気軽にアートと触れ合える地域密着型の美術館として、地元から愛されている目黒区美術館。ユニークなコレクションを所蔵しており、つい先日開催された「包むー日本の伝統パッケージ」はとても素晴らしく、日本人が持つ感性や技術などに大変感銘を受けました。

【目黒区】目黒区美術館で日本の美意識＆技術に感動！「包む―日本の伝統パッケージ」

目黒区美術館では2021年11月13日（土）から12月19日（日）まで「日々のよろこび」というテーマで、何気ない日常の中でほっとしたり、温かさを感じさせるようなコレクションを厳選して公開。

さらに、11月30日（火）からは障がいのあるアーティストによる作品展も同時開催されます。

「日々のよろこび2021」目黒区美術館コレクション展

11月14日（日）にさっそく目黒区美術館コレクション展に足を運んできました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、外出や移動が制限され、常にマスク着用とどこか息苦しい毎日を過ごす日々。

その反面、おうち時間の充実という新しい側面が生まれ、ガーデニングやハンドメイドを楽しむ人が増えたり、趣味の時間が充実するなど、制約の多い暮らしの中で楽しみを見つけることができました。

今回のコレクションでは、何気ない日常を描いたものや見る人にどこか温かさや心地よさ、幸せな気分を感じさせてくれるような作品をセレクトして展示しています。

2階の会場へ上るとまず目についたのが美しい虹をカラフルに描いた作品です。

靉嘔《虹のエンバイラメント》 1962年 目黒区美術館蔵

雨上がりの空に虹が出ているのを見ると、どこかワクワクしてもう少し歩いてみようかという気分になります。

都内でもダブルレインボーが見られたり、虹の端っこまでくっきりと見えたり。SNSを使って簡単に共有できるようになったので、空を見上げてみようという機会が増えたように思います。

こちらの作品は鮮やかでインパクトのある色のグラデーションでダイナミックな虹を表現。気持ちを明るく浮き立たせてくれる作品でした。

この他にもやわらかなタッチで描かれた線や光の濃淡、ユーモラスな遊び心のある絵などを紹介。

独特の表現力で見る人を圧倒する草間彌生さんの作品「南瓜」や藤田嗣治さん、池田満寿夫さんなどの作品も楽しめました。

会期中の土日祝午後から開催「トイで遊ぶ休日の昼下がり」

目黒区美術館が収集したトイ（構成玩具）を使い、実際に触れて遊べるイベントが展覧会会期中の土日祝13時～16時に開催されます。

トイコレクションボランティアチームがナビゲート。カラフルで美しいおもちゃを積み上げたり、組み合わせたりして、オリジナルの表現を楽しめます。

参加費は無料（高校生以上は当日の展覧会観覧券が必要）で、事前申し込みは不要。気軽に訪れてお子さんと楽しむのもいいですね。

11月30日（火）からは障がいのあるアーティストによる作品展がスタート

そして、11月30日（火）からは障がいのあるアーティストによる作品展が美術館1階で始まります。こちらは2019年に引き続き、毎日の暮らしのなかで表現する線や色、形など個性豊かな作品がずらり！

新しい目線で日常を見直すきっかけになる作品が揃っているそうですよ。こちらの作品展は入場無料です。

会期中、1階のラウンジにて、目黒区内の障がい者福祉施設による物販（各日10時～11時30分）も行われます。以下、出店予定の施設名と販売品をご紹介。

1. 大橋えのき園：紙製品、ガラス製品
2. 下目黒福祉工房：シフォンケーキ
3. 東が丘福祉工房：革製品、ビーズ製品、せっけん
4. 目黒本町福祉工房：ポストカード、はーバリウムボールペン、ヘアゴム
5. あかねの会：ストール、ポーチ、バッグ、ストラップ、キーホルダー、乾燥スープ、ごぼう茶
6. あおぼら：布巾、ハンカチ、干支飾り、ジャム

各施設ごとに出店する日が決まっています。詳しくは公式ホームページを参照してください。販売時間が短いのでご注意を。

また、会場に面したガラス窓に“キットパス”という画材で自由に絵を描くことができます。どなたでも自由に描いてOKですので、ぜひお子さんとご一緒に即興アートを楽しんでみてはいかがでしょうか。

毎日の暮らしの中で、さまざまなアートと身近に触れ合えるのが目黒区の魅力の一つ。お買い物やお食事、お散歩のついでに、ぜひ目黒区美術館へ足を運んでみてくださいね。

↓目黒区美術館の場所はこちらになります

前の記事へ

記事一覧へ

次の記事へ