【目黒区】自由が丘「Azur rose Galerie」で企画展「手のひらの、アオイ月の物語」が8月19日(土)からスタート。翡翠を使ったジュエリーや美しいガラスに心を揺さぶられる夏
「創の実 自由が丘」内にある、現代アート作品を展示・販売するアートセレクトギャラリー「Azur rose Galerie(アズールロゼギャラリー)」。8月の企画展のお知らせです。
【目黒区】東京都チャレンジショップ“創の実”にある「Azur rose Galerie(アズールロゼギャラリー)」を訪問!5月23日(火)からクラウドファンディングもスタートしています
「手のひらの、アオイ月の物語」と題して、アトリエ翠花×松村淳さんのコラボレーションでお届けします。
数千年・数億年かけて生まれる翡翠、その繊細で艶やかな新潟県糸魚川産の宝石を活かしたジュエリーを展開するアトリエ翠花。
たゆた日々の中で、夜のとばりがおりるしめやかな空の移ろいや、木々の揺らめき、風のにおい・・・。幾重にも積層させた小さなガラスに、心象風景をそっと止めるような作品を生み続ける松村淳さん。
今回の企画展では翡翠の奥深い色彩を活かし、月をテーマにしたジュエリーをアトリエ翠花から、松村淳さんの作品からは、夕闇が空を染める情景を新たな色彩で表現した小石シリーズを中心に展示する内容となっています。
新潟県糸魚川で獲れる日本翡翠を活かしたジュエリーを展開する「アトリエ翠花」
「アトリエ翠花(すいか)」は新潟県糸魚川で出会った翡翠に魅せられ、こだわりのアクセサリー制作活動を行っています。2021年に糸魚川翡翠をモチーフにしたジュエリーブランド「UMI」をスタート。
さらに翡翠をもっと気軽に、身近に愉しんでいただけるよう「和翡翠シリーズ」アクセサリーを展開しています。
翡翠は中国や中南米で人気が高い宝石の一つ。古代日本では最も珍重され、飛鳥時代に起きた乙巳の変(いっしのへん)で中大兄皇子・中臣鎌足らに暗殺された蘇我氏が翡翠の加工を独占していました。
翡翠は、火成岩や堆積岩が地下深くで熱や圧力を受けて変化して作られた変成岩の一つでです。しかし、どのような条件下で翡翠の輝石岩が生まれるのかはまだよくわかっていません。
翡翠は考古学的にも重要であり、日本のような沈み込み帯のみでできる「日本ならではの」石ということで、地質学的にも重要なもの。2016年9月24日日本鉱物科学会が「国石」に選定しています(参照元:フォッサ マグナミュージアムホームページ)。
一般的に翡翠と聞くと緑色を思い浮かべますが、実際は薄紫(ラベンダー)、青、黄、赤、白、黒色などのバリエーションがあり、多彩です。
蘇我本宗家の滅亡とともに歴史の表舞台から一度は姿を消してしまった翡翠。希少な日本産宝石の神秘的な輝きや歴史に埋もれてしまった物語、伝統工芸品を加工する職人の技術力などを今に伝えてたいと、制作を続けているのが「アトリエ翠花」です。
建築用の板ガラスに、美しい風景や色などを閉じ込めたオブジェ作品を生み出すアーティスト、松村淳さん
千葉県生まれの松村淳さんは、多摩美術大学 美術学部工芸学科ガラスプログラム卒業後、青森県深浦町「白神ガラス工房」に勤務。現在は新潟県で制作活動を行っています。
建築用の板ガラスに着彩を施し、積層させたオブジェ作品を中心に制作しているアーティストです。
静かな夜の月明かりや木々の落とす影のかたち、季節が変わったときの風の匂い。日々を過ごす中で微かに揺れる心の感覚を、ガラスにそっと留めておくように描いています。
松村さんの感性で透明なガラスに命が吹き込まれ、優しい風景や輝きを放つ作品は、どこか懐かしく愛おしい特別な瞬間を思い起こさせてくれるようです。
「アトリエ翠花」と松村淳さんの小さいながらも美しく、深い輝きを内包した世界にぜひ、触れてみてはいかがでしょうか。
【開催日】2023年8月19日(土)~27日(日)
月・木は11時~17時、金土日は11時~19時(企画展開催中のみ)、火水休み
【開催場所】アズールロゼギャラリー(創の実内)
■情報提供
アズールロゼギャラリー
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