒーを無料でサービス

一度飲んだら忘れられないおいしさだというビバーチェのコーヒー。私も実際にお店でごちそうになりましたが、雑味のないクリアな味で、それでいて酸味や奥行きのある味わいがあり、豊かなコーヒーの香りが長く楽しめて驚きました。

ともかく冷めてしまってもおいしいんです!

現在、コロナ禍ということもあり、喫茶コーナーはお休み中ですが、コーヒーの焙煎を待つ間、おいしいコーヒーを無料でサービスしてくれます。

ビバーチェのコーヒー、おいしさの秘密は実用新案取得の小型焙煎機(ロースター)にあり

ビバーチェ独自の小型焙煎機がおいしさのヒミツ

ビバーチェのコーヒーが特別なのは、お店独自で開発した(実用新案を取得)直火1㎏釜の小型焙煎機(ロースター)にあります。少量(コーヒー1杯分)でもおいしく焙煎できるのがポイント。

オーダーを受けてから焙煎し始め、好みに応じてライトから浅煎り、マイルド、深煎り、フレンチ、イタリアンと仕上げてくれます。

店長・総子さんの鮮やかな焙煎テクニックは圧巻!

コーヒー焙煎には経験が重要!店長の鮮やかなテクニック

店長・総子さんに、実際に焙煎するところを見せていただきました。生豆を焙煎機に投入し、直火で焙煎スタート。

生豆は機械が自動で回転させ、ムラなく火を入れてくれますが、好みのロースト状態に仕上がっているかどうかはまさに経験がものをいいます。

焙煎状態をチェックする店長

豆を機械から取り出し、色や香りを何度もチェックする総子さん。まさに電光石火のスピードでジャストなタイミングを計ります。

コーヒーの焙煎ができあがり!

出来上がったコーヒー豆は専用のザルにあけられ、冷まして袋詰めしてお客様のもとへ。コーヒーのおいしさはローストしたて、挽きたてがイチバン!

焙煎仕立てのコーヒー豆を袋詰め

酸化を防ぐため、豆での購入がおすすめですが、自宅にコーヒーミルがない場合は、道具に合わせて挽いてくれますよ。

ビバーチェのコーヒーの味を決めているのは、店長・総子さんの類まれな焙煎テクニックと長年積み重ねてきた経験。コーヒー好きの舌をうならせる至福の1杯はここから生まれます。

実はコーヒー、直火で深煎りならカフェインを気にする必要がない!?

コーヒーのカフェインレスはどうつくる?

コーヒーは好きだけどカフェインが気になる、という方も多いのでは?私も年齢とともに寝つきが悪く、遅い時間はお茶やコーヒーなどカフェインが多いといわれるものを敬遠してきました。

生豆で「カフェインレス(デカフェ)」が売られているのは知っていましたが、どうやって作っているのか気になり、オーナー・前田さんに質問。

『コーヒー豆からカフェインを取り除く方法は大きく分けて3つあります。

●有機溶剤(ジクロロメタンなど)で除去
●ウォータープロセス製法(カフェイン以外の成分で飽和させた水に豆を浸す)
●超臨界二酸化炭素抽出(液体にした二酸化炭素に豆を浸す)

このうち、有機溶剤を使う方法は海外ではよく行われますが、日本ではジクロロメタンを使用したデカフェは禁止されています』とのこと。

ところがコーヒー豆、直火である程度の時間加熱するとカフェインが除去されるそうなんです!

