【目黒区】山陰の食を楽しめるアンテナショップ「出雲しめなわや」が中目黒に12月6日(土)グランドオープン

中目黒に島根県・鳥取県地域に特化した山陰アンテナショップ「出雲しめなわや 中目黒店」が、2025年12月6日(土)にグランドオープンしました。手がけるのは松江市にある中浦食品株式会社です。

「飯南町大しめなわ館」による本格しめ縄
店内正面には出雲大社神楽殿の“大しめ縄”を手がける「飯南町大しめなわ館」による本格しめ縄を設置。出雲そば、宍道湖産しじみ、地酒や和菓子など、島根・鳥取の特産品と“物語”を取り揃え、関東初のブランド拠点として展開しています。
12月10日(水)に取材させていただきましたので、さっそくその品揃えや魅力をご紹介していきましょう。
「出雲しめなわや 中目黒店」は出雲大社神門通り本店、KITTE大阪店に続く3号店
「出雲しめなわや」は出雲大社からほど近い「神門通りAel」の1階に本店(大社店)があります。オープンは2024年6月。

(画像提供:中浦食品株式会社)
ロゴは日本神話「因幡の白うさぎ」をモチーフにした“ゆるうさぎ”としめ縄を組み合わせた親しみやすいデザインで、縁結びの文化を表現しています。
続いて2024年7月にオープンしたKITTE大阪店は、JR大阪駅直結とアクセス抜群。多くのお客様が来店する人気店となっています。

今回オープンした中目黒店では首都圏のライフスタイルに寄り添った新商品や企画イベントを順次展開。「山陰から東京へ、そして世界へ—ご縁をつなぐ場所」をテーマに演出したお店となっています。
「出雲しめなわや 中目黒店」でイチオシなのは?

中目黒店はまだオープンしたばかり、ということでおススメの商品などを中浦食品の宇佐美さんに伺ってみました。
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」のワンシーンで注目を集めている「しじみ汁」

中浦食品がある松江市は、NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の舞台として今注目を集めています。松江の特産品といえば宍道湖(しんじこ)のヤマトシジミ。
2025年9月に松江しんじ湖温泉に宿泊した際、しじみ漁をする船をたくさんお見掛けしました。
「ばけばけ」で「しじみ汁」を朝飲むシーンが印象に残ったらしく、購入する方が意外に多いとか。年末年始でちょっと飲みすぎちゃったな、という翌朝にしじみ汁、しみわたりますね。
やっぱり年末で年越しだしということで「出雲そば」

日本三大そばの1つ、といわれているのが出雲そば。朱塗りの丸い器に盛られた出雲の”割子そば”は、一段ずつつゆをかけて食べ終えたら下の段につゆを移して…という食べ方で有名ですね。

「出雲 八雲そば」の割子そば(2022年10月撮影)
挽きぐるみ製法でつくる出雲そばはそばの香りが高く、風味豊かでコシのある麺が特徴。こちらも注目度満点の商品となっているそうです。
島根の魅力的なお酒

島根といえば「ヤマタノオロチ伝説」が有名。一つの身体に頭と尾が8つもある怪物でスサノオノミコトが酒で酔わせて退治したという伝説が残っています。
この時飲ませたのが「八塩折(やしおり)の酒」。古来から酒造りの技術が島根にあり、「日本酒発祥の地」とも呼ばれているとか(参照元:出雲観光協会ホームページより)。
島根県には出雲杜氏と岩見杜氏、2つの当時集団があり、出雲杜氏の造る酒は酸度が高く、アミノ酸由来のうま味や甘味、渋み、苦味などがバランスよく混ざり合ったどっしりとした味わいが特徴の一つ。
最近ではその酒質を継承しつつ、口当たりのよいスッキリと端麗な味わいのお酒も増えているそうです。
取材では特別に3種類の日本酒を試飲させていただきました。
田部竹下酒造「理八」

