【目黒区】自由が丘に誕生したとんかつ酒場「食事処 GOEN(ごえん)」、驚くほどジューシーで旨味たっぷりのLYB豚(るいびぶた)とんかつに感動
自由が丘のカトレア通りとヒルサイド通りがクロスする場所にあるルシェルブルビル2階に、2025年5月1日(木)グランドオープンした「食事処 GOEN(ごえん)」。昼はこだわりのとんかつ御膳を、夜はとんかつと創作料理をお酒とともに楽しめるお食事処として注目を集めています。
今回はメディア向けに5月14日(水)開催された試食会に参加してきましたので、さっそくご紹介していきましょう。
「令和の虎」で独立開業資金を見事勝ち取った「食事処 GOEN(ごえん)」
まずは「食事処 GOEN」のオーナー・横瀬純也さんから開業までのいきさつや、お店への想いをうかがいました。
横瀬さんは山梨県出身、アパレル系のデザイナーを目指していたそうです。しかし大学時代に焼き鳥店のアルバイトを始め、飲食店の面白さに気が付いたとのこと。
そこから飲食店への就職を目指し、卒業後はとんかつ専門店「とんかつ新宿さぼてん」を運営する株式会社グリーンハウスフーズに入社してキャリアを積みました。

横瀬純一さん
横瀬さんの夢は30歳で独立開業、ということで、27歳の時に自分のブランドを立ち上げます。祐天寺・三軒茶屋・神泉で間借り営業しながらこだわりのとんかつを提供。
夜間は学芸大学駅近くにある居酒屋「びゃく」で研鑽を積みながら開業資金を貯めました。
そして2024年10月にYouTubeで配信されているリアリティ番組「令和の虎」に出演。「とんかつが名物の食材にこだわった居酒屋以上、割烹未満のお店を作りたい」とプレゼンし、見事独立開業資金を獲得したというわけです。
「令和の虎」でプレゼンし、絶賛されたのが「LYB豚(るいびぶた)とじないかつ丼」。かつ丼といえば揚げたとんかつをたまごでとじて、ご飯に乗っけるのが一般的です。
ふわとろに仕上げた卵と、とんかつの衣のサクサク感が織りなす“ダブル食感”が、話題性・満足度を爆上げし、好評価につながりました。
「食事処 GOEN」では希少なブランド豚「LYB豚(るいびぶた)」「富士デュロック」を使用した極上とんかつを提供
「食事処 GOEN」のとんかつには、富士農場サービスの「LYB豚」、「富士デュロック」を使用しているのが特徴です。それぞれの特徴をご紹介していきましょう(参照元:株式会社ローカルブランディング ルイビ豚 オンラインショップHPより)。
「LYB豚」とは?
味の良い豚の古代原種、ランドレース(L)・中ヨークシャー(Y)・バークシャー(B)の3種を掛け合わせた新たな銘柄豚のこと。それぞれの頭文字を取ってLYB(るいび)と名付けられています。
- ランドレース:大型種で赤身が多い
- 中ヨークシャー:日本では7頭まで減り一時は絶滅寸前に。赤身繊維のきめ細やかさ、脂身の融点の低さなど、旨味や食感に優れる中型種
- バークシャー:純粋バークシャーのみ黒豚と表記できる。食感の良さと濃厚な旨味が特徴の中型種。
日本の約8割が三元豚(ランドレース・大ヨークシャー・デュロックの3品種を掛け合わせたもので、1代限りの交配豚)だといわれています。三元豚の脂融点は約38度に対し、LYB豚の融点は32.5度(人の体温以下)と低いのが大きな特徴。
口の中に入った瞬間にしっとりとした旨味と甘味がとろけ、しつこくなく軽いので脂身が苦手という方でもまったく気にならないといいます。赤身の繊維はきめ細かく柔らかく、どんなお料理でも肉のおいしさを存分に堪能できるそうです。
しかしながらLYB豚は長い時間をかけて安全でおいしい豚を作り出すために、年間1,000頭のみ生産。それゆえお店に卸してもらうまでには大変な困難を極めたそうです。
何度も何度も問い合わせてLYB豚の製造を取り扱っている人に会い、ようやくつながった縁で卸してもらえることになったとのこと。横瀬さんの情熱ととんかつへのこだわりが繋いだまさに「GOEN(ごえん)」だったというわけです。
「富士デュロック」とは?
「富士デュロック」は“デュロック”種という単一原種のお肉です。アメリカ・ニュージャージー州が原産のデュロックと、ニューヨーク州原産のジャージーレッドと呼ばれる豚を交配して誕生。
赤身肉と脂肪がバランスよく入り、霜降り状のマーブル模様が特徴。肉質はやわらかくジューシーで、甘味のある脂身、とろけるような食感が楽しめます。
繁殖力がやや低いため、純粋なデュロック種は大変希少。一般流通することは少ないそうです。
「食事処 GOEN」の看板メニューを試食させていただきました

