【目黒区】2022年の罪や穢れを祓う大切な行事「年越しの大祓(おおはらえ)」と、2023年の初詣におすすめの神社特集

初詣は氏神様へ

画像はイメージです

年末に行われる大事な行事の一つとして、「年越しの大祓(おおはらえ)」があります。6月30日には半年分の厄を落とす「夏越しの大祓」がありましたが、12月31日は1年分の厄を落とす「年越しの大祓」と呼ばれています。

「大祓」とは一年を過ごすうちに自分自身についた目に見えない罪・穢れを祓い清める行事であり、年末に家の大掃除をするのと同様に、自分自身についた汚れを落とし、新しい年を迎えようというものです。

一般的には「形代」を神社から授与いただき、自分の名前や年齢を記入。その形代を体のあちこちを撫でて穢れを移します。

最後に息を吹きかけて、心の穢れを移した後、神社に奉納。神社でまとめてお祓いを行うというのが流れです。

ほとんどの神社で、「年越の大祓式」を執り行っていますが、遠くの有名神社ではなく、ぜひ地元の氏神様をおたずねしましょう。

目黒区下目黒にあり、地元から“お酉様”と敬愛を集める目黒総鎮守「大鳥神社」

目黒大鳥神社

大鳥神社は、日本武尊(やまとたけるのみこと)を主祭神とする目黒区最古の神社。806年に社殿が造営され、国常立命と日本武尊の御妃である弟橘姫命を合祀しています。

毎年11月に行われる酉の市が有名です。

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境内で大祓形代(ひとがた)を用意されているので持ち帰り、12月20日~30日の間に神社へ収めてください。

↓「大鳥神社」の場所はこちらになります。

 

目黒区大橋にあり、中目黒駅から上目黒地域を鎮守する「上目黒氷川神社」

池尻大橋にある上目黒氷川神社

上目黒氷川神社は、素戔嗚尊・天照大神・菅原道真をお祀りしている神社。天正年間に甲州・武田信玄の家臣だった加藤家が上野原より、産土の大神をこの地に迎えたと伝わっています。

上目黒氷川神社の氏子地域は、駒場・青葉台・東山・上目黒・大橋地区となります。

神社の正面階段の左手に自然の崖を利用した富士浅間神社登山道があり、富士講で使われた“元富士”を上目黒から境内へ移されています。

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2022年12月30日(金)19時から年越し大祓を斎行。形代は12月15日(木)から配布しています。公式Instagramで大祓形代の書き方を紹介していますので、ぜひ参考に。

↓「上目黒氷川神社」の場所はこちらになります

 

中目黒駅から徒歩約8分、閑静な住宅街の中にある中目黒八幡神社

中目黒八幡神社は中目黒村の鎮守

中目黒八幡神社の主祭神は誉田別命(ほんだわけのみこと=応神天皇)で、天照大神を合祀しています。旧中目黒村の鎮守として地元からは親しまれています。

2022年の例大祭は9月24日(土)・25日(日)に斎行され、境内に賑わいを取り戻しました。

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2023年も良い年になるよう、ぜひご家族そろってお参りください。

↓「中目黒八幡神社」の場所はこちらになります。

 

伊勢脇町会・祐天寺町会の鎮守である「烏森稲荷神社」は、「上目黒天祖神社」の兼務社

烏森稲荷神社は中目黒駅と祐天寺駅の間ぐらい、住宅街の中にある小さなお社です。上目黒2丁目の一部である伊勢脇町会と、祐天寺1丁目の一部である祐天寺町会の鎮守で、主祭神は蒼稲魂命(うかのみたまのみこと)。

創建年代は不詳とのことですが、下馬引沢村の新堀新左衛門が寿福寺の境内に祀ってあった稲荷神をこの地に移したという説、宿山稲荷講の人達が江戸新橋の烏森稲荷へ参拝に行った時に、狐が白い馬になってついてきたのでそれを祀ったという説、新橋の烏森稲荷が分かれたという説があります。

目黒区役所のホームページによると、「烏森」という地名は、明治22年の町村制が施行された際、目黒村大字上目黒の字名として誕生。それまではこの一帯を宿山と呼んでいたそうです。

烏森という地名の起こりは、数百年前から宿山の氏神としてまつられてきた烏森稲荷神社だといわれているとか。現在は、烏森という地名はなくなってしまいましたが、こちらの神社がその生き証人ということですね。

