【目黒区】都立大学駅近くにある「Srakaew Muaythai Academy(サゲーオムエタイアカデミー)」で、ムエタイの選手育成と魅力発信に尽力する宍戸祐太さんにインタビューしました

写真向かって左から入江紗和子さん・宍戸祐太さん・髙田泰成さん
都立大学駅から徒歩約5分のところにあるパーソナルムエタイジム「Srakaew Muaythai Academy(サゲーオムエタイアカデミー)」におじゃまし、代表の宍戸祐太さん(上写真中央)を取材してきました。
ムエタイ選手としてタイを中心に活躍。選手を引退後、ムエタイトレーナーに。
現在はご自身が運営する「サゲーオムエタイアカデミー」で後進の育成にあたる他、タイでプロモーターとしても活躍してきたキャリアを活かしながら、活躍の幅を広げていらっしゃいます。

(写真提供:宍戸祐太さん)
上写真は2026年2月、パトゥムタニースタジアムにてプロモーターをした際に、スタジアムオーナーと記念撮影したもの。
日本ではまだまだ知られていないムエタイの魅力をもっと知ってほしい、ということでお声がけいただき、取材におじゃましてきました。
タイ発祥の伝統的な格闘技「ムエタイ」とは?キックボクシングとの違いについて

ムエタイとは“muay=格闘技/thai=タイ”という名前通り、中世タイで誕生した伝統格闘技。タイへ旅行された際、現地でムエタイの試合を見たことがある、という方もいらっしゃることでしょう。
ムエタイは両手、両肘、両脚、両膝の8つの部位を使って戦うことから「八肢の芸術(The Art of Eight Limbs)」と呼ばれることも。
パンチ、キック、肘打ち、膝蹴りに加え、組み合って投げる「首相撲」も認められています。
本場タイのムエタイは1ラウンド3分の5ラウンド制(インターバル2分)が基本です。
キックボクシングは日本発祥のスポーツ
キックボクシングは1960年代に日本のプロモーターが、タイの国技である「ムエタイ」を参考にして編み出した立ち技格闘技。歴史は比較的新しいスポーツです。
ボクシングはパンチのみですが、キックボクシングは足でのキック、膝を使った攻撃を行います。
ムエタイとの大きな違いは「肘打ち」「首相撲」が制限されている、というところでしょうか。
日本のキックボクシングは通常3分3ラウンド制(インターバル1分)が主流です。
ムエタイに近いものからK-1のような大会までルールが異なっており、ファイトスタイルも様々で相手に与えたダメージが大きいかどうかを重視するのが特徴といえるでしょう。
ムエタイは試合前に「ワイクルー」が行われる
試合前に選手がリングに上がり、「ワイクルー」と呼ばれる伝統的な儀式が行われることでも知られています。
師匠や両親、先人、神仏への感謝と敬意を表し、精神統一やリングの清め、自身の安全を祈願するもの。
音楽に合わせてリングの四方を周って礼拝し、選手個別の舞(ラムムアイ)を披露します。
ムエタイは美しいほど評価され、最強とも称される格闘技
ムエタイでは技の美しさやバランスの良さ、ダメージや技の重みが重視され、特にミドルキックや首相撲からの膝蹴り、肘打ち、投げ技で体勢を崩すことが高く評価されます。
キックボクシングでは少し離れた位置からの攻撃になりますが、ムエタイは接近しての首相撲、鋭い膝蹴り、素早い肘打ちとスリリングな展開が特徴といえるでしょう。
ムエタイが世界最強ともいわれるのは、攻撃に使用する箇所が多いこと、さらに卓越したテクニックを駆使する首相撲。華麗で洗練された技でありつつも、攻撃性の高さは、「最強」であり、ムエタイの魅力といえることでしょう。
9歳の頃からムエタイを始め、15歳から指導にも携わってきた宍戸祐太さん

タイ国政府の公認トレーナーライセンスを取得(画像提供:宍戸祐太さん)
プロのキックボクサーとして活躍されていたという宍戸祐太さんのお父さん。その影響もあり、9歳の頃からミット打ちなどキックボクシングを始めたそうです。
その後、タイに連れて行ってもらい、初めてムエタイの試合を間近で観戦。その華麗で美しい技の応酬に魅了されたそうです。
1993年に始まったK-1(空手やキックボクシングなどの立ち技格闘技の世界一を決める、日本発祥の打撃系格闘技イベント)で、ムエタイ出身の選手が活躍しているのを見て、自分も本格的に学びたいとタイへ。
本場の技術を学ぶ傍ら、15歳からトレーナーとしてのキャリアもスタート。2019年にバンコクにて、タイ国政府公認KRUトレーナーライセンスを取得されています。