カフェインが昇華される温度は178℃(実際は130℃以上で昇華が始まる)。直火で焙煎する場合、温度は220℃以上になりますから、深煎り(約16分ほどロースト)にした場合はほとんど残らないだろうと推測できます。

店長・総子さんがブラジルに滞在していた際に、現地の人が赤ちゃんにコーヒーを哺乳瓶で飲ませているのを見てびっくりされたとか。

妊婦さんなどがコーヒーのカフェインを気にされるので、お店ではカフェインレスの豆も扱っていますが、ビバーチェのロースターで深入りしたものなら、あまり気にせず楽しめそうですね。

直火の深煎りならカフェインを気にせず飲める

私も実際、自宅で深煎りを夜飲んでみましたが、まったく問題なくぐっすり眠れました。

コーヒー豆の選び方、焙煎の度合いがわからなくても大丈夫!プロがズバリ、おすすめを紹介

店内には常時70種類以上の生豆をラインナップ

ビバーチェでは常時70種類以上のコーヒー生豆をラインナップ。プロの目で厳選した、確かな品質のものを仕入れています。

いろいろありすぎて選べない。自分好みの焙煎の度合がよくわからない。そんな方でもご安心を!コーヒーマイスター・焙煎士の資格を持つ、前田ご夫妻が好みや予算に合わせてぴったりな豆を選んで焙煎してくれます。

1杯分のドリップパックもあるのでトライアルにおすすめ

1杯ドリップコーヒーをセットにしたものもあるので、実際に味わってみて好みのタイプを見つけるのもおすすめ。まずはビバーチェの豊かなコーヒーの世界を体験してみましょう。

インスタで大ブレイク!約3か月先まで予約が埋まっている絶品手作りティラミス

実はビバーチェにはもう一つ、大ヒット商品があります。それは店長・総子さんが手作りする「ティラミス」です。

女優の上野樹里さんが自身のインスタグラムにアップしたことで、全国から問合せが殺到。現在は数か月先まで予約でいっぱいになっているそうです。

新型コロナウイルス感染症が拡大する前は、お店でも総子さんの手作りスイーツが楽しめたそうですが、現在はお休み中。そして、こちらのティラミスもしばらくお預けとなりそうです。残念。

自分でコーヒーショップを開業したい人を応援!

自分でコーヒー店を開業したい人を応援

ビバーチェでは、コーヒー店を開業したいという方向けに説明会やコーヒー教室(有料)を常時行っています。取材で訪れた日も、これから千葉の方で開業予定の方がお手伝いにいらしていました。

老後の楽しみとしてご自宅で開業したい方。若いご夫婦で商売を始めたいという方。前田ご夫妻がこれまでお店を切り盛りしてきたノウハウや、コーヒー豆の上手な焙煎方法などを教えてくれます。

実用新案取得の小型焙煎機もあと2年ほどで効力が切れるそう。その後は自由に自分たちで工夫して作り替え、オリジナルのロースターを完成させてほしいとのこと。コーヒーを愛する仲間を増やしたいと思う、ビバーチェならではの“心意気”ですね。

駅から離れているのにお客様が絶えないのは、温かなオーナー夫妻のお人柄

取材で訪れた日は平日でしたが、お客様からの注文が次々と入り、お店はまさにてんてこ舞い。そんな忙しい最中でも嫌な顔一つせずに丁寧にお話を聞かせてくださり、感謝です。

店長の総子さんも気さくに撮影に応じてくださいました。

ビバーチェを紹介するパンフレット

お店にうかがうと、かわいいイラストを使った素敵なパンフレットが置いてあります。こちらはビバーチェをこよなく愛するイラストレーター・伊藤健介さんの作品。

ビバーチェの紹介からおいしいコーヒーの淹れ方、楽しみ方などをわかりやすく伝えてくれます。

ビバーチェの魅力満載の1冊

ビバーチェにはコーヒー好きはもちろん、前田ご夫妻のファンも集まるお店。お2人の温かな人柄に触れるとたちまちファンになってしまうのが良くわかります。

まだ出会ったことのないコーヒーの魅力やおいしさを知りたいという方は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。遠くてお店までなかなか行けないという方は、通販で購入することもできますよ。

★ビバーチェが手作りスイーツ&ボトルコーヒーの自社製造をスタート★

【目黒区】自家焙煎コーヒー・手作りスイーツが大人気!八雲にある「コーヒーローストビバーチェ」で高品質な“ボトリングコーヒー”を極少量からOEM製造も可能に

店舗情報

コーヒーロースト「ビバーチェ」

Chikuwa

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