【目黒区】2021年の目黒大鳥神社“酉の市”は11月9日(火)・21日(日)の二の酉まで!酉の日限定の“熊手守り・御朱印”を頂いてきました
目黒最古の祈願所として信仰を集める大鳥神社、宮司の堀江さんにインタビューしました。
1回目は目黒の地名につながる日本武尊についての社伝について。2回目は大鳥神社で行われているさまざまな神事についてご紹介しました。
最終回の第3回目は毎年、11月の酉の日に行われている“酉の市”の様子を実際に取材。コロナ禍でお祭りなどのにぎわいが制限されてきましたが、酉の市では縁起物を販売する出店の他、目黒通りには屋台がずらりと立ち並び、にぎわいがもどっていました。
★2022年の酉の市斎行が決定しています★
【目黒区】大鳥神社“2022年酉の市”は11月4日(金)・16日(水)・28日(月)で斎行、「開運熊手守」と酉の市限定御朱印をお見逃しなく!
“一の酉”でにぎわう夕暮れ時の目黒大鳥神社
訪れたのは2021年11月9日(火)、一の酉で賑わう夕暮れ時(17時頃)です。神社前に飾られた提灯がともり、目黒通り沿いに等々力方面へ向かって屋台がずらりと並んでいました。人通りもそこそこ増え始め、少しごった返している印象です。
11月7日(日)に神社を訪れた際は、まだ準備中。
簡易的な店舗が組まれ、縁起物を飾るための柱などが並んでいました。そして、一の酉当日は以下のような感じ。
さまざまな大きさの熊手が飾られ、参道にはお参りされる方、縁起物を求めに来た方で混みあっています。
まずは参拝!酉の市限定の熊手守りと御朱印を授与していただきました
拝殿へは6列に並んで進みます。酉の市限定“開運熊手守り”を授与してもらえる、臨時のテントが拝殿の左右にしつらえてありました。
参拝後、拝殿から左右に分かれて帰る際に、熊手守りを授与してもらえるようになっています。
こちらが授与していただいたもの。竹製の熊手に稲穂とお守りを組み合わせた大鳥神社オリジナルのお守りです。サイズは大中小の3サイズから選べます。
私は縁起物の熊手は購入しないので、一番小さいサイズを購入。こちらのお守りは縁起物熊手にそのまま差せるように工夫されたデザインになっています。
さらに酉の市限定で授与される御朱印もいただきました。
酉の市は例年18時~22時頃までが人出のピークだそう。それよりも少し早いタイミングでお邪魔したので比較的スムーズに参拝でき、お守りの授与も並ばずにいただけました。
酉の市の縁起物熊手は必ず“値切る”のがお約束!粋を楽しむ
縁起物の熊手は翌年の商売繁盛を祈願して購入するもの。小さいサイズから毎年、一回り大きなサイズに買い替えていくのが基本とされています。
お値段は1,000円程度のものから、豪華なものとなると10万円を超えてしまうものもあるとか。飾りとしては鶴(長寿)や福を呼ぶ(七福神)、大判小判、稲穂、松竹梅など縁起物があしらわれています。
酉の市で数万円以上の熊手を購入する場合は、必ず値切るのが江戸っ子流とされています。お店の方にまず予算を伝え、おすすめの熊手と値段を聞く。そこから値切るを繰り返して商談成立。値切れば値切るほど縁起が良いといわれています。
さらに、値切った分のお釣りはもらわずに“ご祝儀”として店員さんに渡すのが粋!「買った(勝った)」、「まけた(負けた)」の駆け引きこそが縁起物熊手を購入する醍醐味といえます。
酉の市当日、私も商売繁盛や福を願い、手締めや火打石を打ち、切火を切る様子を楽しむことができました。
今年はまだ11月21日(日)に二の酉がありますので、皆さんもぜひ、粋な駆け引きを楽しんでみてはいかがでしょうか。
酉の市名物「切山椒」やバリエーション豊富な屋台がずらり
お祭りといえばやっぱり欠かせないのは屋台の“にぎわい”。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、夏は中止になり、がっかりされた地元の方も多かったのではないでしょうか。
緊急事態宣言も解除され、感染者数が落ち着いてきたことを受け、今回の酉の市では屋台のにぎわいが戻ってきました。
やきとりやイカ焼き、広島風お好み焼き、焼きそば、りんご飴などの屋台が目黒通り沿いにずらりと出展。大勢の家族連れやお子様などが行列をつくっていました。
スーパーボール釣りやヨーヨー釣りの屋台もでていたので、子どもたちが歓声を上げていたのが印象的です。
また、酉の市では縁起物の熊手とともに名物とされているのが「切山椒(きりざんしょう)」餅です。今回の酉の市でも出店していました。
切山椒は無病息災を願い、お正月などにも食べられてきた餅菓子です。しん粉餅と砂糖、山椒を煎った粉を混ぜて細長い拍子木形に切りそろえてつくります。甘さの中にピリリとした刺激があり、江戸っ子好みの粋なお菓子。
山椒には体の中の厄除けをしてくれるということで、魔よけになる色(白や緑、桃色など)に色付けされているのが特徴です。こちらも忘れずに購入していきましょう。
3回に渡り、大鳥神社の由緒や神事、酉の市の様子などをご紹介してきました。取材で伺った際も、ランニングやお買物の途中で神社に参拝される方をよくお見掛けしています。
地元から敬愛される氏神様としてこれからも目黒区のシンボルであり続けることでしょう。皆さんもぜひ気軽にご参拝ください。
■取材協力
大鳥神社(目黒最古の祈願所)
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