タイを拠点として19戦14勝5敗(3KO)。選手を引退した後はムエタイトレーナーに専念し、2024年に自らパーソナルムエタイジム「サゲーオムエタイアカデミー」をオープンさせました。
現在はアカデミー会員へのムエタイ指導を中心にしつつ、選手の試合経験のサポートまで幅広く活動中。
自身での試合は現在行っていないものの、エキシビジョンマッチの要望があればリングに上がることもあるそうです。

(画像提供:宍戸祐太さん)
上写真は2025年11月に大森駅で開催された「Utan festa(ウータンフェスタ)」にて、ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級チャンピオン、シンダム・ランライズジム選手と行ったエキシビジョンマッチの様子。
ラジャダムナンスタジアムはムエタイの聖地、ルンピニー・スタジアムとともに「ムエタイの二大殿堂」と称されています。
また、同年の11月に開催された慶應大学三田祭にも呼ばれ、宍戸祐太 vs ぼんちゃん&樹くんによるエキシビジョンマッチを行いました。

(画像提供:宍戸祐太さん)
要望があれば、エキシビジョンマッチで技の披露を行いますよ、と宍戸さん。ぜひ本場のムエタイの華麗な技を観たいという方は相談してみてはいかがでしょうか。
タイでも活躍する選手を輩出する「サゲーオムエタイアカデミー」
日本にいながら、本場タイのムエタイを学べる環境を作りたいとスタートさせた「サゲーオムエタイアカデミー」。
現在所属している選手のうち、4名の方の活躍をご紹介いただきました。
入江紗和子さん

(写真提供:宍戸祐太さん)
2026年2月にタイ・パトゥムタニースタジアムでの試合で勝利し、日本で開催されたスックワンキントーンのアマチュア大会でも白星を挙げ、アマチュア戦績は7勝1敗。
年内に国内でも後楽園ホールにてプロデビュー予定です。
髙田泰成さん

(写真提供:宍戸祐太さん)
昨年タイの有名スタジアムのMaxムエタイスタジアムでデビュー。勝利した後、現在は日本とタイのプロ興行に定期参戦していらっしゃいます。
堀井幸輝さん

(写真提供:宍戸祐太さん)
今年の2月にタイのパトゥムタニースタジアムにてフェザー級王者を獲得。
国内での所属先は別のジム(タイでの試合はサゲーオムエタイアカデミー所属として出場)になりますが、NKB(日本キックボクシング連盟)のフェザー級4位にランクインしており、2026年内にチャンピオンをかけたトーナメントに挑戦します。
江口惠さん

上写真向かって右から2番目が江口惠さん(画像提供:宍戸祐太さん)
会社を経営しながらプロの興行に出場しているという江口惠さん。日本だけでなく、タイ、香港でも定期的に試合していらっしゃいます。
ご紹介いただいた4選手は全員社会人になってから競技を始め、全員が現在勝ち越しているという実力者です。
「サゲーオムエタイアカデミー」では、単に試合に勝つためだけでなく、ムエタイ本来の技術や考え方を理解し、自分自身で試合を組み立てれる選手を育てることを大切にしているとのこと。

宍戸さんがプロモーターを務めた大会にて(画像提供:宍戸祐太さん)
ケガをされませんよう、皆さんのますますのご活躍を応援しております。
選手育成だけではなく、ムエタイの経験が浅い方や初心者の方への指導を大切に
宍戸さんはご自身のYouTubeでムエタイのテクニック解説を中心に発信中。
技術だけでなく、考え方や具体的な練習方法など、長年の指導経験を基にした実践的な内容を公開していらっしゃいます。
チャンネル登録者数は2026年現在約3万人です。
「サゲーオムエタイアカデミー」では、選手育成はもちろん、
「格闘技は初めてで不安」
「運動経験がほとんどない」
「試合に出るつもりはないけど、ムエタイをやってみたい」
そんなムエタイ初心者の方への指導も大歓迎。
実際、ジムに通っていらっしゃる方のほとんどが試合を希望していないそうです。
経験や年齢を気にせず、ムエタイを一緒に楽しみたいという方はぜひ!
ダイエットにもおススメだそうですよ。
■取材協力
サゲーオムエタイアカデミー

- 住所
- 東京都目黒区八雲1-7-15 ロイヤルメゾン八雲 B1F
- 最寄り駅
- 東急東横線 都立大学駅
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。






