【目黒区】学芸大学「もつ小屋」のブランディングなどを手掛けるLLOTUS代表・川口加恋さんに取材!来年開催予定のイベント“インフルエンサー万博”とは?
目黒区で頑張る企業をご紹介するシリーズ。今回は下北沢と学芸大学にある「もつ小屋」のブランド戦略やインフルエンサーマーケティングを手掛けているLLOTUS代表の川口加恋さんにインタビューしてきました。
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川口さんは現在、2022年3月頃に予定している「第1回インフルエンサー万博」の準備真っ最中。そのプレイベントとして2021年11月28日(日)に開催された第0回インフルエンサー万博2021の様子も取材してきましたので、合わせてご紹介しましょう。
川口さんが代表を務める「LLOTUS」とはどんな会社?ブランディングプロデュースとは?
『LLOTUSは、外食・飲食を中心とした企業のブランディングプロデュース事業と、インフルエンサーマーケティング事業の2本柱で活動を行っております』と川口さん。
“ブランディング”とは、ブランドを構築するために行う様々な活動のことをいいます。商品(あるいはお店、サービスなど)の差別化を図るため、デザインやシンボルマーク、ブランドロゴ、キャッチフレーズなどさまざまな要素を組み合わせてコミュニケーションしていくこと。
「〇〇といえばあの商品」というように消費者に浸透させ、愛着をもってもらう(ファンになっていただく)ために行っていく活動です。ブランディングプロデュースとは、企業と一緒にこの“ファンづくり”を手掛けていく仕事。
川口さんの場合は、外食・飲食業界に特化したブランディングプロデュースを行っているというわけです。
『店舗などのブランディングプロデュース(ブランドの価値を高める)を行った後は、開業・オープン時の店舗プロデュースをサポート。
その後、要望に応じて月単位で店舗コンサルティングやマーケティング戦略企画立案(PR・広告など)、SNSアカウントの運用、デザイン(店舗内装、ロゴ、パッケージ、Webサイトなど)、採用、ユニフォーム制作なども行います』とのこと。
お店開店前から独り立ちし、売り上げアップや認知度を高めていくプロセスすべてにおいて、きめ細やかにサポートしてくれる頼りになる存在です。
「LLOTUS」が手掛けるもう一つの柱、インフルエンサー事業とその課題とは?
そして、LLOTUSが手掛けているビジネス、もう一つの柱はインフルエンサー事業。最近では新しい店舗やホテルなどのオープン時に、通常のメディア(新聞や雑誌など)以外にもインフルエンサーを招待して、PRするケースが増えてきました。
店舗によってはメディアよりもインフルエンサーを重視するケースも多くあります。
『インフルエンサー事業では、企業がPRしたいことについての企画実施(インフルエンサーマーケティング)、インフルエンサーキャスティングを行っています。
PR案件について企画実施する際も“ブランディング”を重要視しているのがLLOTUSの強みです。”ブランディングをブレさせないマーケティング”を行うためのサポートを、常に意識して取り組んでいます』と川口さん。
そして今回、川口さんが「インフルエンサー万博」を開催しようと思ったきっかけは、インフルエンサーを活用する企業とインフルエンサーとのミスマッチや、彼らの持つ拡散力や話題づくりのパワーを上手く活用できていないのではないかと考えたからだそうです。
『私自身もインフルエンサーとしての活動をしております。
ここ最近の傾向として感じるのは、インフルエンサーがPR依頼を受けた際に、送られてきた商品をただ”作業的”に写真を撮って、その商品の”本当の魅力”を理解できていないまま投稿してしまいがちになっているのではないかということ。
インフルエンサーマーケティングにありがちなこの課題を解決するためには、やはりリアルな場で“インフルエンサーに自社の商品やサービスの魅力を伝えたい企業”がインフルエンサーと直接コミュニケーションを取ること。
そして商品やサービスに触れたインフルエンサーたちの生の声や反応を、その場で聞く場所が必要だと考えました。
インフルエンサー万博のキャッチコピーとして「見て、触れて、”本音”でPRする。」を掲げています。
インフルエンサーが商品やサービスの良さに直接触れて、”本当に良い”と感じたものをPRしてもらいたい。それこそが、インフルエンサーマーケティングの価値を高めるために必要な部分だと考えて開催を決めました』と川口さん。
確かにより多くの企業が、インフルエンサーマーケティングを利用するのが“当たり前”のようになってきました。自分たちでインフルエンサーをキャスティングするのは難しいため、キャスティングを外部に委託することになります。
その際、どのような基準でインフルエンサーを選んでいるのか、商品の魅力をきちんと理解した上で本音で発信してもらえるのか、ちょっとあいまいになってきているのではないかと川口さんは感じているそうです。
発信力のあるインフルエンサーにただ頼めばよいというわけではなく、届けたいメッセージをきちんと発信してくれること。その企業のブランドの魅力、商品の魅力に気づいて欲しい人や届けたい人にきちんと発信できているのか、見直すべき時期にきているのかもしれません。
企業とインフルエンサーの橋渡しをする「第0回インフルエンサー万博」は大盛況!
