【目黒区】名物書店員さんがいる「未来屋書店 碑文谷店」へ。“こんな本、読みたかった!”と活字に溺れる体験を

イオンスタイル碑文谷5階にある「未来屋書店 碑文谷店」におじゃまし、店長の長谷川晋(はせがわすすむ)さん、本屋隊長の福原夏菜美(ふくはらかなみ)さん、そして、芸人・書店員・小説家と三足のわらじを履くカモシダせぶんさんを取材してきました。
「未来屋書店」は1985年創業。
イオングループで、全国の大型ショッピングセンターに出店。書籍販売だけではなく、文具雑貨や児童書売り場「みらいやの森」、コワーキングスペースなど、さまざまな業態も展開する本屋さんです。
本を愛し、本からも愛される書店員さんたちが魅力の「未来屋書店 碑文谷店」

ここ数年で地域密着型の書店が目黒区内では次々と閉店。そんな中、学芸大学駅前には街の本屋さんとして愛され続ける「恭文堂書店(昭和3年開店)」があり、学芸大学高架下にカフェ&バー併設の「カウンターブックス(COUNTER BOOKS)」が2024年にオープンするなど、知的好奇心を満たしてくれる場所が残っています。
「未来屋書店 碑文谷店」もその1つ。コーヒーサーバーと小さなカウンター席があるので、お買い物ついでにちょっとつまみ読みもできちゃいます。

新刊や面白い作品探しにふらりと立ち寄る、参考書や児童書を購入する、お目当ての本を受け取りに行くなど、心と生活を“活字”で存分に満たしてくれるスペースです。
「未来屋書店 碑文谷店」にはちょっとユニークな書店員さんが揃っている、ということで今回おじゃましてきました。
現役書店芸人・カモシダせぶんさんは、「探偵はパシられる」で小説家デビュー

2024年に作家デビューしたカモシダせぶんさん
カモシダせぶんさんは神奈川県出身で松竹芸能所属、オオトウさんとコンビを組み、お笑い芸人「デンドロビーム」としても活躍中です。現役書店員であり、日本推理作家協会会員。
2024年には推理小説『探偵はパシられる(PHP研究所)』で作家デビューしました。

店頭にはサイン本も並ぶ
史上最弱の探偵にして最強のパシリである神奈川県立N高校の岡部太朗が、パシリで培われた知識と経験で謎を解く日常系ミステリーです。カモシダさんの持ちネタである「パシリ」を題材にしたコントをベースに描かれた連作短編集。
カモシダさんはこの他にも自伝的エッセイ『書店員芸人~僕と本屋と本とのホントの話~ 【売れてない芸人(金の卵)シリーズ】』や、書評・紹介文などを書くなどマルチに活躍中です。
直近では青柳碧人さんの『浜村渚の計算ノート 11と1/2さつめ 和算!爆弾劇場(8月12日発売)』、大沢在昌さんの『眠たい奴ら 新装版(8月20日発売)』の解説も手掛けていらっしゃいます。
ミステリーのジャンルが好き、というカモシダさん。書店でお見掛けしたらぜひ声をかけてみてくださいね。
デンドロビームの初単独ライブ「ドロにんぎょう」開催決定!

プレスリリースより
カモシダさん・オオトウさんのお笑いコンビ「デンドロビーム」。
2026年10月3日(土)に初単独ライブ「ドロにんぎょう」を南新宿にある「プーク人形劇場」で開催します。
2026年3月に行われた「松竹若手ピラミッドライブ」で見事チャンピオンに輝き、お笑い芸人として乗りに乗っているお2人。どこか気味悪いけど、一度見たら忘れられない独特な世界観のコントが持ち味です。
ぜひ、お笑い芸人としてのカモシダさんも応援してくださいね。
【開催日時】2026年10月3日(土) 18時開場/18時30分開演
【開催場所】プーク人形劇場(東京都渋谷区代々木2-12-3)
【出演者】デンドロビーム
【チケット】一般前売券3,000円、当日券3,500円
※整理番号付き全席自由
詳しくはこちら≫
(画像提供:松竹芸能株式会社)
ホラー大好物!本屋隊長の福原夏菜美さん