試食したメニュー(フルポーション)
それではさっそく、LYB豚のロースかつ、ひれかつを試食させていただきました。さらに夜の居酒屋営業で楽しめる自慢のメニューもご提供いただきましたので、合わせてご紹介しましょう。
お通しのキャベツ&宇和島檸檬サワー
脂っこいお食事や肉料理にはやっぱりキャベツ。刻みみょうがやシソをバランスよくブレンドしていて、口の中がさっぱりすると同時に、爽やかな香りも。
お店オリジナルのしそドレッシングでいただきました。
試食会では飲み物として「宇和島檸檬サワー」「綱島サワー~綱島発祥大葉ピクルス~」「ルイボスティー」を提供。綱島サワーと迷いましたが、「宇和島檸檬サワー」をいただきました。
宇和島檸檬は愛媛県宇和島で栽培されたもの。海からの潮風や太陽の光をたっぷり浴びて育てられたレモンで、風味がよく、フレッシュで甘さもある香り、そして酸味がバランスよく揚げ物に良く合いそうです。
ミコト屋さんの新鮮野菜を使ったあて3種

ミコト屋さんの新鮮野菜を使ったあて3種(試食用)
続いて試食させていただいたのは「ミコト屋さんの新鮮野菜を使ったあて3種」です。
「青果ミコト屋」はキャンピングカーを使って農地巡礼の旅をしながら、確かな野菜をセレクトして取り扱っている移動式の八百屋さん。素材を活かしたフレッシュジュースやフードなどの販売やフェス・イベントなども開催されています。
夜の居酒屋営業ではこのミコト屋さんの個性派野菜を使用し、ここでしか味わえない創作アテを提供しているそうです。今回の試食会では以下の3種をご提供くださいました。
ごぼう クレソン 胡麻和え

ごぼう クレソン 胡麻和え(試食用)
春と秋に旬を迎えるごぼう。春に収穫される新ごぼうはやわらかくみずみずしく、生でも食べられるぐらいです。
クレソンも春がメインで特に露地栽培では最もおいしい時期。ゴマの香り豊かに仕上がっており、春らしい味覚を楽しめました。
フルーツトマト 紅心大根 土佐酢漬け

フルーツトマト 紅心大根 土佐酢漬け(試食用)
冬から春にかけてが旬のフルーツトマト。特に2月~5月は糖度も高く、おいしい時期です。
甘味と辛味のバランスが良い紅心大根。どちらも鰹節の風味や旨味が感じられる土佐酢でまろやかな仕上がりです。
野菜本来のおいしさや香りを良く引き出しており、「生トマトの青臭さが苦手」な方でも楽しめるおいしさなのではないでしょうか。
スナップエンドウ塩ゆで~明太黄味酢~

スナップエンドウ塩ゆで 明太黄味酢(試食用)
スナップエンドウは4月~5月が最もおいしい時期とされている春野菜の代表選手。このまま頂いても美味でしたが、明太黄味酢に和えていただくと、また違った魅力を感じます。
黄味酢でほんのり甘くまろやかな味わいに変化。ピリッとした明太子との相性も抜群でした。
静岡県産LYB豚のロースかつ、ひれかつ
いよいよ真打登場。LYB豚のひれかつとロースかつを試食します。