インフルエンサーが抱える課題、インフルエンサーを活用する企業が抱えている問題。これらの現状を打開する手がかりとして、インフルエンサー万博を企画した川口さん。
2022年3月に第1回目を開催するにあたり、プレイベントとして「第0回インフルエンサー万博2021」を麻布にある「R-StartupStudio」で2021年11月28日(日)13時~17時で開催しました。
私も実際に会場へ足を運び、イベントの様子を拝見しました。会場には川口さんが担当している「もつ小屋」の学芸大学店・下北沢店も出展。
もつ小屋学芸大学店は、新メニューとしてクリスピーチキンを使ったチキンバーガーを提供していました。パリパリ食感のチキンとオリジナルソースがマッチしていてとてもおいしい!
チキンバーガーは2021年外食キーワードにも入るほどのブームが起き、続々と販売店舗が増えているので、差別化を図るために2種類のソースを組み合わせてクリスピーチキンの味わいをうまく引き出すなどの工夫がされていました。
また、もつ小屋下北沢店は台湾もつ鍋を提供。もつ鍋は大盛況で次々と注文が入り、てんてこ舞いしている様子でした。
テラス飲食ブースにはもう一店舗「ひとよし(カレー専門キッチンカー)」が出展。こちらは大学生が起業してこだわりのスパイスカレーを提供しているお店だそうです。
都内のシェアレストランなどを活用しながら活動中。
室内会場では「ワイヤレスイヤホンNura」「奇跡の生はちみつManuka by PBees」「ヒト幹細胞パック 風音(Kazane)」「Honey Butter Nine(サングラスブランド)」が出展し、来場したインフルエンサーに自社商品を積極的にアピールしていました。
企業は今後どんな点に気を付けて、インフルエンサーマーケティングを活用していくべき?鍵は“ブランディング”
『各企業や商品などの”ブランディング”やターゲットに合ったインフルエンサーを起用することで集客・宣伝効果が期待できます。
しかしながら適切なインフルエンサーを選定できずに、そのままインフルエンサーマーケティングを行ってしまうと効果が出にくいため、結局は失敗に終わってしまうことがよくあります』と川口さん。
企業側としてはどんな点に注意して、インフルエンサーマーケティングを行うのがよいのでしょうか。
『実は自社の“ブランディング”部分が確立していないという企業が多いと感じています。
“企業名やブランド名の認知拡大が必要だから、まずマーケティングを強化しよう!”と考える方が多いのが現状。
“ブランディング”という視点が欠けてしまうと、マーケティングだけをいくら強化しても、イメージ通りの強いブランド力はなかなか育ちません。
自分たちのブランドとはどんなもので、何が魅力で、こんな方にファンになってもらいたい、という“ブランディング”が土台となり、それをベースとしたマーケティングを行うからこそ唯一無二の強いブランド力が生まれるのです』と川口さん。
川口さんのLLOTUSでは、企業のブランディングをしっかりと確立させ、それに合わせたインフルエンサーマーケティングを提案しています。
このことにより、企業側でどんなインフルエンサーを起用すべきか、マッチングミスを起こさないためのポイントなどをアドバイスしているそうですよ。
興味がある企業・店舗の方は、来年開催予定の「第1回インフルエンサー万博」に出展するというのもおすすめです。ぜひ問い合わせてみてはいかがでしょうか。
インフルエンサーマーケティングの課題を解決し、質向上を目指していきたい
ご自身もインフルエンサーとして活動されている川口さん。これからインフルエンサーを目指そうと考えている方、現在活動中の方に、今後どのようなスタンスで仕事に取り組むべきか伺ってみました。
『現在、インフルエンサーマーケティングというマーケティング手法が広く認識されるようになりました。しかし、この市場の成長率は停滞し始めていると思います。
この原因として“インフルエンサーマーケティングの定型化”が挙げられます。
企業は、インフルエンサーを紹介するプラットフォームなどに依存することにより、PRの対価として報酬を支払う、つまりはインフルエンサーを商品宣伝の一手段として扱ってしまっています。
反対に、インフルエンサーは、自身の拡散力のみが評価されるプラットフォームに組み込まれ、自分の強みや関心とは関係ないPRをしてしまっている現状があります。
結果、依頼された商品等を機械的に紹介することになり、商品のクオリティの良し悪しや本来伝えるべき魅力などがまったく伝わらないという状況が生まれつつあるのではないでしょうか』。と川口さん。
