【目黒区】東部地区の足として活躍中の「さんまバス」に乗ってでかけてみよう。実は車内でスマホも充電できちゃうんです
最近、中目黒やJR目黒駅周辺で見かけることが増えてきた紫色のバス。こちら、目黒区が東部地区の地域交通として2024年3月26日(火)から実証運行を開始しているコミュニティバス「さんまバス」です。
車体は目黒区の紋章色(江戸紫)に、落語「目黒のさんま」でおなじみのさんま柄をあしらったかわいらしいラッピング。運行事業者は東急バスです。
現在、3台の「さんまバス」が走っており、公共の交通機関を利用しにくい目黒三田通りを中心に地域の足として活躍中です。今回はこの「さんまバス」についてご紹介したいと思います。
目黒区総合庁舎からJR目黒駅を結ぶ「さんまバス」
「さんまバス」は目黒区総合庁舎からJR目黒駅までの間、14ヶ所のバス停を結ぶルートを運行しています。経由地は以下の通り。
目黒区総合庁舎==目黒区総合庁舎前(既存バス停)==正覚寺(既存バス停)==東京共済病院==中目黒スクエア前==中里橋(既存バス停)==茶屋坂(既存バス停)==恵比寿南一公園前==厚生中央病院前==恵比寿ガーデンプレイス南==三田1丁目==目黒三田会館前==目黒1丁目==目黒駅前(既存バス停)
目黒駅前(既存バス停)==三田公園前==厚生中央病院前==恵比寿ガーデンプレイス南==三田1丁目==茶屋坂(既存バス停)==田道ふれあい館前==なかめ公園橋前==東京共済病院==中目黒スクエア前==東京共済病院前(既存バス停)==目黒区総合庁舎前(既存バス停)==目黒区総合庁舎
※上囲み内の太字は往路・復路どちらかしか停まらないバス停
※一部バス停で乗換えができるので、1日に何度もバスを利用する人は東急バス1日乗車券を利用すればお得です。
目黒区では過去にも目黒三田通りを中心としたバスの運行について検討をしたことがあるそうです。ただその時は実現に至らず。
今回は目黒三田町会を中心に検討を進めて「さんまバス」の実証運行を実現することができたとのことです。
さんまバス時刻表はこちら≫
さんまバスの運行ルートはこちら≫
目黒区らしさを詰め込んだ「さんまバス」
「さんまバス」は東部地区地域交通バスの愛称。運行ルートに落語「目黒のさんま」の舞台となる茶屋坂や「目黒のさんま祭」が開催される田道エリアを走ることから、そう名付けられたそうです。
車体の色、江戸紫は目黒区の紋章のカラー。紋章は目黒町がまだ目黒村だった1919年(大正8年)頃、目黒村役場の関係者によってつくられたものです。形は、目黒村の「目」の字を図案化したものだといわれているとか・・・。
そして車体にあしらわれている図柄は「さんま」。後部タイヤの上にひときわ大きなさんまが描かれているのでぜひチェックしてみてくださいね。
バスの方向幕などにもさんまが現れるのでこちらも要チェックです。
「さんまバス」はバス車内でスマホも充電できちゃう小型EVバス
「さんまバス」はビーワイディージャパン株式会社の小型電気(EV)バスを導入。コンパクトなボディで低床構造(ノンステップバス認証取得)なため、乗り降りしやすく、1回の充電で約210㎞走行可能です。
しかもこの「さんまバス」、バス車内で充電できちゃうんです。
移動中にちょっとスマホの充電が危ない、という時に気軽に利用してみてくださいね。
「さんまバス」本格運行のため、ふるさと納税ポータルサイトから支援が可能
「さんまバス」は現在、実証運行中。最大3年間の間に本格運行への移行や廃止を含めた見直しについて判断するそうです。
「地域交通を守り、育てていただく」支援として、ふるさと納税ポータルサイト経由でどなたでも寄付を行うことができます。以下のポータルサイトから、寄付金の使い道の中から「さんまバスを守り、育てたい!」を選択してください。
5,000円以上の寄付をされた方向けに、車体ラッピングやバス停のロゴマークを使用したコースターやステッカー、さんまバスペーパークラフトプルバックカーの記念品をプレゼント。
※記念品がなくなり次第、贈呈を終了する場合があります。
路線バスの運転手さん不足で既存のルートが廃止になったり、運行本数が減便されるなど、公共交通機関を取り巻く環境は厳しい状況を迎えつつあります。
坂が多い目黒区。年齢を重ねて免許を返納するなど、生活に不便さを感じている住民の方もいらっしゃることでしょう。
そんな時、通院やお出かけに気軽に利用できるコミュニティバスは大切な存在。イベント会場(田道ふれあい館やFUNAIRIBAなど)への移動や人気観光スポット(正覚寺や恵比寿ガーデンプレイスなど)も結ぶ運行ルートですので、ぜひみんなで応援したいものですね。
目黒区報「MEGURO+」で「さんまバス」の運行ルート情報を紹介していますので、こちらを参考に近いうちにプチ観光旅行を楽しんでみたいと思います。
■取材協力