【目黒区】チーム防災めぐろ主催で「風水害24体験会」が2月19日(日)に開催されました
毎年のように起こる自然災害。地球温暖化に伴い、その被害はより大きく、広範囲になってきていると感じませんか?
今回は、地元目黒区の有志で立ち上げ、活動を続けている「チーム防災めぐろ」主催で2023年2月19日(日)に実施された鷹番1・2丁目町会協力のもと開催された「風水害24」体験会の様子をご紹介します。
目黒川は船入場や荏原調整池が出来たおかげで、台風で水位が上がっても氾濫しにくくなりました。とはいえ、何が起きるかわからないのが自然災害。
今回の体験会の様子をご紹介することで、日頃からの備えのヒントになれば幸いです。
「風水害24」とは?シミュレーションゲームを楽しみながら防災力が身に付く防災教材
今回のイベントで使われた防災教材「風水害24」とは、NPO法人イシュープラスデザインで開発されたものです。
大規模風水害の接近から直撃・通過までの24時間を、ロールプレイングゲーム形式でリアルに体験。風水害発生時に必要な知識を学び、適切な判断や行動ができるような、風水害リテラシーを高めるプログラム(参照元:NPO法人イシュープラスデザインホームページより)
ゲームの内容は以下のようなものです。
- ある町を舞台にそこの住人になり切ってプレイ
- 超大型台風が町を襲い、刻々と変化する様子を臨場感あふれるニュース映像として体験
- ゲーム内では命を守るためのアクションを1つ選択、考える時間は1分(これを10回繰り返す)
- 選択した行動によりライフポイント数が減り、24時間後の生死や負傷が決定
ゲーム終了まで、無事に生き残れるかどうかが判定されます。
「風水害24」を各町会で実施するメリットは?コミュニケーションの活性化と活きた防災力の向上
「風水害24」は各町会の公民館や地区センターなどで、5名~30名での体験が可能。同じ町内で暮らす仲間同士で協働し、自分の命を守る行動、地域全体で死者が出ないことを目指すゲームなので、自然にコミュニケーションが生まれます。
ゲームを通じ、学んだ教訓を参加者同士で共有し、それぞれの場面で必要な知識や行動を振り返る。実体験さながらの気づきや学びが得られるのが大きな特徴となっています。
和気あいあいと、しかし、緊迫感をもって実施された「風水害24」体験会
チーム防災めぐろ主催で「鷹番住区センター レクリエーションホール」で開催された「風水害24体験会」では、風水害24公認ファシリテーターである沖尚志さんが講師となり実施されました。
NPO法人イシュープラスデザインでは2021年から市民ファシリテーターの養成講座をスタート。消防団や自治会役員、学校の教師、行政職員、企業の防災担当などさまざまな方が認定を受け、それぞれの地元や職場などで活躍されています。
同じ町会に住んでいても顔を合わせたことがないなど、ご近所付き合いが希薄になっている現代。若い世代からシニア世代まで、災害時に助け合いながら正しい行動がとれるかどうかを一緒に考えていく貴重な機会となりました。
短い時間の中で瞬時に判断して行動する。頭ではわかっていても、実際にその場面に直面し、テキパキと行動できるとは限りません。
目黒区のハザードマップを見ると、鷹番地区は目黒区の中では比較的風水害のリスクが少ない地区ではありますが、参加された皆さんからは、「体験会を通して気付きを得られた」という感想も聞かれ、とても貴重な学びの場となったようです。
災害が起きた場合、行政だけに頼っていては生き延びることはできません。「自助・共助」が鍵となります。
講義を一方的に聞くだけ、とりあえず避難訓練を実施する、という受け身の姿勢だけでは学べない、活きた体験となる「風水害24」。
簡易版の動画がありますので、ぜひチェックしてみてください。皆さんの町内会でもぜひ実施してみてはいかがでしょうか。
コロナ禍で集まるのが不安という場合は、オンラインを使った実施も可能です。開催を希望する場合は、チーム防災めぐろまでお気軽にご相談ください。
チーム防災めぐろでは今後、「マンション防災講座」「防災ポーチづくりワークショップ」「炊き出し」「ペット防災」を予定されているそうです。詳細が決まりましたら、またこちらでお知らせしますね。
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