【目黒区】2022年お正月といえばやっぱり七福神巡り、目黒区の山手七福神は元祖?回る順番でご利益が違う?!

目黒の山手七福神巡り

画像はイメージです

新年、あけましておめでとうございます。今年も号外NET・目黒区をよろしくお願いします。

さて、お正月といえば初詣、そして七福神巡りです。実は目黒区・港区の6カ所(福禄寿・寿老人は1か所にまとまっている)の寺院を巡る“元祖山手七福神”は江戸で初めての七福神ともいわれ、由緒あるコースとして知られています。

しかも回る順番により、ご利益が変わるという噂。今回は目黒区の七福神巡りについてご紹介していきましょう。

まずは「元祖 山手七福神」巡りのコースをご紹介

山手七福神巡りは目黒区と港区にまたがる約4.9㎞のコースで、およそ1時間10分程度で走破できる距離です。ただ、目黒周辺はアップダウンが多いのでちょっと大変ですね。

<元祖 山手七福神コース>

目黒駅=(1.2㎞・約16分)=目黒不動尊(瀧泉寺)・恵比寿=(463m・約6分)=蟠竜寺・弁財天=(657m・約9分)=大圓寺・大黒天=(853m・約11分)=妙圓寺・寿老人&福禄寿=(509m・約6分)=瑞聖寺・布袋尊=(654m・約8分)=覚林寺・毘沙門天=(549m・約7分)=白金高輪駅

※距離と所要時間はNAVITIME(ナビタイム)で検索、実際とは異なる場合があります。

目黒駅から上の順番で回ると「商売繁盛祈願」、白金高輪駅を起点に上とは逆の順番に回ると「無病息災・長寿祈願」となるそうです。 実際に2022年1月9日(日)、商売繁盛祈願コースで回ってきた記事は以下になります。

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山手七福神コースの地図はこちらを参考に≫

目黒不動尊(瀧泉寺)は商売繁盛・五穀豊穣をもたらす福の神「恵比寿神」

目黒不動尊(瀧泉寺)は恵比寿神を祀る

釣竿と鯛を持った姿の恵比寿神。七福神の中で唯一の日本由来の神といわれ、蛭子神(ヒルコノカミ)や事代主神(コトシロヌシノカミ)と同一神といわれています。

蛭子神(ヒルコノカミ)は、伊弉諾尊(イザナギノミコト)・伊邪那美尊(イザナミノミコト)の間に生まれた子ども。骨がなく立つことが出来なかったため、海に流したといわれています。

蛭子神は摂津の国の西の浦に流れ着き、漁師の戎(えびす)三郎という人物に拾われ、大切に育てられたといいます。そしてその後、豊漁をもたらす神としてあがめられる存在に。

そして事代主神は、出雲の神である大国主神の子ども。日本書記の国譲りの際、釣りをしていた事代主神は承諾すると海へ隠れたということから豊漁の神としてあがめられるようになったといいます。

いずれの伝承も「海」「豊漁」とかかわりが深いということで、商売繁盛や五穀豊穣のご利益がある神様として古くから信仰を集めてきました。

目黒不動尊(瀧泉寺)には、恵比寿神の他に大黒天と弁財天も祀られています。

大黒天も祀られている

大黒天も祀られている目黒不動尊

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目黒不動尊(瀧泉寺)の場所はこちらになります

蟠竜寺(ばんりゅうじ)は財運と技芸上達にご利益がある「弁財天」

蟠龍寺の弁財天

琵琶を抱えた姿で表されることが多い弁財天。インド・ヒンドゥー教の神”サスラヴァティ=河を神格化した神”と同一神といわれています。

川は豊穣をもたらすことから、豊穣の神として祀られるようになりました。この他さまざまな信仰が入り交じり、現在では音楽や芸能の神様としても慕われています。

もともとは目黒行人坂にあった蟠竜寺は浄土宗のお寺で、江戸の裏鬼門を守るために現在の場所に移転されました。

岩屋弁財天

岩屋弁財天

弁財天は境内の奥にある他、岩窟内には石造り、弁天堂内には木像のものが飾られています。芸能関係の神様をお祀りしているということから、音楽スタジオも境内にあるそうです。

また、おしろいをお地蔵様のお顔に塗り、その残りを自分の顔に塗ると美人になるといわれる”おしろい地蔵”があり、歌舞伎役者などから信奉されています。

蟠竜寺の場所はこちらになります

大圓寺(だいえんじ)は財運・商売繁盛、開運にご利益がある「大黒天」

行人坂途中にある大圓寺

足元には米俵、大きな袋を背負い、打出小槌をもった姿の大黒天。インド神のマハーカーラがルーツで、破壊と再生をつかさどるシヴァ神が破壊神になったときの異名だといわれています。

