（画像提供：ホテル雅叙園東京）

目黒区にある日本美のミュージアムホテル「ホテル雅叙園東京」。2022年11月27日（日）まで、横浜流星さん主演の 映画「線は、僕を描く」とのタイアップ企画で「線は、僕を描くat百段階段〜色彩空間で観る水墨画の世界〜」を、東京都指定有形文化財「百段階段」で開催し、水墨画の世界と煌びやかな建物とのコラボレーションで楽しませてくれました。

【目黒区】秋はホテル雅叙園東京で水墨画の世界に触れる、10月1日（土）から「線は、僕を描く at 百段階段～色彩空間で観る水墨画の世界～」がスタート

普段は非公開の文化財「百段階段」に足を踏み入れられるチャンスは企画展の時のみ。毎回、アートと文化財建築との融合を楽しませてくれる人気イベントとして定評があります。

今回、2022年12月3日（土）から25日（日）まで開催される「冬の見学会 百段百景2022～建物×美術×伝承の物語～」は、文化財「百段階段」そのものの建築美、技巧を凝らした日本画や美術工芸品、建具などを存分に堪能できる催し。

昭和の巨匠たちが手掛けた作品の数々をゆっくりと堪能できる見学会となっています。

東京都指定有形文化財「百段階段」の見どころは？

「ホテル雅叙園東京」の前身である目黒雅叙園は、目黒川流域における都市整備計画に実施に伴い、1988年（昭和63年）から3年間かけ大規模な改修工事を行いました。

東京都指定有形文化財「百段階段」は、1935年（昭和10年）年に旧目黒雅叙園の3号館として建築されたもの。改修工事の際に建替えをせず、当時のまま残るホテル内唯一の木造建築です。

【目黒区】目黒「ホテル雅叙園東京」の百段階段が99段の理由とは？超絶技巧の一流アート空間で庶民をもてなしたホテルの歴史

料亭として使われた7つのお部屋はそれぞれ異なる趣向で彩られ、建設当時トップクラスの芸術家や職人らが創り上げたまさに“美術の殿堂”ともいえる空間となっています。

今回の見学会でぜひ注目してほしいポイントを3つご紹介しましょう。

二度と同じものを創ることは出来ないともいわれる「唯一無二の美空間」

（画像提供：ホテル雅叙園東京）

樹齢300年の檜や珍しい南米材が使用された床柱、釘や接着剤を使わずに作られた組子障子、螺鈿、天井の七宝細工などなど。

昭和初期の日本は木造建築や美術工芸の技術やレベルがピークだったといわれ、同じものを現在作ろうと思っても不可能といわれています。

長押と床脇の欅材とのつなぎ目をぴたりと合わせる技術

大工、画家、職人などあらゆる分野の匠の超絶技巧が細部にまで宿った“建築の美”を間近で鑑賞できるチャンスとなっています。

低い目線で鑑賞がおすすめ「百の景色を愉しむ」

（画像提供：ホテル雅叙園東京）

料亭として営業していた当時は、畳の上に座って宴会を行っていました。ちょうど座ったお客様の目線で見た時に、美しく見えるように意匠が施されているのがポイント。

当時のお客様の気分になり、畳に座って景色を見るとまた違った美しさが感じられます。低い位置から見上げることで、天井画の迫力が増したり、足元の細かい細工に気付いたりと、さまざまな景色が見えてきますので、ぜひ座ってゆっくりと鑑賞してみましょう。

知識を深めることで違った視点が得られる「観て、聴いて、文化財建築の魅力に迫る」

（画像提供：ホテル雅叙園東京）

趣向の異なる7つの会場では、会場の特徴やエピソード、手掛けた芸術家などを音声ガイダンスで紹介。

人数限定の日時指定券を購入した方に、専任ガイドによる文化財ツアーも実施されます（オンラインによる事前予約制）。現場で実際に文化財を見ながら、解説を受けると、より深くその魅力を感じることができますね。

この機会にぜひ、文化財「百段階段」をじっくりと巡ってみてはいかがでしょうか。

また、「ホテル雅叙園東京」館内では毎年恒例のクリスマスツリー「聖夜樹 2022」が飾られ、華やかな雰囲気に包まれています。こちらも合わせて楽しんでくださいね。

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■画像提供
ホテル雅叙園東京

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