写真向かって左が福原夏菜美さん
そして「未来屋書店 碑文谷店」のもう1人の名物書店員は福原夏菜美さん。
売場に並べる本をできる限り自分で読み、情熱あふれる手書きのPOPや「個人の本棚みたい」と評されるこだわりの売場づくりで知られています。

多くの文芸作品の推薦コメントや書評なども手掛けており、その愛にあふれたコメントに感動し、作家さんから色紙も届けられてしまうほど。
現在発売中の働く女性のためのファッション誌「Oggi(オッジ)」9月号、「働く私たちのための読書ナビ」では福原夏菜美さんイチオシ作品を紹介中。
店頭に色紙が飾られている横田アサヒさんの小説「ペンギン・ハケン(KADOKAWA)」も紹介されていますよ。
実は福原さん、ホラー好きということでこの夏イチオシの1冊を紹介いただきました。
新井素子さんの「くますけと一緒に(中公文庫)」です。
1991年に発表された作品で、10歳の少女・成美と、いつも一緒のクマのぬいぐるみ「くますけ」を描いた、怖くて切ないサイコホラー・心理小説。
こちらの小説が2025年1月に新装版として復刊されたきっかけは、福原さんのラブコールによるもの。より多くの方にこの作品の感動を届けたい、という熱い思いに応えるカタチで発売が決まったという注目作です。

岩井圭也著『この夜が明ければ(双葉文庫)』
直近では岩井圭也さんのサスペンス小説『この夜が明ければ(双葉文庫)』の帯コメントや…。

ヨシモトミネ著『このショッピングモールは迷子を歓迎しています(KADOKAWA)』
ヨシモトミネさんの『このショッピングモールは迷子を歓迎しています(KADOKAWA)』の紹介コメントなども手掛けていらっしゃいます。
そして五条紀夫さんのチクワで人を殺す!?前代未聞のサスペンス小説『私はチクワに殺されます(双葉文庫)』に惚れ込んでしまった福原さん。

五条紀夫著『私はチクワに殺されます(双葉文庫)』
チクワの穴を通して人の姿を見ると、その人物の死に様が見えるという前代未聞・驚天動地のチクワ・サスペンスを読み、思わず覗けるチクワも手作りしちゃいました。
店頭では手に取って覗くことができると話題に。私の名前もChikuwaなんで親近感!?が湧きます。
ホラー小説のことなら福原さんに聞け、ですね。
ちなみにカモシダさんのイチオシホラー小説は餅屋蛾(もちや あり)さん著『ダクダデイラ(KADOKAWA)』。ネット上の掲示板やSNSから集められた禍々しい記録や削除された過激な文書を集めた、モキュメンタリーホラー・怪文書集です。
最後に店長の長谷川晋さんに聞く、未来屋書店のこと

全国で街の本屋さんが姿を消す中、未来屋書店は大型ショッピングモールのイオン内で展開しているということもあり、大手書店でありつつも、地域に密着した本の魅力をしっかりと発信できているのではないかと感じます。
「未来屋書店 碑文谷店」のお客様は感度が高く、教育熱心な方が多いという印象だと店長・長谷川さん。
文芸書や児童書、学習書などを手に取る方が多いそうです。
カモシダさんや福原さんなど、名物書店員さんがおり、ヒット作はもちろん、「ぜひ読んでほしい」という思いのこもったPR文やPOPなど、「未来屋書店 碑文谷店」ならではの工夫や演出が売り場を盛り上げています。

村上春樹さんのファンとしてほとんどの作品を読まれているという長谷川さんのイチオシは、お笑い芸人オードリー・若林正恭さんが書いた初小説『青天(文芸春秋)』です。
1999年の東京を舞台に、万年2回戦どまりの弱小高校アメフト部に懸ける高校生たちの葛藤と情熱を描いた、苦みと悦びに満ちた群像劇。こちらは第175回直木賞候補作にもなっています。
夏休みや秋の連休など長いお休みがあり、集中して本が読める時期。最近、本を読んでないな、という方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
手に取って損のない、あなたの心の深いところへ響く1冊を紹介してもらえますよ。
■取材協力
- 住所
- 東京都目黒区碑文谷4-1-1 イオンスタイル碑文谷5階
- 営業時間
- 9時~22時
- 最寄り駅
- 東急東横線 学芸大学駅
- 電話番号
- 080-3753-1280
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※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。







