【目黒区】ランク外で廃棄されているお肉をアップサイクル、「パイナップルパンバーガー」が、中目黒「肉工房 志方」で2月13日(月)から店頭販売スタート!

パイナップルパンバーガー

中目黒にある「焼肉鍋問屋 志方」の系列店で、2022年6月にオープンした「肉工房 志方」で2023年2月13日(月)より、新鮮な1枚肉を使用した「パイナップルパンバーガー」が発売されました。

ハンバーガーに使用されるお肉は、硬くなりやすいと敬遠され、廃棄されてきた経産牛(子牛を産んだ母牛)を使用。独自の切り方や調理方法を工夫することで、やわらかく仕上げ、香港のソウルフードとして人気の高い“パイナップルパン”でバーガーに。

パイナップルパンもお肉の味を引き立たせるために、オリジナルで開発しています。

今回は、この「パイナップルパンバーガー」誕生までのいきさつと試食した感想をお伝えしたいと思います。

作り手の持続可能な生産経営活動を応援する、“NIPPON和牛プロジェクト”から生まれた「パイナップルパンバーガー」

黒毛和牛の持続的な畜産

画像はイメージです

今回の「パイナップルパンバーガー」を企画・開発したのは合同会社パラード。日本の畜産業界において、離農・後継者不足が深刻化しており、肉のランクを重要視するあまりに、ランク外で廃棄される肉が多いことも課題の一つとなっています。

畜産業の持続経営を少しでも支えたい。そんな思いから発足したのが「NIPPON 和牛プロジェクト」。ランク外、端肉、殺処分など「生産・製造・販売ロス」となる牛肉を有効活用し、新しい価値を生み出す商品として蘇らせる取り組みを2022年秋からスタートさせています。

畜産農家や食肉卸業者、飲食店経営者、食品メーカー、料理人、学生などがタッグを組み、さまざまなイベントを仕掛けています。2023年1月27日(金)~29日(日)に新宿住友ビル三角広場で行われたプレイベント「TOKYOキッズフェスタ2023」では、「パイナップルパンバーガー」「和王牛餃子」「ジャージー牛餃子」「和牛サイコロステーキ」などをテスト販売。

大好評だったそうです。

「パイナップルパンバーガー」は帝神志方ミートと合同開発した贅沢な味わいのバーガー

パイナップルパンバーガーは帝神志方ミートと合同開発

今回販売される「パイナップルパンバーガー」は、合同会社パラードと「焼肉鍋問屋 志方」「肉工房 志方」を経営する帝神志方ミート株式会社が共同で開発した商品。

帝神志方ミート株式会社は兵庫県加古川市にある食肉卸業を営んでいる会社で、但馬牛、神戸ビーフをはじめ、国内各地の高品質な牛肉を提供している会社です。

焼き肉鍋問屋「志方」

中目黒にある「焼肉鍋問屋 志方」

帝神志方ミートが取扱う牛肉をお店で実際に食べられる直営店舗は、中目黒にある「焼肉鍋問屋 志方」だけ。牛肉卸業者が営む実店舗として、極上の牛肉をリーズナブルに提供しています。

代表取締役である前西貴哉さんは、料理人でもあり、お肉の美味しい食べ方を徹底追及。今回の「パイナップルパンバーガー」の商品開発に、並々ならぬ情熱で臨んでいらっしゃいます。

「パイナップルパンバーガー」は3種類の味付け、それぞれの味わいと魅力は?

2月13日(月)販売スタートに先駆け、メディア向けに試食会が行われました。販売されるのは塩・こしょうのみの味付けでいただく「プレーン」、お醤油をベースにした「甘口ソース」、マヨネーズを使用した「マヨマスタードソース」の3種類です。

それぞれいただいてきましたので、簡単にご紹介していきます。

「プレーン」

パイナップルパンバーガー「プレーン」

「プレーン」

まず1つ目は塩・胡椒のみの味付けで焼き上げた1枚肉をパイナップルパンでサンドした「プレーン」です。食べやすいようにハーフサイズにカットして提供いただきました。

プレーンの断面図

肉厚で大きな1枚ステーキ肉。パンからはみだすほどの大きさでボリュームがあります。

こちらのお肉は経産牛を使用していますが、歯で簡単にかみ切れるほどのやわらかさ。肉のうま味が凝縮されており、シンプルな味付けゆえ、濃厚な肉の味が存分に楽しめました。