上目黒天祖神社も創建年代は不明。古くから伊勢森といわれてきた地に鎮座しているお社で、主祭神は天照大神を主祭神です。

上目黒天祖神社周辺はもともと、“伊勢脇”という地名で1932年(昭和7年)に目黒区誕生まではその名が残されていました。伊勢脇のいわれは、上目黒天祖神社に伊勢神宮の祭神である、天照大神をお祭りしていたこと。

境内を俗に「お伊勢の森」と呼んでいたところからきているそうです。

↓「烏森稲荷神社」の場所はこちらになります。

 

↓「上目黒天祖神社」の場所はこちらになります。

 

旧上目黒五本木組の鎮守「十日森稲荷神社」

十日森稲荷神社は、学芸大学駅と祐天寺駅の中間ぐらい、駒沢通り沿いに面した場所にあります。

旧・五本木の旧家である島崎佐五衛門の邸内にあった屋敷神を現在の場所に移し、旧上目黒村五本木組の鎮守に。現在の本殿は1984年(明治17年)に建築、拝殿は1957年(昭和32年)に建てられたものです。

主祭神は伊弉諾尊・伊邪那美命の子どもである、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)。五穀豊穣や穀物の神様です。

小さなお社ですが、古木が生茂り、厳かな雰囲気があります。

↓「十日森稲荷神社」の場所はこちらになります。

 

碑文谷という地名の起こりとなった“碑文石”がある「碑文谷八幡宮」

碑文谷八幡宮

碑文谷八幡宮の主祭神は、中目黒八幡神社と同じ誉田別命(ほんだわけのみこと=応神天皇)です。鎌倉時代、源頼朝に仕えていた畠山重忠の守護神を、その家臣が祀ったのが始まりと伝わります。

境内には碑文谷の地名の起こりとなったといわれている「碑文石」を展示。中央に「大日」、左右に「勢至」「観音」の梵字(ぼんじ)が刻まれています。

2022年の例大祭は残念ながら、氏子総代と神職のみでの斎行でした。

【目黒区】2022年の碑文谷八幡宮・秋季例大祭は自粛の方向へ、氏子総代と神職のみで神事を執り行います

2023年は賑わいが戻ってくるといいですね。

↓「碑文谷八幡宮」がある場所はこちらになります。

 

“癪(しゃく)封じの神”として古来から信仰が篤い「八雲氷川神社」

八雲氷川神社2022年例大祭の内容

八雲氷川神社の主祭神は、素盞鳴尊(すさのおのみこと)・櫛稲田姫命(くしいなだひめみこと)・大国主命(おおくにぬしのみこと)の三柱。地名である「八雲」は「やくも」と読み、「やぐも」のように濁りません。

2022年例大祭は規模を縮小して無事開催され、地元の方々でにぎわいました。

【目黒区】2022年都立大学駅近くにある八雲氷川神社の例大祭は9月17日(土)・18日(日)に斎行、屋台は境内にのみ出店、御神輿渡御は行われません

こちらの神社は古くから“癪封じ”のご利益があると遠方からはるばる参拝客が訪れたとか。“癪”とは、胸やお腹が急にけいれんを起こして痛むことをいいます。

境内にあったご神木のアカガシをけずりとり、煎じて飲むと咳や腹痛が治ると信じられていたようで、木の皮をはがす人が絶えませんでした。こちらのご神木はすでに枯死。

現在は根株のみが保存されています。

↓「八雲氷川神社」の場所はこちらになります。

和歌山県の熊野本宮から分祀された「自由が丘熊野神社」

自由が丘熊野神社

自由が丘熊野神社は、和歌山県の熊野本宮から御神霊を拝受したといわれ、主祭神は速玉之男尊(はやたまのおのみこと)・伊弉冊命(いざなみのみこと)・泉津事解之男尊(よもつことさかのおのみこと)の三柱をお祀りしています。

2022年は9月3日(土)・4日(日)に例大祭を斎行。境内は地元の方などが参拝に訪れ、大いににぎわいました。

【目黒区】自由が丘熊野神社例大祭が3年ぶりに斎行、目黒ばやしと子どもたちの歓声が響き、活気あふれる週末でした。

自由が丘熊野神社の年末年始の予定、12月31日(土)は22時~翌朝3時まで開所予定。1月1日(日・祝)・2日(月・祝)・3日(火)は8時~19時ころまで開所予定とのことでした。

↓「自由が丘熊野神社」の場所はこちらになります。

 

以上、目黒区内でおすすめの氏神様をご紹介しました。形代のお納め時期は神社により異なります。お出かけ前に確認しておきましょう。

初詣は大勢の参拝客でどの神社も混雑が予想されます。新型コロナウイルス・インフルエンザウイルス感染対策を万全に、時間を上手にずらしてお出かけくださいね。

Chikuwa

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