ヒマラヤのピンク岩塩

トリュフ塩

オリジナルソース
食べ方はヒマラヤのピンク岩塩、トリュフ塩、LYB豚との相性を考え抜いたオリジナルソースで楽しめます。
LYB豚のひれかつ

LYB豚のひれかつ(試食用)
豚のひれ肉は1頭からわずかしか取れない希少部位。脂肪が少なく、肉質が非常にやわらかく、きめ細かいことが特徴です。
「食事処 GOEN」では希少なLYB豚のさらに希少なひれ肉を使っています。とろけるようなやわらかさと上品な脂の甘さを持つLYB豚を、細かめのパン粉を使った衣でくるみ、ラード100%の脂で二度揚げして提供しています。
外側サクサク、中は驚くほどジューシーでした。豚肉の旨味がギュッと濃縮され、繊維のきめ細やかさ、脂身の甘さ、口の中ですーっとほどけていくような味わいです。
特にピンク岩塩でいただくのがとても気に入りました。豚の甘味がより引き立つように感じます。
そえられていたすだちで途中、味変も楽しみました。
LYB豚のロースかつ
続いてLYB豚のロースかつをいただきます。とんかつといえばやっぱりロース肉がよい、という方も多いのではないでしょうか。
赤身と脂身のバランスが良く、やわらかさ、きめ細かさも特徴的。ひれ肉と並ぶ高級部位として親しまれています。
しっとりとして、コクがある部位。オリジナルソースとの相性もばっちりで、脂のコクが楽しめました。
注文が入ってから炊き上げる土鍋ご飯
ご飯は注文が入ってから土鍋で炊き上げるので、お米の粒が1つひとつ立ったツヤツヤのご飯がいただけます。
お米はとんかつと相性が良い山形県産つや姫。ご飯だけでも1杯いけちゃうぐらい、おいしい炊きあがりでした。
とんかつ店でのキャリア、居酒屋「びゃく」でのキャリアを存分に活かしたメニュー構成と内容は、とんかつ好きにはもちろん、お酒を楽しむひと時もきっと満足させてくれるはず。
自由が丘周辺にとんかつ専門店、かつ、居酒屋使いもできるお店はあまりないので、魅力的だと思います。
「食事処 GOEN」のメニュー
とんかつ御膳は静岡県ルイビ豚のロースかつ御膳、ひれかつ御膳、あい盛御膳、海鮮盛り御膳があります。また、「令和の虎」で絶賛された「とじないかつ丼」も食べられます。
お昼限定で富士デュロックのロースかつ御膳、ひれかつ御膳、あい盛御膳、海鮮盛り御膳、とじないかつ丼を用意。
とんかつで使用する豚の生姜焼き、野菜たっぷりのキーマカレー、大山胸鶏チキンかつ御膳、季節限定御膳なども用意されています。

お酒のラインナップも充実
ビールやサワー、焼酎、日本酒など居酒屋らしいお酒を取り入れつつも、こだわりのある銘柄やクラフトジン、ワイン、ウイスキーなど幅広くラインナップ。

ドリンクメニュー
どれもとんかつとの相性を考えたセレクトとなっています。

夜のフードメニュー
フードメニューは肉・魚とバランスよく、旬のお野菜のおいしさをしっかりと引き出したものがいろいろ楽しめるようになっています。
食事だけでもよし、お酒を楽しむ居酒屋使いもでき、まさに「とんかつ酒場」というネーミングがぴったりな「食事処 GOEN」。自由が丘という街に寄り添いながら「人とのGOENを最幸な時間に」というコンセプトのもと、おいしい時間を提供してくれることでしょう。
皆さんもぜひ1度、足を運んでみてはいかがでしょうか。LYB豚のおいしさに魅了されること間違いなしですよ。
■取材協力
食事処 GOEN(株式会社Gardenia)
↓「食事処 GOEN」がある場所はこちらになります。