インフルエンサーの関心は無視され、フォロワー数の多さや話題性だけで機械的にキャスティングされて情報を発信するという流れになっているということですね。
『インフルエンサー万博は、このようなSNSインフルエンサーマーケティングの課題を打開したいという思いで企画しました。
イベント会場では企業が自社の商品を自らのブースでアピール。インフルエンサー自身も主体的に商品を“見て触れる”ことで、本心からPRしたいと感じる商品と出会うことができます。
企業側は本当に自信がある商品であること、インフルエンサーに対してきちんと自分たちの強みを表現することができなければ、関心を持ってもらうことは難しいでしょう。
インフルエンサーを紹介してもらって、商品を渡すだけという機械的かつ、受け身のPRでは今後通用しなくなります。
インフルエンサー側もただ言われたままにPRするだけではなく、主体性をもってマーケティングに参画するきっかけにもなります。
結果としてインフルエンサーマーケティングの質の向上にもつながるのではと考えています』と川口さん。
川口さんが手掛ける「もつ小屋」のブランディングとインフルエンサーマーケティングについて
川口さんがブランディングプロデュースとインフルエンサーマーケティングを手掛けている「もつ小屋」は、学芸大学と下北沢に店舗があります。もつ小屋はシェアリングブランド、通称“シェアブラ”という、一つの店舗で複数のブランドのメニューを扱うという新しい飲食店のカタチの先駆けとなったお店です。
1店舗目となる下北沢店は“コロナ禍にも関わらず過去最高の売上を更新し、飲食業界から大きな注目を集めている飲食店”としてメディアに取り上げられた実績もあります。
『飲食店は通常、ウリとなるメニューを絞ります。しかし、もつ小屋ではオリジナルメニューをメインとして、他ブランドの人気メニューも同時に楽しめるというお店づくりを行なっています。
もつ小屋を訪れたお客様は、いろんなお店の人気メニューを1か所であれこれ試せ、豊かで楽しい体験ができる、というブランド戦略です。
もつ小屋の魅力をSNS上で発信してもらう手段として、インフルエンサーマーケティングによる認知拡大を積極的に行なっております』と川口さん。
ただし、インフルエンサーにお店のPRをしてもらう際、一番気をつけていることは“嘘を書かせないこと“。
インフルエンサー万博のキャッチコピーにもある”本音でPRする”ということをインフルエンサーに徹底してもらっているとおっしゃっていました。
今後、インフルエンサーマーケティングを導入してみようとお考えの飲食店や外食産業の方。ぜひブランディングの見直しも忘れずに。
そして、来年開催予定のインフルエンサー万博参加をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
★第1回インフルエンサー万博2022開催が決定しました★
開催:2022年5月13日(金)
開催場所:都内某所/完全招待制のため非公開
主催:インフルエンサー万博運営本部
公式ホームページ
SNS公式アカウント:
Instagram(@influencer.banpaku)
Twitter(@i_banpaku)
Youtube
★第2回インフルエンサー万博2022開催が決定しました★
【目黒区】インフルエンサーマーケティングを検討中の店舗や企業必見、学芸大学にある株式会社LLOTUS(ロトス)が、規模・内容を拡大して「第2回インフルエンサー万博」を開催!
【川口加恋さんプロフィール】
1999年2月12日生まれ、神奈川県茅ヶ崎市出身、
青山学院女子短期大学 現代教養学科人間社会専攻 卒業。
幼少期から子役としてTVCM・ドラマ・スチール等マルチに活動、その後17歳から約3年間メジャーデビューアイドルのメンバーとして活動。
グループ卒業・短大卒業後、大手外資系アパレル企業へ入社。
その後、副業としてインフルエンサーマーケティング、ブランディングコンサル事業を始め、コロナ禍で集客に苦悩する飲食店などをサポート。
2020年9月にLLOTUSを立ち上げ、ブランディング事業とインフルエンサーマーケティング事業2つの事業を軸に、現在さまざまな企業や飲食店の広報、広告、SNS運用、ブランディングデザイン、マーケティング戦略企画実施、商品開発やクリエイティブ企画などを行う。
自身もSNS総フォロワー2.5万人を持つインフルエンサーとして活躍中。
インフルエンサーとして多くの企業と接した経験を活かし、企業側に立つことができるのが一番の強み。
■取材協力