だだやわらかいだけではなく、しっかりと噛み応えもあり、ビーフジャーキーを食べた時のように肉々しい味わいが舌に残ります。少し甘味のあるパイナップルパンとの相性も抜群でした。

「甘口ソース」

甘口ソース

「甘口ソース」

続いていただいたのが「甘口ソース」です。お醤油をベースにして開発したオリジナルのソース。

少し和の雰囲気もありつつ、洋の要素もあり、ステーキ肉のうま味をバランスよく引き立たせていました。

「マヨマスタード」

マヨマスタードソース

「マヨマスタードソース」

3つ目は「マヨマスタードソースです。「TOKYOキッズフェスタ2023」で販売した際に“マヨネーズベース”のソースをというリクエストが多かったとのこと。

店頭販売スタートに合わせて新たに開発した味だそうです。酸味とのバランスが良く、さっぱりとした後味が楽しめました。

すべての試食を終えて、いちばん「パイナップルパンバーガー」の魅力、牛肉のおいしさを楽しめたのは「プレーン」。なんといっても肉そのものの味わいがストレートに感じられました。

お肉本来の魅力、調理の工夫が活かされています。

「甘口ソース」「マヨマスタードソース」ももちろんおいしいのですが、お肉の他にお野菜が欲しくなる濃いめの味付け。皆さんの感想はいかがでしょうか。

ぜひ、実際に味わってみてくださいね。

香港のソウルフードといわれる「パイナップルパン」とはどんなもの?

パイナップルパンは香港のソウルフード

バーガーに使われている「パイナップルパン」とは、香港のソウルフードなのだそうです。

日本では網目模様の入ったクッキー生地をパン生地に載せて焼いたパンとして「メロンパン」があります。香港ではこのパン層とサクサクのクッキー層から作られるパンを、パイナップルに見立てて“菠蘿包(ポーローパウ=パイナップルパン)”と呼んで親しんでいるそう。

現地では、厚切りバターやチーズ、ランチョンミート、叉焼などを挟んだものもあるそうです。

今回の「パイナップルパンバーガー」は、お肉の味を引き立たせるものとして老舗パンメーカーと合同でオリジナル開発。一つひとつ手作りで焼き上げています。

手作りゆえにきれいに成形できないパンも生まれますが、そちらもすべて引き受けて製品化。食品ロスを低減し、通常なら流通に乗らないようなものもすべて活用するという「NIPPON 和牛プロジェクト」ならではの試みですね。

開発の途中で、パイナップルパン単体のみで食べた場合においしかったものもあったそうですが、あくまでも主役はお肉。ということで、お肉を挟んで一緒に食べておいしいものを試行錯誤の末に編み出したそうです。

ほんのりとした甘みや、サクサク感、歯切れの良さ。お肉との素晴らしいハーモニーが楽しめる一品でした。

「パイナップルパンバーガー」を食べることで応援!SDGsにも貢献できます

こんなにおいしい牛肉が捨てられてきたなんて、なんてもったいないこと。サシの入り方やブランド牛、ランクにこだわるあまりに捨てられてしまうのは本当に残念です。

1日40個限定販売・テイクアウトのみでの提供となりますが、ぜひ皆さんにも味わっていただきたいおいしさです。食べることで生産者をはじめとした“つくり手”を応援することにもつながるアクション。

肉工房 志方

肉工房 志方

購入できるのは、揚げたてカツやコロッケなどの惣菜、精肉の販売店「肉工房 志方」となります。ぜひ、足を運んでくださいね。

■取材協力

合同株式会社パラード帝神志方ミート株式会社焼肉鍋問屋 志方

↓「パイナップルパンバーガー」が購入できる場所は「肉工房 志方」です。

2023/02/15 08:11 2023/02/17 10:17
Chikuwa

号外NETの広告出稿はこちら

号外NETメルマガ

号外netは持続可能な開発目標(SDGs)を支援します

号外netへの提供提供求む!

号外net 全国で地域ライター募集