【目黒区】中目黒の「正覚寺」で行われた鬼子母尊神大祭「満願会(まんがんえ)」、日蓮宗秘伝の木剣加持を受けてきました

中目黒駅近くにある「実相山 正覚寺」で2026年4月18日(土)に行われた「鬼子母尊神大祭満願会(まんがんえ)」に足を運んできました。
荒行を終えた10名以上の日蓮宗寺院の上人(しょうにん)による木剣加持(ぼっけんかじ)のご祈祷を受けてきましたので当日の様子をご紹介しましょう。
「満願会」とは、仏教において予め定めた期間の修行や祈願(日参や参籠など)が満了したことを感謝し、締めくくりとして行う法要のこと。
正覚寺では伊達家ゆかりの鬼子母神を御開帳し、荒行を終えた上人たちが私たちの「お願いごと」や「悩みごとの解消」などを御祈願する法要を行ってくれます。
鬼子母神は日蓮宗で特に信仰され、法華経の守護神であり、正覚寺の祈祷本尊です。
大勢の参拝者でいっぱい、お堂前に設えられたスペースでご祈祷を受けます

(画像提供:正覚寺)
「満願会」は鬼子母神堂の中で行われます。ご祈祷が始まるのは14時からですが、私が訪れた時間にはすでに堂内はたくさんの参拝者でいっぱい。

お堂前にも椅子が置かれていたので、なんとかそちらの端の方へ坐ります。
14時ちょうどに「満願会」がスタート。100日間に及ぶ荒行を終えた10名以上の上人と池田ご住職、先代のご住職が入堂していきます。
命がけで臨む日蓮宗の荒行
以前もご紹介したことがありますが、日蓮宗の荒行はまさに命がけで臨む厳しさということで有名。千葉県中山にある大本山法華寺内にある荒行堂で、毎年11月1日から翌年2月10日までの100日間行われる大変苛酷な修行です。
池田ご住職にお話を伺った際、大荒行に臨む僧侶は死に装束である「清浄衣(しょうじょうえ)」で臨み、途中で亡くなっても一切責任を問わないという血判状を提出すること、髭剃りなどの刃物類は持ち込むことを禁止されているとおっしゃっていました。
修行中は毎朝2時に起床。夜11時まで寒水に身を清める水行を7回行います。それ以外の時間はひたすら読経と写経を続けるそうです(参照元:正覚寺公式Instagramより)。

(2025年2月撮影)
食事は朝夕の2回、睡眠は1日2~3時間で、寒さ・飢え・睡魔に耐え、100日の修行を終えた僧侶のみが修法師となり、「木剣加持」のご祈祷を行うことができます。
ちなみに池田ご住職はこの荒行を2回、ご経験されています。
お堂の中に朗々と響き渡る読経

(画像提供:正覚寺)
お堂の外にいるので中の様子はわかりませんが、力強い読経が響き渡り、体全体の細胞を震わせ、魂を揺さぶります。
以前、体調不良で池田ご住職に「木剣加持」のご祈祷を個人的に受けたことがありますが、これだけ大勢の読経に包まれるのはなかなかの迫力です。
「満願会」では個人的にご祈祷を受けることはできませんが、大勢の僧侶たちによるご祈祷はこの時だけなので、とても貴重な体験をすることができました。
ご祈祷の後半で秘伝のお経を背中に当てていただきます

(画像提供:正覚寺)
「木剣加持」は「大荒行」を成満した「修法師」と呼ばれる僧侶が、木剣(木の板)と数珠を打ち鳴らし、九字を切りながら法華経の力で邪気を祓い、病気平癒や諸願成就を祈る祈祷法。100日の荒行を成満した僧侶にのみ相伝される祈祷です。
大荒行堂での修行中に、日蓮大聖人の遺された「撰法華経(せんほけきょう)」というお経を不眠不休で写経した経巻を、読経と共に背中に当ててくださいます。

(画像提供:正覚寺)
まるで温かく包み込まれるような、それでいて力強いパワーをいただくことができました。
日本画家・彩蘭弥(あらや)さんの新作・散華(さんげ)

日本画家・彩蘭弥さん作の「散華」© Alaya. All rights reserved.
「満願会」当日は日本画家・彩蘭弥(あらや)さんの新作である“龍女成仏”が描かれた作品の散華(仏教の法要で仏を供養するために華(花)を撒くこと)を頂戴しました。
散華は釈迦の説法に天人が花を振らせた故事に由来します。

こちらの作品は、法華経第十二品・提婆達多品「龍女成仏」に着想を得て描いたものだそうです。「満願会」にちなみ、女性が主役となる龍女の物語を主題に。
「誰もが仏になれる」という法華経の教えを表現したそうです。
ご祈祷後は鬼子母神縁の「ざくろジュース」をいただきました

ご祈祷を受けた皆さん、私も含めてとても晴れやかな表情です。お堂の前では鬼子母神が好むといわれる「ざくろジュース」と、お釈迦様の誕生日(4月8日)に振舞われる甘茶の提供がありました。

ざくろジュース
私はアンチエイジングに良い!?とされるざくろジュースをいただきます(やっぱり煩悩が消えない…)。
正覚寺では毎月、鬼子母神のご縁日である18日9時~16時まで、鬼子母神堂内でご祈祷を行うそうです。この時だけご開帳されるので、ご尊像を直接拝むことができる貴重な機会となっています。
また、日蓮聖人の月命日である13日の前日、12日の御逮夜に十二日講として信仰に励んだことに由来する「十二日講」。正覚寺では毎月12日14時から「十二日講」を行い、参加者皆さんでお経を上げます。
檀信徒だけではなく、法華経を学びたい方ならどなたでも参加できますとのこと、興味がある方はぜひ問い合わせてみてはいかがでしょうか。読経後は皆さんでお茶会を行っているそうです(参加費が必要)。
正覚寺では4月18日の「満願会」だけではなく、7月19日の「御施餓鬼」や10月18日の「御会式」と大きな行事を行っています。こういった行事や最新情報を配信する公式LINEがスタート。
見逃したくない、という方はぜひ友だち登録(LINE ID:@877joiaf)をしておきましょう。
■取材協力
実相山 正覚寺
- 住所
- 東京都目黒区中目黒3-1-6
- 最寄り駅
- 東急東横線・東京メトロ日比谷線 中目黒駅
- 電話番号
- 03-3712-6797
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。








