【目黒区】目黒区美術館コレクション展 新収蔵品を中心に+清原啓子の銅版画が11月16日(日)まで開催中

目黒区美術館

目黒川沿いにある目黒区民センターに隣接する目黒区美術館で、2025年11月16日(日)まで、「目黒区美術館コレクション展  新収蔵品を中心に+清原啓子の銅版画」を開催中です。

10月12日(日)に行われた「目黒区民まつり」開催時は観覧無料でしたので、併せて来館された方も多かったのではないでしょうか。

目黒区民まつり2025

目黒区民まつり2025

今回は2023年(令和5年)に新しく所蔵された多和圭三さん寺崎百合子さん村上友晴さんの作品を中心に、現代美術のコレクションを紹介。さらに特集展示として、目黒区美術館が開館した1987年(昭和62年)に若くして亡くなった銅板画家・清原啓子さんの作品を取り上げています。

「目黒区美術館コレクション展  新収蔵品を中心に+清原啓子の銅版画」の概要

日本の近現代美術を中心に多様な展覧会を開催している「目黒区美術館」。毎年行っているコレクション展(所蔵作品展)は、様々なテーマで収蔵品を紹介するとともに、来館者と美術作品の新鮮な出会いの場となることを目指して企画されています。

今回は新しく所蔵された多和さん、寺崎さん、村上さんの作品を空間分けて展示するなど、厳選した現代美術のコレクションを紹介。

また、「目黒区美術館」のコレクションから草間彌生さんの立体作品、香取正彦さんや安原喜明さんの工芸作品なども展示します。 下写真の赤いアクリルの抽象絵画とオブジェの「鏡の部屋」は草間彌生さんの作品です。

赤いアクリルの抽象絵画とオブジェの「鏡の部屋」は草間彌生作品

(画像提供:永井雅人さん)

オブジェ「鏡の部屋」はぜひ「窓穴から中を覗いてみて欲しい」と永井さん。覗くと作家の心に浮かんだ「永遠の愛」の光景が広がっていることを体感できるそうですよ。

特集展示としては、31歳の若さで急逝した銅版画家・清原啓子の作品を取り上げています。

清原啓子さんの希少な版画が一堂に会する

夭折の銅版画家として伝説的に語られる清原さんは1955年生まれ。多摩美術大学で版画コースに進み、深沢幸雄さん、渡辺達正さんに銅版画を学びました。

久生十蘭、澁澤龍彦、三島由紀夫など、幻想性、耽美性、神秘性に富む作家を敬愛した清原さんは、物語性にこだわり、濃密にして清麗な世界を表現。清原さんにとってのモティーフは自身の夢の集積と凝縮であると言います(引用元:目黒区美術館ホームページより)。

早くから才能を開花させ、将来を嘱望されながらも夭逝した銅版画家

銅板画は清原啓子さんの作品(画像提供:永井雅人さん)

極めて精緻な作風のため年に数点しか制作されず、学生時代も含めた版画家としての約10年の活動の中で、遺された作品は僅か30点です。

清原啓子さんの作品

(画像提供:永井雅人さん)

「目黒区美術館」では作家没後の後刷り25点を収蔵していますが、清原さんの生誕70年である今年、館外コレクション等からの貴重な銅版画作品をあわせ全30点を一堂に展示する大変希少な機会となっています。

清原啓子さんの作品が一堂に会する貴重な機会

(画像提供:永井雅人さん)

また、版画と同じ構図で描かれた鉛筆画や版画の試し刷り、版画の原版など貴重な関連資料も展示。ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

また、情報を提供してくださった版画家・美術家の永井雅人さんがYouTubeで清原啓子さんについて紹介されていますので、こちらも併せてご覧ください。

永井雅人さん、情報提供ありがとうございました!

▼「目黒区美術館コレクション展  新収蔵品を中心に+清原啓子の銅版画」開催概要

【開催日時】2025年10月11日(土)~2025年11月16日(日)
10時~18時(入館は17時30分まで)
*月曜休館(11月3日(月祝)は開館、11月4日(火)は休館)
【観覧料】一般700円、大高生・65歳以上550円、中学生以下無料
※20名以上の団体で割引あり
※目黒区在住、在勤、在学の方は、受付で証明書類を提示すると11月15日(土)は開館記念日のため無料、その他の日は団体料金になります。
詳しくはこちら≫

目黒区美術館 コレクション展の概要

目黒区美術館の場所はこちらになります

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