【目黒区】予約券争奪戦には負けたけど幻のカヌレを通販で手に入れました!学芸大学「Dans la Poche(ダンラポッシュ)」攻略法まとめ
学芸大学の“行列必至”“入手困難”なスイーツの中で、こちらのカヌレほど手に入れにくいものはないのではないでしょうか。以前紹介した「マッターホーン」は行列必至ではありますが、まったく購入できないというわけではありません。
今回はダンラポッシュのカヌレ争奪戦に本腰をいれて参戦してみました!
幻のスイーツとはどんなお味かを前半でご紹介。店頭購入は逃したものの、通販で無事全種類制覇を果たした方法を記事の後半でご紹介しましょう。
「Dans la Poche(ダンラポッシュ)」とはカヌレ専門店
ダンラポッシュは2018年にオープンしたカヌレ専門店。土日祝日のみの営業でオープン当初から、数時間しか売っていないと評判のお店でした。
学芸大学に長く住んでいる友人から教えていただいたお店なのですが、その方もいまだに買えないとおっしゃっていたほど。まさに幻・・・。
お店の名前ダンラポッシュは、フランス語で「ポケットの中」という意味だそうです。そしてカヌレとは正式には「カヌレ・ド・ボルドー」といい、フランスのボルドー女子修道院で古くから作られていたお菓子。
ボルドー地方はご存じのとおり、ワインの銘醸地です。醸造中のワインから澱を取る際に大量の卵白を使用し、余った卵黄を使って考えられたのがカヌレだとか。
カヌレとは溝をつけるという意味のフランス語が由来。カヌレを焼き上げる型には12の溝がついているそうです。
「Dans la Poche(ダンラポッシュ)」のカヌレは、こだわり素材を使ったワインに良く合う味
いろいろなお店でカヌレは販売されていますが、ダンラポッシュのカヌレが決定的に違うのは“ワインに合う”ということがテーマであること。そして、素材もオーガニックやフェアトレードにこだわり、食べて安心、生産者を応援できるものをということです。
カヌレの材料はとてもシンプル。だからこそ、素材ひとつひとつの持ち味が重要です。オーガニック小麦に平飼い卵、血糖値を急激に上げないてんさい糖。チョコレートは農薬を使わず栽培されたカカオ豆を使用したフェアトレード商品「ツリートゥバー」を使っているそうです。
カヌレを焼く型は扱いが難しいけど、おいしく焼ける銅製を使用。その型の内側にみつろうを塗り、生地を流し込んで焼き上げています。
このみつろう、みつばちが巣をつくるときに分泌するもので、花粉やプロポリス、はちみつ、ローヤルゼリーなど、微量ながら含まれており、栄養価が高いもの。
季節や集めた花の蜜により、色が異なります。カヌレの型にバターを使う場合もあるようですが、みつろうを使うことで、カヌレならではの外側カリっと芳ばしく、内側しっとりやわらかという食感が生まれるそう。
華やかなスイーツがたくさんある一方で、見た目はかなり地味なカヌレ。でもそのおいしさを知ってしまうと、なかなか侮れないスイーツゆえ、衰えない人気を誇っているのでしょうね。
そして「ワインに合うカヌレ」というテーマは、店主である内藤さんご自身が食べたかった味。ワインと甘いものがお好きということで、おつまみのように食べられるカヌレをと独自に編み出したレシピなのだそうです。
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「Dans la Poche(ダンラポッシュ)」のカヌレはスパイス使いが絶妙!酒飲みにはたまらない味
今回私が購入したのが全種類制覇セット、カヌレ4つ入り(スタンダードなプレーン、チョコカヌレ、ショコラバスク、スパイスカヌレ)です。
プレーンはラム酒とマダガスカル産バニラビーンズを使った伝統的なカヌレ。一口噛むとラム酒の香りが口いっぱいに広がります。
コロナ騒動が始まる直前、仕事でタヒチに行く機会があり、現地でタヒチ産バニラをふんだんに使ったスイーツを食べまくり、お土産にタヒチ産バニラを購入して帰りました。
マダガスカル産バニラとタヒチ産バニラ、比べると甘さがマイルドな印象です。
そしてチョコカヌレで使用しているチョコレートもマダガスカル産。無花果とクルミ、カカオニブ(カカオ豆のローストを砕いたもの)が入っています。
チョコレートといっても甘すぎず、カカオの豊かな風味と香りが楽しめる一品。食感も面白いです。
そして、スパイスカヌレはちょっと珍しいティムールペッパーというユニークなスパイスを使っています。ミカン科サンショウ属のスパイスで、ネパール・タライ地方で栽培されていたもの。胡椒よりも山椒に近い風味があるそうです。
パッションフルーツやグレープフルーツ、ライムなどの柑橘系の香りや熟した甘さやグリーンのトーンがあり、ピリッとした刺激も感じます。白ワインに合うと紹介されていましたが、まさにその通り。
冷蔵庫にいま白ワインが冷えていないのが残念です。
バスク地方はスペイン・フランスにまたがる地方で、独自の食文化を持つ美食エリアとして知られています。バスク唐辛子(ピマンデスプレット)は、エスペレットという小さな村で昔から栽培されていた唐辛子で、郷土料理にもよく使われているそう。
毎年10月には、唐辛子フェスティバルも行われており、家の軒先にはたくさんのバスク唐辛子をつるして乾燥させる風景が名物となっています。
パンチの効いた辛さではなくマイルドな感じ。最初食べた時は唐辛子特有の香りはあるものの、思ったよりも辛くないなという印象でした。
