【目黒区】大人のための読み聞かせ!?「第10回朗読タイムレスストーリーシリーズ」におじゃましてきました

「ROUDOKU.TALKER.JP」主催で行われる朗読公演「第10回朗読タイムレスストーリーシリーズ」が、2026年8月8日(土)に日本近代文学館で開催。家人と共に足を運んできました。
今回の朗読会は夏目漱石『坊っちゃん(一)』、 小泉八雲『耳無芳一の話』『停車場にて』の3作品を上演。
公演先である日本近代文学館ではちょうど「教科書のなかの文学/教室のそとの文学Ⅳ──夏目漱石「こころ」とその時代」を開催中でした。
耳から楽しむ朗読会は“大人の読み聞かせ”

夏目漱石の『坊っちゃん』は1906年(明治39年)に発表された中編小説。
この作品は漱石が愛媛県の松山にある中学校へ英語教師として赴任したときの体験をもとに描いたものです。漱石の初期の頃の作品はどこかユーモラスで、テンポのよい作品を書いていました。
朗読会では親譲りの無鉄砲な性格、江戸っ子気質の「坊っちゃん」の幼少期を描いた第1章を上演しました。
実父から疎まれ、母は兄をひいきし、家庭内で居場所がなかった坊っちゃん。そんな坊っちゃんに下女の清(きよ)は惜しみない愛情を注ぎます。
短気でけんかっ早い、正義感が強く、曲がったことが大っ嫌いな坊っちゃん。そんな坊っちゃんを清は「好いご気性(よいきしょう)」と心から褒め、誇らしく思っていました。
父親の遺産を受け取り、東京物理学校(現在の東京理科大学の前身)で学んだ坊っちゃんは、卒業後、四国にある旧制中学の数学教師に。
四国へ旅立つ際、見送りにきてくれた清が涙を目にいっぱいにためて「もうお別れになるかも知れません。随分ご機嫌よう」と告げる印象的なシーンで終わりました。
うーん、続きが気になります。学生時代にもちろん読んでいる作品ですが、大人になってみると、当時とはまったく違う印象や感想を抱きますね。
小さなお子さんによく絵本の読み聞かせをしますが、大人になると自分で読むばかり。
こういった朗読会は“大人のための読み聞かせの時間”として、なかなか貴重だと感じました。
ちなみに絵本の読み聞かせは「語彙力」「想像力」「読解力」を高め、情緒安定や学習意欲の土台を育むといわれています。
聞く力を育て、登場人物の気持ちを追体験する。
大人にとっても同じような効果があるのではないでしょうか。
小泉八雲の『耳無芳一の話』はあまりにも有名ですが、随筆に触れるのは初めてでした。外国人の視点で切り取った日本人の“情”を描き出した作品です。
朗読を担当された長尾奈奈さんから「直接会うことのなかった漱石と八雲ですが、八雲の後を受ける形で漱石が教壇に立つという、少し不思議な縁がありました。
二人の文学が一つの会に重なるひとときを、楽しんでいただけておりましたら幸いです。」というコメントをいただきました。
同じ時代を生きた2人に時代を越えて触れることができた貴重なひと時。
次回の公演は2026年11月14日(土)を予定しているとのことですので、皆さんもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

- 住所
- 東京都目黒区駒場4-3-55
- 営業時間
- 火~土 9時30分~16時30分
- 定休日
- 日曜・月曜
- 最寄り駅
- 京王井の頭線 駒場東大前駅
- 電話番号
- 03-3468-4181
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※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。








