【目黒区】スイーツの街・自由が丘の老舗「モンブラン」も再開発に伴う移転を発表、現店舗の営業は12月31日(土)までです
自由が丘の老舗スイーツ店といえばやっぱり「モンブラン 自由が丘」。1933年(昭和8年)創業で、モンブラン発祥のお店として有名です。
モンブランの店舗がある場所も自由が丘駅前再開発エリアにかかるので、いずれは移転するのだろうと思っていましたが、ついに2022年12月31日(土)で現店舗での営業を終了を発表。
約1か月間の準備期間を設け、2023年2月10日(金)に仮店舗でグランドオープンするそうです。
「モンブラン 自由が丘」の移転先はカトレア通り沿い、現店舗から徒歩約3分のところ
「モンブラン 自由が丘」の仮店舗場所は、カトレア通り沿いでサンセットアレイ通りとヒルサイド通りの間ぐらいの場所。美容室「TAYA&CO.GIMZA(タヤアンドコーギンザ) 自由が丘店」の跡地、岩立ビル1階になります。
詳細はまだはっきりしていませんが、あまり遠くない場所でホッとしましたね。
出来立てを提供することにこだわってきた「モンブラン 自由が丘」としては、移転先の店舗で喫茶スペースを確保することが難しいとのこと。仮店舗ではテイクアウトのみの営業となるようです。
仮店舗での営業期間は約4年間(再開発工事期間中)とありますので、みずほ銀行同様、また駅前に戻ってくるということなのでしょうか。
スイーツの街・自由が丘のシンボル的な存在なので、安心しました。
初代社長がシャモニーで見たヨーロッパ最高峰の山“モンブラン”に魅せられたのが始まり
“モンブラン”という店名は、山登りが好きだった初代社長がシャモニーでモンブランという山を見て、心惹かれたことから付けられた名前。ヨーロッパ最高峰であるモンブランの山肌と万年雪をイメージして誕生したのがケーキ“モンブラン”というわけです(モンブラン 自由が丘ホームページより)。
ぜひ、自分のお店にモンブランという名前を付けたいと考えた初代社長。シャモニー市の市長や現地にある「ホテルモンブラン」の社長にも会いに行き、許可をいただいたそうですよ。
“モンブラン”はもともとデザートとして、フランスのレストランやホテルなどで提供されてきたそうです。メレンゲの上にマロンのクリームを盛り付けたようなデザートだったそうですが、そのお菓子にヒントを得て、持ち帰るような形にしたのが“モンブラン”ケーキ。
創業以来、変わらぬ味を守り続けてきた“モンブラン”
モンブラン 自由が丘が創業した昭和初期では、高級食材だった栗。日本人の口にあうような洋菓子にしたいため、フランスやイタリア産の栗は使わずに国産の栗を使うことにします。
最近では良質な国産栗が手に入りにくくなっていますが、愛媛県産の中山栗のおいしさに魅せられ、お店では現在、こちらの栗だけに限定して使い続けているそうです。
中山栗は雨が少なく、水はけのよい土壌で育てられています。南向きの急斜面に木を植えることで、深く根を張り、たっぷりと旨味を蓄えた栗に。
高価な有機肥料だけを使用し、作業効率の悪い斜面で1本2時間以上かけて選定するなど、生産者の情熱がおいしい栗を生み出していると感じられたのがその理由。
モンブラン 自由が丘の作る“モンブラン”はこの栗を甘露煮にしたものを、バニラクリームと一緒に土台のカステラの中に丸ごと1個使用しています。
カステラの上にはバタークリーム、生クリーム、おだまきで搾った栗のクリーム、一番上には白いメレンゲを乗せたバランスとスタイルは創業以来、守り続けていること。
レシピは変わらずとも、そのおいしさの追求は続けており、細かなところでブラッシュアップは行っています。
例えばカステラは、焼いたものを常温で冷ましていたものが、ドイツ製の冷蔵庫を導入して急速に熱を取る手法に変更。卵や小麦粉の風味を感じられるように、しっとりとした食感がプラスされ、よりおいしく進化を遂げたそうです。
「モンブラン 自由が丘」といえば、東郷青児さんが描く美人画のパッケージ
モンブラン 自由が丘のパッケージや店内に飾られている美人画。洋画家・東郷青児さんが描いたものです。
東郷青児さんは鹿児島県出身で、昭和の美人画として戦後一世を風靡した人物。竹久夢二さんが開いた「港屋絵草子店」で、下絵描きなどを手伝ったこともあったそうです。
店内に飾られているその東郷青児さんの絵はすべて原画なのだそう。「青児美人」といわれる夢見るような甘い女性像は、洋菓子にぴったり。
喫茶室では、昭和初期の世界にタイムスリップしたかのような気分が味わえます。
モンブラン 自由が丘の現店舗で、営業するのは年末まで。仮店舗での営業は翌年の2月10日(金)となります。ただし、インターネットでの注文は1月9日(月)から受付開始とのこと。
たっぷりのフレッシュバターを使用したクッキー「ティーコンフェクト」やほろほろとした口どけが人気の「自由が丘バトン」、4層仕立ての贅沢な「自由が丘プリン」、ドリップ仕立ての香り豊かな「珈琲ゼリー」など、お土産にしても喜ばれる逸品が購入可能です。
仮店舗オープンまで待ちきれないという方は、ぜひインターネット注文でお取り寄せしてみてはいかがでしょうか。
↓「モンブラン 自由が丘」2022年12月31日(土)16時まで営業する現店舗の場所はこちらになります。
★「モンブラン 自由が丘」仮店舗がオープンしました!★
【目黒区】「モンブラン 自由が丘」の仮店舗が2月10日(金)グランドオープン、テラス席も誕生して大勢のお客様で賑わっていました。
↓「モンブラン 自由が丘」2023年2月10日(金)から仮店舗営業する場所はこちらになります。