「理八」純米吟醸
宇佐美さんイチオシがこの田部竹下酒造の「理八」。たたら製鉄などを家業としていた田部家が、第74代内閣総理大臣を務めた故・竹下登さんのご実家に日本酒の醸造を譲渡し、その後再び引き継いで2022年に株式会社田部竹下酒造を設立しました。
新進気鋭の濱崎良太さんを杜氏に迎え、2023年に生み出されたのがこの「理八」です。旧蔵・竹下本店の初代蔵元の理八さんからその名前を付けました。
雲南市を流れる清流の伏流水を使い、酵母901号を使って醸し出された「理八」は、マスカットのような香り、パイナップルやグレープフルーツのようなトロピカルなトーンもあり、軽やかでクリアな味わいに仕上がっています。

お酒が苦手という方でも飲みやすく、イタリア料理などにも合いそうな爽やかさでした。醸造数と取り扱っている酒屋さんが少ないようで、なかなか手に入りにくいようです。
お正月用に購入して帰りました!
李白酒造「やまたのおろち」

李白酒造「やまたのおろち」特別純米酒
続いてご紹介するのは李白酒造の「やまたのおろち」です。伝説の「八塩折の酒」を再現して造られました。スッキリとした辛さと旨味のバランスが良く、冬は少しぬる燗にするとより香りが引き立つ気がします。
李白酒造は松江市にある1882年創業の老舗酒造。日本酒を愛した元首相の若槻礼次郎さんが命名したそうです。
米田酒造「豊の秋」

「豊の秋」純米酒
1896年から松江市で酒造りを続けている米田酒造を代表する銘柄「豊の秋」。ふっくらやわらかいお米の旨味、芳醇でまろやかな香りが楽しめる辛口のお酒です。
出雲地方に太古から伝わる「地伝酒」というものがあり、昭和18年頃まで造られていたとのこと。米田酒造で平成2年に復刻し、調味料として引っ張りだこなのだそうです。
こちらもなかなか気になりますね。

「出雲しめなわや 中目黒店」では店内で有料試飲ができますので、ぜひ好みの1本を見つけてみてはいかがでしょうか。
お酒のおつまみに「甘えび姿焼き」「赤てんぷら」などがおススメ

2025年9月に島根・鳥取周遊旅行を楽しんだ際、観光列車「あめつち」に乗車。その車内で購入して虜になってしまったのが「甘えび姿焼き」です。

「あめつち」車内で食べた甘えび姿焼き(2025年9月撮影)
また、出雲空港でフライト時間までの待ち時間に食べた「赤てんぷら」がおいしくて、今回も購入して帰りました。

「赤てんぷら」は、魚のすり身に唐辛子と食紅を練り込み、パン粉をまぶしてあげた浜田市発祥のピリ辛さつま揚げです。もう1つ、島根を代表する練り物として「あごのやき」もおススメ。

あごのやき
皆さんもぜひ食べてみてくださいね。
甘党な方には「出雲ぜんざい」

実は出雲、「ぜんざい」の発祥の地といわれているそうです。出雲大社の「神在祭」でふるまわれた「神在餅(じんざいもち)」が訛ってぜんざいになった…といわれているとか。
「出雲ぜんざい」は汁が多めで上品な甘味、小豆の粒の食感がしっかりしているなどの特徴があります。

出雲ぜんざい(2017年3月撮影)
お餅は紅白(白玉の場合も)で、縁起良さも感じさせるのが特徴。この他、島根・鳥取のスイーツも幅広くラインナップしていました。

すぐ身近に山陰のおいしいものを購入できるアンテナショップが誕生してちょっとワクワク。鳥取・大山PAで人気No.1の「大山(だいせん)ソフトクリーム」も食べることができます。

旅気分でぜひのぞいてみてはいかがでしょうか。
■取材協力
↓「出雲しめなわや 中目黒店」の場所はこちらになります。