しかし、その後も長くピリッとした刺激が残り、お酒が欲しくなる余韻です。
実は私、アロマセラピストなのですが、精油で香水をブレンドする際に、単体では嫌な香りやスパイスをちょっと入れると、断然洗練された香りになるんです。いい香りだけでは絶対に出せない奥行や広がり、長く続く余韻。
スパイスの力って本当に偉大だなと思います。それはお料理やお菓子の世界でも同じなのだと、最近つくづく感じました。
どのカヌレもおいしかったのですが、おそらく酒飲みを自覚している方なら、迷わずスパイスカヌレやショコラバスクを選ぶのではないでしょうか。
通販で購入したので冷凍で届きましたが、自然解凍でも外側のカリッと感はしっかりありました。おすすめの方法、トースターで少し焼くとさらに香りが広がり、カリっとするそうです。
「Dans la Poche(ダンラポッシュ)」のカヌレを手に入れる方法
ダンラポッシュのカヌレを手に入れる方法は以下の3つ。
- 発売時間である14時30分頃から店頭で並ぶ
- 店頭発売用の予約券をネットショップで手に入れる
- ネットショップ通販のカヌレを購入
今回私は、店頭販売用の予約券をまずは手に入れようとチャレンジ。しかし、ちょっとしたミスで争奪戦に敗れてしまいました。諦めきれずに通販でカヌレを購入したというわけです。
それでは一つひとつのメリット・デメリットを紹介していきましょう。
発売日に店頭で並ぶのは宝くじに当たるようなもの
ダンラポッシュがオープンするのは土日祝の13時から。最近では予約券を購入した方への販売が13時から14時30分で、その後予約なしの方への販売は始まります。
しかし、このところのSNSを拝見していると、ほぼ15時前には完売。1人6個までと個数限定ではあるものの、予約券をお持ちの方がMAX購入しているようで、なかなか予約なしでは購入が難しいようです。
この方法は“買えたらラッキーだね”という印象を受けました。
ちなみにダンラポッシュがあるのはあの有名な「タケノとおはぎ」と同じ建物の1階です。
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デメリット→並んでも買えない場合がある
カヌレの予約券は発売日の3日前に購入できる
— カヌレ専門店 Dans la Poche (@danslapocheTYO) May 4, 2021
例えば土曜日に購入したい場合は、その3日前の水曜の夜22時からネットショップのカートがオープンします。日曜なら木曜の22時から。
土曜日用に水曜の21時58分にアラームが鳴るようセット、したつもりが鳴らずにチケットをゲットできず、木曜日に運命を託します。
事前に予約登録をすませ、ネットショップの該当ページを開き、21時58分にアラームが鳴るようにセット。しかし、ログインした状態にしておいたはずなのになぜかログアウトしてしまっていました。
焦る私。再ログインした頃(2~3分後)にはすでに予約券は売り切れ・・・。涙をのみました。
デメリット→争奪戦に勝つためにはそれなりの準備が必要
めげずにカヌレの通販購入にチャレンジ!
通販では定番のカヌレが4個単位で購入できます。今回は初めての購入だったので全種類制覇セットを購入することにしました。
通販用のカートがオープンするタイミングは、公式サイトやSNSなどでアナウンスされます。会員登録を済ませておけば、メールでもお知らせがとどきます。
しかし、このメールで届いたお知らせからサイトに飛ぶと、ログインし直さなければならないので要注意です(→私がやらかした失敗)。普段使っているブラウザ(私はiPhoneなのでSafari)でショップにアクセスしてログイン。必ずその画面から操作しないとダメです。
今回はショップのページできちんとログインされていることを3回確認し、タイマーが鳴ると同時に商品を購入。支払い方法の登録がされてなかったので焦りましたが、なんとか無事購入できました。
通販は送料がかかるので、比較的余裕がありましたが、それでも数時間後のぞいたら売り切れていました。カヌレは冷凍され、クール宅急便で届けられます。
本当は8個買いたかったのですが、ともかく注文を完了したくてそのまま決済してしまいました。今回で支払い方法が登録されたので、次回予約券のGetに焦らずに済みそうです。
通販で購入したものを店頭受け取りにもできるようですが、カヌレは冷凍状態でのお渡しになるとのことでした。
デメリット→送料がお高い
結論!「Dans la Poche(ダンラポッシュ)」のカヌレは通販が比較的入手しやすい
「Dans la Poche(ダンラポッシュ)」のカヌレが幻になる理由は、ひとえに店主である内藤さんのワンオペであること。手間ひまのかかる焼き方ゆえ、1日に製造できる数が限られてしまいます。
以前から行列問題、買えない問題に対処すべく試行錯誤をされていたようです。その結果、予約券購入してもらい販売。予約券のない方は14時30分以降に並ぶというスタイルに落ち着いている様子。
仕込みにも2日かかるということなので、それなりの覚悟がないと購入できそうにありません。どうしても食べたいという方は、通販がもっとも入手しやすい方法なのではないでしょうか。
ぜひ、アラームをセットして、ログインした状態でカートオープンをお待ちくださいね。
「ダンラポッシュ」店舗情報
カヌレ専門店 Dans la Poche(ダンラポッシュ)は学芸大学と祐天寺の間(いずれも徒歩約11~12分)です↓