【目黒区】不動前にある「たこ薬師 成就院」は病を癒し、福を吸い寄せると評判のお寺
不老山薬師寺 成就院は天台宗のお寺。三匹のタコに支えられた薬師如来像がご本尊であることから、通称たこ薬師とも呼ばれいます。
最寄り駅はJR山手線・目黒駅から徒歩約10分、東急目黒線・不動前駅から徒歩約7分。目黒不動尊に向かう途中にあるので、一緒にお参りするのがおススメです。
このところちょっとツイていないことが続いたので、ぜひお参りして福を呼び寄せてみたいと思います!
お寺の開基は慈覚大師 円仁(じかくだいし えんにん)
慈覚大師 円仁は現在の栃木県出身。平安初期に唐へ渡り、仏教を日本へ伝えた最澄や空海などとともに“入唐八家”と呼ばれている僧の1人です。若い頃から眼病を患い、40歳の時に自ら薬師様の像を刻んで肌身離さず持ち歩いていたそう。
遣唐使とともに唐へ渡った慈覚大師。長く厳しい修行ののち、日本に戻ることになったのですが、海が大変荒れて危険な状況に。この時、肌身離さず持ち歩いてきた薬師像を海神に捧げたところ、無事日本へたどり着くことができたといいます。
その後、肥前の松浦(長崎県)に立ち寄った際、海神に捧げた薬師如来像が蛸に乗って戻ってきたとのこと。その蛸に乗っているお姿を霊木に刻み、戻ってきた如来像を胎内に秘仏として納め、蛸薬師如来として目黒の地へ納めたのがお寺の始まりだそうです。
ご本尊は毎年、縁日である1月8日に御開帳され、直接拝むことができますよ。
医薬の仏様として古くから信仰を集めてる薬師如来
薬師如来が立てられた十二の誓いの中に「すべての人の生まれつきの生涯や病気を無くす」「すべての人の病を除き窮乏から救う」というものがあります。このため、病気にかかった時は、薬師如来にお願いし、快復できるよう祈願するとよいと、古くから伝えられてきました。
こちらの薬師如来様も「疾病除の仏」として、がん封じやアトピーなどの難病を癒してくれることを願い、訪れる方が大勢いらっしゃるとか。
一時は衰退してしまったこともあったたこ薬師・成就院でしたが、三大将軍徳川家光公が再興。その際に徳川ゆかりの秋葉大権現(火伏の神様として有名)を勧請しました。
信じて願えばきっとご利益あり!?「おなで石」
こちらのお寺、信じて願えば何でも治る“おなで石”というものがあります。ご住職秘伝だそうで、江戸時代から有名だとか。
幕府の老中である松平定信が自分の著書「花月草紙」の中で、このおなで石をつかったところ、イボがぽろりととれたことを驚きと共に綴っています。
皮膚病で悩んでいらっしゃる方、ぜひ「おなで石」を授与していただいてはいかがでしょうか。
「たこ=多幸」を吸い寄せる!出世や開運にもご利益あり
たこは多幸に通じるとされ、昔から「ありがたや福をすいよせるたこ薬師」といわれてきました。
日本の神様・仏様はどうやらダジャレがお好きなようで、他にも日枝神社の神猿(通称:まさるくん)は“魔がさる”、神田須田町の柳森神社のおたぬき様は“他を抜く”ということで厄除けや開運にご利益があるとか。
ちょっと運が下向いている気がする、という方にはぜひたこ薬師でお参りしてみてはいかがでしょうか。私もたこ薬師にお参りした後、目黒不動尊へ行き、おみくじを引いたところ、「中吉」。年始に日枝神社で引いたおみくじが「末吉」だったのでグレードアップ!?
信じて精進すれば、必ず道が開けますよ!皆さんもぜひお参りください。
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