【目黒区】日本三大不動のひとつ「目黒不動尊」に参拝!しだれ梅がきれいでした

日本三大不動のひとつ「目黒不動尊」

目黒不動尊は天台宗のお寺。正式な名称を「泰叡山 瀧泉寺(たいえいざん りゅうせんじ)」といいます。

開基は平安時代(808年)。少年時代の慈覚大師が目黒の地に立ち寄った際に、恐ろしい形相をした神人の夢を見たそうです。目覚めた後、その姿を像に掘り、安置したのが始まりだと伝えられています。

本尊は秘仏として12年に1度、酉年に開帳(御本尊御開扉)。直近では平成29年(2017年)10月22日から29日まで行われました。次回はその12年後、2029年になります。

目黒不動尊は関東最古の不動霊場で、日本三大不動のひとつ

目黒不動尊は関東最古の不動霊場

目黒不動尊は熊本県にある木原不動尊、千葉県にある成田不動尊とともに日本三大不動のひとつといわれています。

江戸時代に、三代将軍徳川家光が鷹狩に訪れた際、かわいがっていた鷹が行方知れずに。不動尊に戻ってくるよう祈願したところ、本堂前の松の木(鷹居の松)に無事戻ってきたという逸話が残されています。

喜んだ家光は焼失していた堂塔を再建するなど、手厚く保護したことから目黒不動尊は参詣行楽地に。門前町も大変賑わったといいます。

当時の様子をわかりやすく展示している中目黒「めぐろ歴史資料館」にもぜひ足を運んでみては?

【目黒区】なぜ目黒は人を惹きつける?「めぐろ歴史資料館」で旧石器時代から近代までの目黒の暮らしをたどる

江戸を守護するため、目黒の他にも五不動安置した家光

徳川家康と天海が風水に基づき、江戸城を守るため、鬼門(北東)にあたる場所へ寛永寺を、裏鬼門(南西)にあたる場所へ増上寺を配置したことは良く知られています。

家光も江戸の町を護るため、目黒以外にも目白・目赤・目青・目黄の五不動を江戸の五街道沿い(水戸街道・日光街道・中山道・甲州街道・東海道)もしくはその近くに安置したそうです。

目白不動尊は金乗院に、目赤不動尊は南谷寺、目青不動尊は教学院、目黄不動尊は最勝寺・永久寺にあります。

目黄不動尊だけは2カ所存在するんですね。

「独鈷(とっこ)の滝」の前にあるお不動様へ水かけは停止中

水かけ不動明王

目黒不動尊正面階段の左手にある「独鈷(とっこ)の滝」。慈覚大師が独鈷を投げたところから湧出したといわれる清水は、旱魃が続いても枯れることなく滾々と湧き続けているといいます。

滝の左手には「水かけ不動明王」を安置。清らかな心身で目黒のお不動様にお参りできるよう、身代わりとして滝に打たれてくれます。普段であればここで独鈷の水を掛けるところですが、新型コロナウイルス感染症予防の観点から、使用禁止になっていました。残念。

ちなみに目黒不動尊にはちょっとユニークな和犬タイプの狛犬が奉納されています。

【目黒区】謎の狛犬がいっぱい!?目黒不動尊の境内は愛嬌たっぷりの和犬タイプや都内最古など、まさに狛犬ワールドでした

水かけ不動明王の周辺にも子育てに疲れた様子の狛犬などがありますので、ぜひ探してみてくださいね。

境内では梅の花が咲き、一足早い春の訪れが感じられました

梅の花が咲く目黒不動尊の境内

お水ではなく、消毒用アルコールでお清めをしてからお参りしました。2月上旬に参拝した日はとても天気が良く、ぽかぽか陽気で、境内に咲く梅の花が一足早い春の訪れを感じさせてくれます。

目黒不動尊の白梅

しだれ梅が青空に映えて美しい。さくらとはまた違った風情がありますね。2月20日の目黒不動尊公式フェイスブックによると、境内は梅から菜の花にバトンタッチしているようです。

おみくじは中吉

おみくじは「中吉」。年始にひいたおみくじは「末吉」だったので、さっそくお不動様のご加護がありました!

目黒不動尊には、さつまいも栽培を広めた蘭学者の青木昆陽氏(甘藷(かんしょ)先生)の墓所があり、毎年10月28日に『甘藷まつり』が開催。

また、毎月28日には『目黒不動尊大縁日』があり、たくさんの屋台が並ぶのでとても賑やかになります。

目黒不動尊へはバスもありますが、電車なら東急目黒線・不動前駅から徒歩約12分と比較的便利。途中、蛸薬師でおなじみの成就院や五百羅漢寺などもあります。

【目黒区】不動前にある「たこ薬師 成就院」は病を癒し、福を吸い寄せると評判のお寺

お散歩気分で出かけてみてはいかがでしょうか。

「目黒不動尊」情報

目黒不動尊

2021/03/03 07:30 2022/06/07 08:36
Chikuwa

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