日本に伝わった際に出雲の神・大国主命(オオクニヌシノミコト)と習合。大国と大黒が同じ響きだったので一体化されたといわれています。

大黒天が祀られる本堂正面

大圓寺の本堂正面に開運笑福大黒天が安置。さらに秘仏として釈迦堂に安置されているのが大圓寺大黒天です。

大圓寺大黒天は伝教大師作といわれ、左右に弁財天と毘沙門天の顔を持つ三面大黒天。江戸城の裏鬼門を鎮めるために、比叡山から勧進してお祀りしたといわれています。

また大圓寺には目黒行人坂の大火で亡くなった方の慰霊のため、大圓寺石仏群(東京都指定有形文化財)がありますが、その中には隠れキリシタンの痕跡があるとか。赤子を抱く聖母マリア様を思わせる像や、十字架の入ったしゃく杖を持つ羅漢像があるそうなので、ぜひ、探してみては?

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大圓寺の場所はこちらになります

妙圓寺(みょうえんじ)は長寿のご利益がある「寿老人」「福禄寿」

妙圓寺は日蓮宗のお寺で、東京都庭園美術館の目の前にあります。寿老人も福禄寿も長寿をつかさどる神で仙人がルーツといわれていますが、ご利益に違いはあるのでしょうか。

寿老人は頭の長い老人で杖やうちわを持ち、桃や鹿を一緒に従えているのが特徴。福禄寿は長い頭と長いあごひげ、大きな耳たぶが特徴で宝珠や巻物をくくりつけた杖を持つ姿をしています。

福禄寿と寿老人

向かって左が福禄寿・右が寿老人(画像はイメージです)

中国発祥の神様であり、いずれも南極星の化身としてあがめらえていることから同一視されることも。福禄寿は幸福を表す「福」、財宝を表す「禄」、長寿を表す「寿」が使われていることから、子孫に恵まれ、財を築き、健康で長寿であることを意味します。

寿老人は樹木の生命力にちなんで「樹老人」と表記される事もあるとか。こちらもただ長生きするだけではなく、富を携えた長寿の神様と親しまれています。

↓妙圓寺の場所はこちらになります

瑞聖寺(ずいしょうじ)は無病息災や商売繁盛にご利益がある「布袋尊」

隈研吾さんが設計したことで話題を集めた瑞聖寺。こちらでお祀りされているのは布袋尊です。

布袋尊

布袋尊(画像はイメージです)

布袋尊は中国にいた僧侶がモデルといわれており、丸くてぽってりとした太鼓腹、大きな袋を担いでいる姿として描かれます。この袋は堪忍袋だといわれており、「堪忍袋の緒が切れる」ということばの語源になったとか。

また、布袋尊は度量や大量を表す神として知られ、弥勒菩薩の生まれ変わりであるという説もあります。多くに恵まれるということから、子宝や夫婦円満、商売繁盛、無病息災のご縁が得られるそうですよ。

瑞聖寺の場所はこちらになります

覚林寺(かくりんじ)は財福をもたらす「毘沙門天」

覚林寺は「白金の清正公さま」として親しまれる日蓮宗のお寺。加藤清正公をお祀りし、毎年5月4・5日に清正公大祭が行われています。

毘沙門天

毘沙門天(画像はイメージです)

毘沙門天はインドの神様で宝塔や宝剣を持った姿が特徴。財福の神様であり、病をなぎ倒すという意味合いで無病息災のご利益があるといわれています。

仏教では北を守る神であり、四天王として祀られる場合には「多聞天」と呼ばれることもある神様です。

↓覚林寺の場所はこちらになります

七福神巡りはいつからいつまで?

七福神巡りは本来はいついってもよいそうです。ただ、寺院によっては元旦から7日まで対応しているというところも多いことでしょう。

コロナ禍ということもあり、2022年も色紙での授与ではなく、紙のご朱印を授与となりそうです。詳しくはは各お寺に問い合わせてみましょう。

七福神巡りは、七つの災難から逃れ、七つの福徳を授かるというご利益が得られるもの。新しい年を健康に活き活きと過ごせるよう、ご家族で回ってみてはいかがでしょうか。

 

2022/01/01 08:11 2022/02/05 16:39
Chikuwa

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